●「19世紀絵画の巨匠たち バルビゾンから印象派」展にて

この美術展では、バルビゾン派と印象派の画家たちの作品を楽しんで来ました。
その中から特に印象に残った絵について、皆さんにお話したいと思います。
ジャン=フランソワ・ミレーの「食事の支度をする若い母親」は、膝の上に小さな子供を抱いて、子供をあやしながら食事の支度をする母親の様子が描かれています。
鍋からは白い湯気が出ています。
何を炊いているのでしょうか?
母親は、白い服の上に落ち着いた緑の服を着ています。
緑の服の袖からは白い袖が、襟元からは白い襟が少し見えています。
レンガ色のスカートを履いて、茶色の椅子に腰掛けています。
子供は男の子のようで、茶色の服を着ています。
左手を母親の左足の上に置いています。
機嫌はあまりよくないようです。
それでもかわいらしいです。
母親は笑顔で子供に何か話しかけているようです。
もしかしたら歌を歌ってあげているのかもしれません。
母子の微笑ましい姿が描かれていて、観るとほっとする絵でした。
次に、ピエール・オーギュスト・ルノワールの「カリフラワーとザクロ」です。
艶やかなカリフラワーとザクロ・・・光っています。
私の知らないカリフラワーとザクロがそこにはありました。
でも、もしかすると収穫したばかりのカリフラワーとザクロは、こんなふうに輝いているのかもしれないなあと思いました。
こんなふうにきれいに描いてもらえたら、カリフラワーとザクロも嬉しいだろうと思います。
私はカリフラワーを見ると、亡くなった祖父がカリフラワーを好きだったことを思い出します。
最後に、クロード・モネの「ポール=ドモワの洞窟」です。
この絵は、残念ながら京都の会場では観られませんでした。
でも、絵葉書を買えたのでよかったです。
洞窟の周りは海です。
海藻がたくさん生えていそうな海です。
ブルーの海に緑色が見えます。
とても穏やかな海です。
夕日を浴びて、洞窟が赤く染まっています。
夕日は描かれていませんが、赤い夕日が見えてきそうな絵です。
洞窟の中はどんなふうになっているのでしょう。
洞窟の中から夕日を見たら、洞窟が額縁のようになってきれいだろうなあと思います。
観ていると他のことは忘れてしまいそうな絵です。
私は美術展に行くのが好きです。
作品を通していろいろな世界を楽しんでいます。
今回のように絵を観てほっとしたり、「こんなきれいなカリフラワーとザクロは見たことがない!」と驚いて感心したり、何もかも忘れてただ絵に夢中になったりします。
そして、人の手で創られたものだということに感動します。
人って本当にすごいなあと思います。
私も人に喜んでもらえる、いいことをしたいなあと思っています。
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