ブレイクスルー(限界突破)の起こし方~その先へ~

タイトルにもあります「ブレイクスルー」とは直訳すると「突破(口)」「打開(策)」という意味です。
最近はビジネスの世界でもよく見かける事の言葉ですが、私はこのブレイクスルーをこう定義しています。
『ブレイクスルーとは、”今のあなたの世界観”の向こう側に行くときに起こるもの』だと。そしてその壁を突き破るブレイクスルーの起こし方は大きく分けて2段階あると私は考えてます。
1)知らない間にあなたの中にできている「限界」を知る
2)その”向こう側の世界”にいる自分をイメージする

前回は「限界を知る」という部分にフォーカスを当てたお話をいたしまっしたので、今回はその後半。
「その先にいる自分をイメージする」ということにフォーカスしたいと重います。

私たちは普段、良くも悪くも「自分という役割を演じている」と言えます。

例えば、明るくて元気でみんなのムードメーカーな自分。
例えば、誰にでも優しく平等に接する穏和な自分。
例えば、真面目で誠実な自分。

意識的にも、無意識的にも周りから期待される自分を演じたり、「これが私らしい」と思う自分像に従って立ち居い振る舞いを選択しているのです。
よく、子供の頃から「優しい」と言われて育った子供は、思いやりのある人に育つ、と言われたりしますが、それも同じで”周りから期待される自分”を自然と演じているのです。

もちろんこれは良い面だけに働く心の法則ではなく、ダメな自分、自信がない自分、ネガティブな自己イメージの自分に関しても同じで、そうした面でも「これが私らしい」という自分像にしたがって私たちは行動してしまいます。

例えば、みんなに比べて仕事が遅く、迷惑をかけてしまう自分
例えば、考えをまとめることが苦手で、周りから理解されづらい自分
例えば、社交的ではなく孤立しがちな自分

そして「これが私だ」という自分像に見合う行動をし、予想通りの結果が得られた分、「ほら、やっぱり私はこうなのだ」と”今のあなたの世界観”が強化されていく、ということが起きています。

「ブレイクスルーの起こし方」で、1番シンプルかつ効果が高いと私がオススメしている方法が
【「あの人ならどうするだろう?と自分以外の誰かになって考えてみる】ということ。

「え?そんなこと?」と思われるかもしれませんが、これもある意味、今日のあなたに別の役割を演じさせる、ということなのです。

今の自分の世界観や、物事の見方や考え方という”枠組み”の中には答えがないように感じるけれども、あなたよりも先を歩いている人、自分よりもその分野では優れている人、あなたの欲しい答えを持っていると思う人は誰かいないでしょうか?
あなたの身近な人物で思い浮かぶ人がいなければ、有名人でも、歴史上の人物でも、映画やアニメの登場人物でもかまいません。
その思い浮かべ「あの人ならどうするだろう?」と考えることで、あなたの心は、『今の自分の枠の外にある答え』を検索することができるのです。

”演じる”と聞くと「結局それは本当の自分ではないってこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
他の誰かになりきり、イメージし、今日の自分では思いつかないような答えやアイデアを引き出すことができたり、今日のあなたが「私らしい」と感じる以外の行動や発想を持つことができたとしたら、それはあなたの中にもその要素がある、ということなのです。
ただ、今日のあなたが「これが私らしい」と思うイメージには当てはまらないように感じる為に、自然と埋もれてしまっているだけなのです。

あなたの中にある可能性を広げる為にも、
あなたのバージョンアップをスムーズにするためにも
今日のあなたの”その先”にいる自分を演じてみてはいかがでしょうか?

—–

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。