自分を愛するということ

突然ですが、「今日あなたは、あなたに何をしてあげましたか?」
多くの方から「自分を愛するということがわからない」という声を寄せられます。
今日は自分を愛するということをお話させていただきたいと思います。
私たちはつい、「綺麗じゃないと愛されない」とか、「若くないと愛されない」とか、「こんな自分じゃ愛されない」と、自分の作った観念に縛られて愛されることに信用が持てません。
それはたとえ理想のパートナーができたとしても、愛されていると実感することを阻みます。
そして実感できない度合いだけ、「愛されたい」と外に求めます。
いくら周りの人が「あなたのままでいい」と言ってくれたとしても、自分自身がこの容姿や性格に満足してなければ、その言葉は受け入れることはできません。
喜ぶこともできません。
もっと綺麗でなければ愛されない。
もっと痩せていなければ愛されない。
と不安は尽きることはなく、満足が得られることもありません。
それは「どんな自分であっても愛すわ」と自分が思えない限り続くということで、いつまで経っても「愛されない」と思い続けないとならないということです。
自分への執着は自分で止めようと決めない限り止められません。
だとしたら自分で決めて行動する!そのままの自分を受け入れ愛することです。
「えぇ〜じゃあどうすれば受け入れられるようになのるのですか?」
そんな質問が飛んできそうですが、それも受け入れようと思うことです。
「受け入れる!」と決めることです。
決めないことは次へ進むことを阻んでいるということです。
しあわせになることを怖れているのです。
愛されたいと思っている対象は他の誰かではなく自分自身です。
この私を愛して欲しいと望んでいるのだから、この私を差し出すしかないのです。
この年齢のこの体型の私を受け入れる。
この性格のこのままの私を受け入れる。
私のままでいいと受け入れる。
それが今を生きるということ。
実際、今この瞬間がこの先の人生の中で1番若い状態です。
そしてこれまで悔やみ頑張ってきた蓄積量も最大の状態です。
満たされると欲しいと思わなくなります。
「もっと〇〇しなきゃ」がなくなります。
わたしたちは自分の人生しか生きられません。
この先もこの身体とこの自分で生きることになることは決まっています。
逃れられないのです。それならば腹を決めることです。
腹を決めたら、否定が止んで努力を始められます。
若さを望むのであれば筋トレがいいかもしれません。
ウォーキングを始めるのもいいでしょう。
見た目の印象を望むなら、口角をあげて笑顔で過ごすことをチャレンジしてみることも良いでしょう。
本当は欲しいものは直ぐ手に入ります。
なぜなら、私たちが求めているのは物ではなくて感情だからです。
私たちは、物や場所や人と過ごすとき良い感情を求めているのです。
逆に言えば、私たちは自分が嫌なのではなく、自分に向ける感情が嫌なのです。
職場でも家庭でも場所や人が嫌なのではなく、そこで感じる感情が嫌なのです。
だとしたら今、自分に与えてあげることができるのです。
持っていることを感じ喜ぶことができさえすれば、今直ぐに手に入れることができるのです。
私たちはすでに沢山のものを持っています。
実感することさえできれば、直ぐに手に入ります。
実感することです。
「苦労したら周りから与えられるようになる」なんて幻想です。
まず自らが自らに与え、その豊かさを感じること、そして感じたことにより満たされ、満たされた感覚を体感し、そこで初めて周りに豊かさを分け与えていけるのです。
自分に対して、望んでいるものを自分に与えてあげる許可がおりてないと、周りから与えられたとしても受け取れません。
欲しがってばかりで、受け取れないのです。
感じられないのです。
あなたが欲しいものは何ですか?
「可愛いいね」という言葉掛けですか?
優しく微笑みかける眼差しですか?
痩せたスリムな体型ですか?
本当に欲しいものはスリムな体型ではなく、スリムな体型になった時に感じる「素敵」って感じる感情なら、今すぐ自分に〝ナイスバディ〟と言ってあげましょう。
「可愛いね」という言葉掛けを望んでいるのでしたら、「可愛いね」って言ってあげましょう。
優しく微笑みかける眼差しなら、鏡に映る自分に対して優しく微笑みかけてあげましょう。
抵抗があるかもしれませんが、これは慣れでもあります。
そして不思議とそう感じられるようになっていきます。
受け入れると決めることです。
「今日あなたは、あなたに何をしてあげますか?」
私たちを満たしてくれるのは、自ら差し出すものの中にしかありません。
たくさん自分を愛してあげてしあわせにしてあげましょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

第一子を失った後に夫とも死別。育児と仕事の両立に励むも子どもが不登校に。 自己不信との闘いを経て、自分自身を愛することに取り組み続ける。 人間関係・恋愛・パートナーシップ・子育てと、職場からプライベートまで守備範囲が広いと定評があり、「あなたらしさ」を大切にするウンセリングを提供している。