お問合せカウンセリングサービスって?サイトマップトップページに戻る
 
Lecture.789-3

退屈ほど怖いものはない(3)〜あなたのキャラが壊れるとき〜

講師:みずがきひろみ

私たちは、幼少期に、親の期待に応えようと作り上げてきた「キャラ」があります(心理学では「ペルソナ」と言います)。社会に適応するためには大事な人格ですが、この「キャラ」に縛られて、そんな自分しか表現できなくなると、本来のみずみずしい感情が抑圧されて、心が死んだように人生を退屈に感じます。たまには、違う「キャラ」で遊んでみるような気持ちで自分の多様性を表現していくことでハートは蘇ってきます。

Keywords
ペルソナ 補償行為 怖れ 怒り ハートブレイク 

私たちは、みんな、両親に喜ばれる存在でありたい、と心の底で願っています。

子供の頃は、愛情の対象として「かわいい」と思われて愛されたいと願いますし、「役に立ちたい」と思って、子供ながらに親の気持ちに応えようと必死に立ち回ります。でも、残念ながら、なかなか思うように親を喜ばせられない、と感じることが多いみたいです。

「子供は3歳までにすべての親孝行をする」と言われるくらい、本当は、親に「信頼」という形で、大きな愛を送っていて、親も、ゆとりがなくてそうとは言えなくても、心の奥底ではそれを感じています。実際、子供を叱りとばしてしまった日ほど、夜、お母さんは子供の寝顔に手を合わせていたりするものです。

子供の方は、叱られれば、怖くて、「きっと自分がダメなんだろう」と思い、自分を表現することに臆病になります。親やまわりの大人たちは、自分たちの大人の事情からたしなめていることもあるのですが、子供にはそれはわかりません。

次第に両親や兄弟にウケのいい振る舞いをしようとしますし、受け入れてもらえるかどうか不安な自分は押し殺すようになります。いわゆる「イイ子」になろうと頑張るのです。社会で人とともに生きるために必要な躾も、効きすぎてしまい、もっと伸び伸びと自分を表現してもいいところまで、周りの反応や評価を気にすることもあります。

そんな、自分は「ダメだ」、「できていない」と思い込んでいるところを隠すためにする、一見、「イイ人」な言動を、心理学では「補償行為」と言います。私たちはとてもたくさんの補償行為を、まったく自分でも気づかずにしています。

そうやって、自分が社会に受け入れてもらうための「キャラ」を作ってきたのだと思ってみてください。

これは、家族や社会に愛されるために作った「キャラ」なのですが、自分のお腹の底からわきあがるふつふつとした想いをどこかで押し殺していると、長い年月の間には、たまりたまった我慢が「怒り」となって噴き出します。

いつもイライラしていたり、普段はすごく穏やかでおとなしいのに、ちょっとしたきっかけで止まらなくなるくらい怒ってしまう方は、本当に表現したい想いをなかなか生きられないというジレンマを抱えています。自分が作り上げた「キャラ」とお腹の底の想いとのギャップが大きくなりすぎて、引き裂かれるような苦しさを感じておられるようです。

そんなイライラすら抑え込むことに成功してしまうと、あるいは、「怒る」ことを自分に許さないとすれば、感情を麻痺させるしかなくなってしまいます。

「仕事をして、お金を稼いでくればいいんでしょう?」
「私は子供を産み育てればいいのよね?」
「お母さんが安心できるようにそばに住めばいいのでしょう?」
「私が悪者になればみんなは助かるんでしょう?」

「明るく楽しそうにしていれば、みんなは安心でしょう?」

人を喜ばせるような生き方をしているのに、自分は楽しくなくて、どこかいつも白けていて、どうしようもなく退屈で、きっかけさえあれば誰も知らない土地に逃げ出したくなるような気持ちを抱えてしまうかもしれませんね。

まるで、自分が作り出した「キャラ」に自分の心が殺されているようです。

そんなときは、あなたの生活のほんの一部分でもいいですから、あなたの「キャラ」をかなぐり捨てて、生きられる「場」を意識的に作ってみてください。仕事の一部分でも、新しい趣味でも、「この時だけ」「時限立法的に」違う「キャラ」を生きてみることをお勧めします。

普段のキャラがおとなしい人ならば、ライブコンサートなどで見知らぬ人たちとうざいくらい図々しく関わってみます。

普段が、活発で自立的でリーダーシップをとるタイプなら、完全に受身になれる習い事をする、などです。

旅行に出ると、いつもの枠から一歩出て、「キャラ」を外しやすいですよね。きっかけ作りにしてみてもいいでしょう。

パートナーシップのある方ならば、パートナーの前で、これまでなら絶対に言わなかったこと、言えなかったこと、やらなかったことに挑戦してみましょう。

セクシー系の下着を着たことがない。甘えたことがない。口答えしたことがない。逆に、素直に相手の言うことを聞いたことがない。であるならば、その逆をしてみます。

本当は怖くて言えなかった「大好き」を伝えてみる。「ごめんなさい」を言ってみる、というのもパワフルです。

もともと大事な人から「愛される」ため、「愛されないかもしれない」という不安や怖れ、悲しみ(ハートブレイク)から作り上げた「キャラ」ですから、これを外そうとすると、閉じ込めた心の痛み(怒り、悲しみ)が噴き出します。

でも、これも癒しのプロセスで、大人になり、心が成熟したからこそ対処できるので、感じるようになった、とも言えます。

「嫌われてしまうかもしれない」という怖れを超えて、普段慣れ親しんだ「キャラ」を脱いで、たまには違う「キャラ」で遊んでみましょう。

そんな心理的な「冒険」こそが、退屈で死にそうなハートを蘇らせるのです。

>>>『4. 退屈ほど怖いものはない(4)〜ロマンスは「ヴィジョン」か「ファンタジー」か〜』へ続く


関連する講座へのリンク集
12.「仮面(ペルソナ)」の人生
740-1.補償行為(1)〜ミナミの帝王に学ぶ補償行為〜
740-2.補償行為(2)〜悪い物を隠したくなる心理〜
この心理学講座をメールマガジン『まぐまぐ』で購読しませんか? (マガジンID:0000100067) サンプルはこちら
◆購読
◆解除
Powered by
まぐまぐトップページへ

●すぐに役立つ心理学が「耳」で聴けます!>>>心理学講座音声配信サービス きくまる
当社のカウンセラーが各種講座で話したレクチャーの内容を録音。
講座の臨場感そのままに、時には笑え、または、胸がじーんと熱くなり、なるほど!と目からうろこが落ちる話が満載!

ダウンロードサービス きくまる

●カウンセリングを使ってみませんか?(初回無料電話カウンセリング/面談カウンセリング/電話カウンセリング有料コース)

カウンセリング予約センター>>>
   06-6190-5131 (受付時間:12:00-20:30/月曜定休。月曜祝日の場合は翌火曜日)

無料カウンセリングのご案内・・・90名以上のプロカウンセラーとの初回無料電話カウンセリング!
面談カウンセリング、電話カウンセリングセットコースのご案内
カウンセリングルーム(東京/大阪/名古屋/福岡/高崎/前橋)のご案内

●心理学講座をライブで体験!!(心理学ワークショップ)
弊社人気カウンセラーが講師として登場!心理学ワークショップは、東京/大阪/名古屋/福岡で毎月開催中!
心理学ワークショップ

●取材・執筆・講演・研修・企画などのご依頼・ご相談は・・・
TEL:06-6190-5611/ FAX:06-6190-5612 / E-Mail(お問合せフォーム) よりお願いします。
※過去の雑誌・テレビ・ラジオ・講演会などの実績につきましては「会社案内ページ」にて紹介しています。
私達がお役に立てることがございましたら、ぜひ、ご相談下さい!

●リンクフリーですが、記事の無断転載を禁止します。

 

>心理学講座の目次へ戻る<

■ カウンセリングサービス ■
カウンセリング予約センターTEL:06-6190-5131 / 06-6190-5613 :: TEL 06-6190-5611 :: FAX 06-6190-5612
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-6-8 : : 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-17-602(郵便物はこちらへ)
電話>月曜定休12:00〜20:30 :: FAX / E-Mail>無休24時間受付  collaborated by 神戸メンタルサービス(資) & カウンセラー養成スクール