結婚後こそ、愛を伝え合おう!

「ま、いっか」が知らず知らずにうちに、二人を引き離してしまう原因になるのです。

こんばんは

神戸メンタルサービスの平です。

「結婚するっていうことはお互いを理解しあえて、愛し合えているっていうことだから、すっごく幸せでいいだろうな~」

そんなふうに感じている方も多いでしょう。そして、実際に結婚した方はそんなふうに感じながら生活をされます。

でも、いざ結婚してみると恋愛中のほうが熱烈に愛し合っていた。もっとお互いを思いあっていた。愛も語り合ったり、セックスも多かった。

そんなカップルもたくさんいます。では、愛し合って結婚したカップルが、どうしてそんなことになってしまうんでしょうか?

実は、男女関係より夫婦関係の方がすごく恥ずかしいからです。結婚すると恋人達と違って、安定した土台ができます。

すると、ご飯を作ってあげる、洗濯をしてあげる、彼のために何かをしてあげる、というのが愛の行為になってしまって、コミュニケーションが少なくなってしまうのです。

「ま、いつも料理作ってるし、いいか」「ちゃんと給料入れているから、いいよな」そんな感じになるのです。

でも、いつしかこの「ま、いっか」が知らず知らずにうちに、二人を引き離してしまう原因になるのです。

結婚したらデートをしなくなるカップルもたくさんいますが、結婚してからも二人でたくさんデートをしてください。

そして、キャンペーンをはってあげて下さい。

今日は、彼を愛してあげる日にしよう!お風呂に一緒に入って、頭をあらってあげよう。今日はマッサージしてあげよう。何でもいいんです。ご主人を愛してあげようとしている度合いだけ、あなたも楽しくなってきます。

どの夫婦関係にも隠れてる問題ですが、60%以上の人がどこかで自分を見せてしまうのを恐れています。

そして、その部分が「セックスの問題」として顕著に表れます。自分を隠すという行為になるんです。

これはほとんど人がそうです。

例えば、もしセックスで感じすぎてしまったとしたら、「自分はケモノのようになってしまうんじゃないか」と感じてる女性はすごく多いんです。

もちろんこれは誤解です。女性が、オーガズムを感じる時には、心理分析的にいうと自分が作ったペルソナという仮面が全部解けてしまうと言うことなんです。

以前、こんなセラピーをしたことがあります。とても清純派のアイドルみたいな女性が来られました。年齢的には30歳前後で大人女性なんですが、彼女の悩みがセックスに関することでした。

彼女いわく「私、すごく性的な欲求不満があるんです・・・」「こんな外見をしているので・・・ちょっと・・・」

ご自分でよくわかっていらっしゃるんです。「アイドル」というキャラクターだから、私の性的な部分を彼に見せちゃったら、彼にがっかりされてしまうんじゃないかな、と思ってすごく怖いんですよね。

好青年!というタイプの彼だったら そんな人の前では、性的な部分をちょっと見せにくい。

だから「う~ん・・わかぁぁんなぁい」と振舞わなきゃ仕方がなかったんです。

「だって、付き合って、この外見であんなテクやこんなテクを披露したら・・・ちょっと引いちゃわないかな・・・」

そんな不安があるんです。だから、女性はわからないフリをしなくちゃいけないわけです。そして、セックスへの欲求不満が出てきてしまう。

本当に私がしたいようなセックスをしようと思ったら、好青年じゃなくて、ワイルドな彼を選ばないといけない。そうして初めてオープンになれるかなと思うわけです。

でも、実際にそんなふうにしてみると、今度は感じられなくなることもあります。

なぜかというと、条件は全部整ったわけです。

だったとしたら、もし彼との関係で、今まで抑圧してきた性欲を全部オープンにしちゃったらどうなっちゃうんだろう?自分がケモノになっちゃったらどうしよう・・、もし自分が全然知らないところで“あぉぉぉ~ん!!”って吠えちゃったらどうしよう。とか自分がコントロールできなくなっちゃったらどうしようというのが怖くなってしまうからです。

これを恐れている度合いだけ自分をコントロールしようとします。でもそうすると彼はつまらなくなってしまうのです。

その理由は、よく言いますが、男性は女性が抑圧する以上に感情をずっと抑圧して生きているからです。男だから泣いちゃいけない、男だから感情を感じてはいけない、男はこうだから、って感情をブロックしているんです。

だからアダルト・ビデオの女優は必ず感じまくっているんです。「女性を感じさせてようやく男性は自分も感じていい」と許可ができるからです。女性はセックスに限らず、すべてにおいて、男性に「感じても良いんだよ」という許可をあげることができるんです。

話を夫婦関係に戻すと、夫婦関係で、お互いに親密になる恐れが一番出てくるのは実はセックスなんです。

多くの人にインタビューすると、こう言います。一番世の中でで恥ずかしい事は、夫婦でセックスすること。夫婦で愛し合ってるということ。

「愛してる」というのは 恋人の時は簡単に言えて、何とも思わなかったんだけど、結婚してから、特に10年、20年経つと、恥ずかしくていえなくなる。そんな人はたくさんいます。

だから、結婚してもできるだけ「愛してるよ」という言葉は言うようにしてくださいね。そうでないと、「そんなの当たり前だろう」という夫婦になると、あなたのハートが閉じてしまうんです。そして、ハートが閉じた部分だけ何かしなくちゃいけなくなります。

男性は働きます。「家族を愛してる」と言う代わりに働くわけです。

昔、スィート・テン・ダイアモンドのコマーシャルがあったのですが、ご存知でしょうか?結婚10周年目。

「平さん!お宅は結婚10周年目ですよね」と部下に言われるんです。なんで部下が知ってるんだろう?って思うんですが、「結婚10周年に何かするんですか?」と聞かれて「いや~別に・・・」と答えながら、コマーシャルの主人公は結婚10年目かぁ。。 と愛してると言えない変わりにスイートテン・ダイアモンドを送るわけです。

これと同じように、「男性が愛してる」という表現ができなかったら、より一層働こうとして、より高いサラリーを持って帰ろうとするんですね。そして、女性が「愛してる」というのを、もし言わなかったとしたら、家事とか料理とか子供を持ったり、子育てで責任を果たそうとします。

そんな夫婦関係になればなる程、夫婦が愛し合ってると確認する代わりに仕事にはまってしまうわけです。仕事や家事がダイレクトに愛を伝えることができない代わりに、補償行為になってしまうんです。

すると愛を感じれなくなって、しんどくなって「もう、イヤ!」「離婚よ!」となってしまうのです。

「彼を愛してる」と言うのは、洗濯物をたたんでいるとか、ご飯を作っているとか、そんなことになってしまうんです。

あなたは、洗濯物が嫌だったんじゃないんです、料理が嫌だったんじゃないんです。彼を愛する事が嫌になっちゃったんです。

そのシンボルが洗濯物と料理で、それが嫌になったんです。何故かというと、「私のことを全然わかってくれてない」「こんなことをしたかったんじゃない!」と思うからです。でもこういう場合は彼も同じことを感じています。

そして「愛し合っている」という事の行為のひとつがセックスなんだなと思っておいてください。

セックスも一つのコミュニケーションです。

彼を本当に愛してあげようと、セックスの場所でも感じてください。

「私は彼を愛している」「彼も私を愛してくれている」表現することがとても大切です。

セックスを断りたいときもあるでしょう。そんな時は「明日にして」とか代案を提示することです。

男性でも女性でも、セックスを拒絶するのは「私は愛されていない」というメッセージなんです。逆にセックスを受け入れるのは「私はあなたの愛を感じているし、あなたを愛しているよ」というメッセージなんです。

だから「今日は駄目」だけで終わらせないで下さいね。そして、恥ずかしがらずに、女性側からも誘って下さい。

「ええ~っそれは男性側からすることでしょ」と思うかもしれませんが、これも大切なことの一つなんです。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。