●プラド美術館展にて

先日、ずっと楽しみにしていたプラド美術館展に行って来ました。
私が一番楽しみにしていたのは、ムリーリョ・バルトロメ・エステバンの「エル・エスコリアルの無原罪の御宿り」です。
今回はこの絵について、皆さんにお話したいと思います。
中央に一人の女性が描かれています。
女性がまとっている青いマント(青は天国と真実の象徴で、魔除けの色です)、足元の三日月、天使が手に持っている白い百合・・・から女性が聖母マリアであることがわかります。
黒目がちな丸い目をして上を見上げています。
丸いアーチを描く細い眉、筋の通った鼻、赤く染まった頬、小さな口、赤い厚い唇、白い肌・・・をしています。
白い服を着て、両手を左胸の前で合わせています。
左腕にはマントが巻かれ、右と足元へ向かって流れています。
足元には、白い百合を持った天使の他に三人の天使がいます。
そのうちの一人は、バラのようなピンクの花を持っています。
上にも左右に三人ずつの天使がいます。
この絵は、柔らかな暖かい光にあふれています。
私はこの絵を、陶板名画で有名な大塚国際美術館で観たことがあります。
その時、なんてきれいな絵なんだろうと思ったことを今でも覚えています。
私には、この絵が光り輝いて見えました。
他の絵とは違う何かを感じていたように思います。
新聞でこの絵を観た時、大塚国際美術館で観たあの絵だとすぐにわかりました。
その新聞記事には、この絵がプラド美術館展に出展されることが書かれていました。
「あの絵がまた観られるんだ」と思うと、とても嬉しかったです。
その瞬間がとても待ち遠しく、またとても大切に心の中に仕舞っていました。
実物を観て、やっぱりすごいなあと思いました。
観る人を暖かく照らしてくれているような気がしました。
痛みや苦しみや悲しみの全てを包み込む、優しい絵だと思います。
私は、プラド美術館展に行くまでに、何度もこの絵を思い出しました。
その度に、この絵に描かれている光を感じていました。
その光を感じると、私は暖かい気持ちになりました。
この絵は、私にとってとても大切な絵です。
この絵の優しい暖かな光を背中に感じながら次の絵に進む時、この絵が背中を押してくれているような気がしました。
それは、まるで私を応援してくれる人達が、背中を押してくれるようでした。
私はこれからカウンセラーとしてやりたいこと、上田紘美個人としてやりたいことがあります。
それが本当に意味のあることなのか、それほど人の役に立たないのではないか・・・と考えて躊躇してしまうこともありますが、まずは諦めないでいようと思っています。
10年後をイメージして、一段ずつ階段を登って行こうと思います。
もし何かに挫けそうになったら、諦める前にあなたを応援してくれる誰かに話してみて下さい。
その人の思いが、あなたを支えてくれるかもしれません。
話しているうちに、何かいい方法が見つかるかもしれません。
もしかしたら、カウンセラーにお手伝いできることがあるかもしれません。
よかったら、ご相談いただければと思います。
応援しますよ。
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