「つながり」ってどういうこと?~「誰かといる」状況ではなく、感情を感じること~

「つながり」とは、「自分は一人ではない」と感じられた時に感じるものです。
人が「一人じゃない」と感じられるのは、「誰か」が「自分のこと」を「わかってくれた」あるいは「受け入れてくれた」と感じた時。

私たちは、誰もが自分のことを理解して欲しい、受け入れて欲しいと思っています。
それを感じられた時、「自分は一人ではない」と感じ、相手との間に「つながり」を感じるのです。
ところが、私たちは、日常で「わかってくれた」「受け入れてくれた」という感情を感じることが難しいようです。

例え、恋人や夫婦で一緒にいたとしても、そこに「つながり」がなければ、孤独や寂しさを感じることになり、このことが、人間関係の様々な問題を引き起こしていく原因であることも多いのです。
「つながり」とは何か、そして、「つながり」を作っていくためにはどうしたらいいのかについて、お話していきます。

◎リクエストを頂きました◎
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「つながりを持つ」って具体的に何を指すのですか?いまいちよくわかりません。
誰かと一緒にいること?誰かに連絡をとること?誰かの幸せを願うこと?誰かを思い浮かべること?
なにをもって「つながりを持っている」状態というのか・・・・。定義はあるのでしょうか?
考えてもわからないのでよろしければご回答ください。よろしくお願いします。
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「つながり」を感じるとはどういう時なのか。

いろいろな視点で説明ができると思いますが、ここでは、こんな言葉で表したいと思います。

「つながり」とは、「自分は一人ではない」と感じられた時に感じるものです。
別の言い方をすれば「感情のコミュニケーション」が感じられた時のことです。

リクエストに書いてくださったように、

「誰かと一緒にいる」
「誰かに連絡をとる」
「誰かの幸せを願う」
「誰かを思い浮かべる」

こうしたことでも、「つながり」を感じることはできます。

ただ、この状況だけでは、「つながり」を感じることはできません。

「つながり」とは、「状況」だけでなく、その時の「感情」によって感じられるものなのです。

ですから、誰かと一緒にいても、誰かに連絡を取っても、誰かを思い浮かべても、そこに「自分はひとりじゃない」という感情がついてこなければ、「つながり」を感じることはできません。

例えば、電車で、知らない人と隣り合わせに座っても、状況的には一人ではないですが、感情的には「ひとりじゃない」とは感じられません。

状況的に誰かとのコミュニケーションがあったとしても、そこには感情が必要です。

そして、感情を感じるためには、その誰かとの「感情のコミュニケーション」が必要なのです。

では、どんな時に、人は「一人ではない」と感じられるのでしょう。

そのひとつは、「誰か」が「自分のこと」を「わかってくれた」あるいは「受け入れてくれた」と感じた時です。

私たちは、誰もが自分のことを理解して欲しい、受け入れて欲しいと思っています。
それを感じられた時、「自分は一人ではない」と感じ、相手との間に「つながり」を感じるのです。

ところが、私たちは、日常で「わかってくれた」「受け入れてくれた」という感情を感じることが難しいようです。

実際のカウンセリングでは、様々なご相談を伺いますが、この「つながりを感じられない」ことが、様々な問題の原因になっていることが多いように思います。

例えば、「孤独感」「寂しさ」の苦しさ。

友達や恋人がいない、というお話はもちろんですが、
友達はたくさんいるのに「安心して何でも話せる人がいない」というお話
夫婦や家族と一緒に暮らしているのに、「孤独」や「寂しさ」を感じるというお話

状況的には、「ひとりではない」のに、感情が「ひとりぼっち」と感じてしまっているケースはたくさんあります。

「つながり」を感じられない時に、私たちは「孤独」や「寂しさ」を感じます。

「ひとりぼっち」というのは、「誰ともつながりがない」つまり、「私をわかってくれる・受け入れてくれる」と感じられない時に感じるものなのです。

「つながり」とは何なのだろう?
そう疑問に感じる時。
それは、「つながり」を感じられないから、「孤独」や「寂しさ」を感じるから、この言葉の意味が気になるのかもしれません。

私の気持ちを「わかってくれた」「受け入れてくれた」と感じた時。
人は、「ひとりじゃない」と感じます。
そうして初めて、誰かとの感情のコミュニケーションを取り始めることができます。
それから、誰かとの感情のコミュニケーションの中で、「安らぎ」や「温かさ」を感じることができます。
その中で、誰かに対して「応援」「感謝」「幸せを願う」ことができるようになるのです。

もし、今、「つながり」を感じられない時。

「つながり」を得る為にはどうしたらいいのでしょうか。

その方法の一つは、「自分の思いを周りの人に発信していく」ことです。

あなたは、周囲の人に、どんな思いを持っていますか?
自分のその思いを感じてみましょう。

そして、その中から、まずは「感謝の思い」を探して、発信していきます。

小さなことでも「ありがとう」と伝えてみる。
これだけでも、誰かから「感謝のお返し」という反応が返ってきやすくなります。
これが「感情のコミュニケーション」の第一歩になります。

これを続けていくためには、周囲の人を「よく見て」「自分の思いを感じる」ことが必要になってきます。

あなたがこの視点で周りの人を見て、発信していくと、段々と、今まで気がつかなかった周りの人からの視線や思いに気づいていくことができるようになります。

誰かから、見守られ、応援され、愛されているということ。

あなたが、誰かを見て、思いを発信していった度合いだけ、あなたも、誰かから見られ、思いを発信されていることに気づくことができるのです。

自分が誰かに「つながり」を持って見る姿勢でいることは、「誰もが実は、見て、見られている」という感覚をつかむことができ、いつも「つながり」を感じられるようになっていけます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。