心の変化とその効果

人にはそれぞれ苦手なことがあると思うのです。
したくても出来ない。続かない。いつも途中で挫折してしまう。
こんな思いをしていませんか?
もちろん私にもありまして・・・ それもかなり苦手なことが・・・
毎日の生活の中でずっと長い間願い続けていたことがあります。
それは「片づけ上手になりたい」と言うこと。
掃除が趣味!と言う人が時々いますが、そう言う人に会うと本当に羨ましくて
どうしたらそんな風になれるのだろう?といつも思います。
実は私の理想とする部屋は<チェックインしたてのホテルの部屋>なのです。
無駄なものが何もないシンプルな部屋と空間にとても癒されるのです。


振り返って自分の家はと言うと・・・生活感と物が溢れ、お世辞にもシンプル
とは言い難く理想には程遠い部屋なんです。(涙)
物が散乱してまさに”雑然”と言う言葉がぴったりです。(大泣)
この部屋を見回す度にあそこもここも目につく所すべてスッキリときれいにし
たい!といつもいつも思いながら、思うだけで終わってしまう毎日。
何度もきれいにしよう!と挑戦してはいつも途中で挫折し続けた日々。
頭ではこんなにも片づけたいのです。だけど心が付いていかない・・・
このギャップがとても辛いのです。
そんな駄目な自分を感じるたびにうんざりしていた毎日の中、ふと「家の中全
てを片づけられなくてもせめて自分の座っている場所の周りだけでもきれいに
したいなぁ」という思いがよぎったのです。
思えばこれが変化の第一歩でした。
私の定位置はリビングのテレビの前、フローリングの床の上です。
そこで私はまたまた性懲りもなく新たなチャレンジを始めたわけです。
自分の周りの半径30cm程、本当に手の届く所だけを雑巾で拭いてみました。
次の日も半径30cmの範囲だけを拭きました。この位なら簡単です。ストレス
を感じることなくやれました。そして次の日もその次の日も同じように拭いて
みたのです。
すると当たり前のことですが、自分の周り30cm分だけはとってもきれいなん
ですね。床がピカピカして。
そのきれいさが気持ち良くて、ほっとするんです。あの<チェックインしたて
のホテルの部屋>に入った時の気持ち良さにすこ~し似ています。^^
そうすると「もうちょっと広い範囲も拭いてみようかな。。。」と言う気持ち
が湧いてきました。
さっそく次のチャレンジです。
けれど範囲を広げるとそこにひとつの障害物が・・・
それは捨てるに捨てられず、ひと塊りに積み重ねてあった郵便物や請求書、雑
誌、広告などの紙類です。実は私はこれらを片づけるのがとっても苦手なんで
す。
片づけても片づけても次から次へと運ばれてくる。
今日片づけてもまた次の日には別のものがやってくる。
やってもやっても同じことの繰り返し・・・
この「やってもやっても同じことの繰り返し」と言うことがどうやら私はとっ
ても苦手みたいで、すぐに諦めてしまうようです。
何度か片づけても「どうせまたすぐに溜まっていくんやん。」と思うと嫌気が
さして途中でやめてしまいます。そうするとやっぱりどんどん溜まっていくの
です。
でも、今回は半径1m分の床を拭きたいわけです。床がピカピカになるのが見
たいのです。なのでその紙類には手をつけず、取り敢えず1ヶ所にきれいに重
ねて置いておき床拭きに専念してみました。
いつもならここで紙類の整理にはまり、途中で挫折してしまうのが私のパター
ンなのですが・・・^^;
初志貫徹で拭き終わってみると思ったとおりとても良い気分♪
床がきれいになり、散らかっていた紙類は取り敢えずきれいに重ねられ、スッ
キリ!しています。
そのスッキリをとても嬉しく思った私は、「まだまだ出来てないところだらけ
だけど取り合えずこれでいいことにしよう」「自分がやりたいと思うことをや
ってみることにしよう」と決めたのです。
その日以後、気分の乗らない時は無理にせず、拭く範囲も決めず拭きたい時に
拭きたいだけ掃除をするというやり方を続けてみました。
この「気分の乗らない時にはやらない」と言うやりかたが良かったようで、無
理なく拭き掃除を続けることができ、その結果自分の周りはいつもピカピカの
状態が維持されるようになってきました。
これはかなり気持ちが良いです。^^
そうなると欲が出てくるんですね。
いつも途中で諦めて整理出来なかった紙類でさえ「片づけてみよう!」なんて
気になってきて整理箱を作ったり、置くべき所に持って行ったりするようにな
ってきました。
すると床が広くなりますますスッキリしてさらに気持ちが良いのです。
どうやらきれいな床とスッキリした身の回りに心が馴染んできたようです。
心が馴染む・・・なんて素敵な言葉なんでしょう(*^^*)
そうなると次はもっと広い範囲の汚れを何とかしたいと思うようになってきた
のです。
「あ、あそこも片づけたい。ここもきれいにしたい。」と言う気持ちが湧いて
きて、他の部屋や台所、廊下や玄関へと掃除の範囲が少しずつ広がっていきま
した。
要らないものを捨て、置くべき所にしまう。
そんな当たり前のことが昔よりも楽な気持で出来るようになってきました。
紙類が散乱して落ち着かなかった部屋が、少しずつ広くなっていきました。
不思議なことに元気のなかった観葉植物もどんどん成長しているような気がし
ます(笑)
観葉植物も元気がなくなる部屋だったんだと思うとかなり凹みますが(-゛-メ)
きれい好きの人から見ればまだまだだと思うし、手をつける箇所もいっぱいあ
ると思うのです。だけど、挫折続きだった私がここまで続けることが出来たと
言うことは本当に凄いことなのです。
じゃあ何度も挫折した今迄と今回とは何が違うのだろう?と考えてみると幾つ
かの違いが見えてきました。
まず、「片づけなければならない」と言う気持ちと、「片づけたい」と言う気
持ちの違い。この心の変化が一番大きいように思います。
今までは「片づけなければならない」と言う気持ちを強く持っていました。
義務感でやると疲れます。出来ても義務を果たしたと言う思いだけでそこに喜
びの気持ちが持てないのです。
「やっと終わった(-゛-メ)」と「やって良かった(*^^*)」
ここには雲泥の違いがあります。
次に「このあたりで良しとしよう。」と思えたこと。
今迄は、少しくらい片づけても焼け石に水やん。と思っていました。
一ヵ所片づけても他の所はそのままだし、全部きれいに掃除するのはすごく大
変で考えただけでも疲れるし出来る自信がない・・・
だったらやらないでおこう・・・
はっきり意識したわけではありませんが、こんな気持ちでいたようです。
そんな私が「少しでもいいよ。きれいになって良かったやん。」
こんな風に思えたことが続けられた理由の一つです。
長い間片づけられないことで自分を責めていた私にとって、取り敢えず自分な
りのやり方を見つけたことはとても嬉しいことです。
そのうちもっと片づけ上手になって、チェックインしたてのホテルの部屋のよ
うに出来るといいなと思う今日この頃なのです。
何かをやりたくて、でもなかなか出来ない時はばかばかしいと思うくらい小さ
なことから始めてみるのも良いのですね。
出来たことを認めて出来てないことを責めない。
そして些細なことにはこだわらずとにかく続けること。
そうすれば徐々に心が変化していくようです。
心は必ず変化する。そしてその効果は絶大です。(*^^*)
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