ほめ上手になろう〜大人だってほめられたい〜

皆さん、御機嫌いかがでしょうか?今回のカウンセリングサービス・「40代
からの心理学」メルマガは、僕・向井康浩が1年3ヶ月ぶりに担当します。宜
しくお願いします。
今日のテーマは「ほめ上手になろう」です。サブタイトルの〜大人だってほめ
られたい〜は、以前ヘアカラーのCMでRIKACO(村上里佳子)さんがお
っしゃった台詞から引用しました。


日常生活の中で対人関係をスムーズに保つために必要な手段として、コミュニ
ケーションがあるかと思います。それは、自分以外の相手の方への理解を深め
たり、また、自分を広く・深く理解してもらうために、欠かせないですよね。
中でも一番大切な事は、自分が思った事・感じた事を「伝える」ではないでし
ょうか?
時には「NO」を伝えるのが必要なケースもありますが、今日は対人関係をな
めらかにするための「伝える」をテーマにします。人と人をつなぐ、架け橋と
しての役割をイメージしていただければ幸いです。
それでは、どんな事を「伝え」ましょうか?いきなり言われても、ピンと来ま
せんよね(苦笑)。では、今日このメールマガジンをお読み下さる、読者の皆
さん自身に置きかえてみて下さい。皆さんが、自分以外のどなたか他の方から
伝えられて嬉しいことは、どんな事でしょうか?
「あなたの事が大好きです。」ですか?ええ、それもありますよね。自分に好
感を持ってくれる人を僕達は好きになります。それに加えて・・・「あなたに
は、こんないい所がありますよね。」って感じで、自分でも気付かなかった価
値を伝えられたり、「あなたのおだやかで、明るい雰囲気にひかれたよ。」な
んて、魅力を伝えられたら嬉しくないですか?嬉しいですよね。
僕達は、子供の頃から誰かの役に立ちたいし、認められたいと思って一生懸命
がんばります。そして、ほめられる事で自信をつけたいし、存在感や居場所を
感じられる安心感がほしいんですよね。この安心感を求めるニーズと、今回の
サブタイトル〜大人だってほめられたい〜は、結びついてると思います。
まだまだ日本では、年輩の方が感情的なニーズを表に出す事が恥ずかしかった
り、タブーのような風潮があるようです。例えば・・・ニーズを出す事は、一
人では何もできない子供のように依存的で、みっともない、だらしない、って
イメージや誤解から来るのかもしれません。
*お互いが依存的で、関係性の進展が望めないようなケース(心理学用語では
「共依存」と言います)であれば、好ましくはないかと思いますが・・・。
ニーズって、年齢を重ねられてもあるものですし、自然な事と思ってもらって
いいですよ。ほめられて嬉しくない方は、いらっしゃらないんじゃないでしょ
うか?
それでは、まず「価値や魅力を伝えてみたい」と思う人を探してみましょう。
「あっ、この人がいいな!」って、なんとなく、でもOKです。ただ、いきな
り知らない人とか、お話したことがない人だと、相手の方はどう思われるでし
ょうか・・・?戸惑いますよね。まわりにいる身近な方がおすすめです。あま
り話す機会が少なくなった人、いるのが当たり前になった人、特にこれといっ
て可も不可もない、不満はないけど、今さら言うのは照れくさいし、恥ずかし
いわ、でもなんとなく・・・退屈な時もあるわ、って方がいいでしょう。(こ
うお伝えすると、ほとんどの方が御主人、あるいは奥様っておっしゃるかもし
れませんね。御近所の方、お友達、親戚の方、もしくはお勤め先の同僚や部下
の方、あるいは、上司の方でもOKですよ。)
「価値や魅力を伝えてみたい」人が見つかったら、その人の事を思い浮かべて
みて下さい。そして今日、僕からの提案は、伝えてみたい価値、もしくは魅力
を一個だけ探してみてください。一個でOKです。一個にさせていただいた理
由を説明します。
静かな湖の水面に、水滴をひとしずく落とした所を想像してみて下さい。ひと
しずく落とすと、湖面をそっとゆらすように、静かに水紋を広げますよね。こ
のひとしずくの水滴が湖面をゆらすみたいに、相手の人のハートに響くような
一個を探してみてほしいのです。いるのが当たり前のようになると、時には相
手の人に対して無関心になったり、あらぬ誤解が生じたりするかもしれません
。でも、その一個を見つけて伝える事で「ああ、ちゃんと俺の(私の)事見て
てくれたんだ。」「関心持っててくれたんだ。」って安心感を提供するんです
ね。
もし、何も浮かんでこない時には、2つのアプローチがあります。1つ目は、
しばらく相手の人の事を見てあげましょう。「この人、どんな事を言ってあげ
たら喜んでくれるかな?」って、なんとなくでいいですよ。それでも何も出て
こない方は、2つ目のアプローチとして・・・伝えてみたい人の近況をよく知
ってる人がいたら、その人から聞いてみてもいいですよね。お知り合いの方の
助けを、力を借りましょう。ただ、できれば2つのアプローチのうち、最初の
1つ目の「相手の人の事を見てあげる。」の方がお勧めです。習慣づけを趣旨
としてますので。えっ、一個はかえって難しい!?いえいえ、どうか肩ヒジ張
らず、お気楽に、お気楽に。
さて、それでは価値や魅力を伝える最適なタイミングはと言えば・・・では、
皆さんが不意に「あんた、こんなエエとこあるやん!」と言われたとしたらど
うしますか?ビックリしますよね。「何、いきなりこの人!?下心でもあるの
かしら?それともおねだり?」なんて誤解されるし、好ましくないですよね。
つまり、受け取り手の方にも、聞く心積もり・準備のない時に言われても、嬉
しくないんですよね。
身近な人に伝えましょうを趣旨としてますので、タイミングとしては、普段の
日常会話の中でそっと、さりげなくがいいでしょう。すぐそばにおられる方な
ら、話がはずんだり、機嫌が良さそうな時とかがいいでしょう。もし、メール
やお電話を使われる場合にもそうです。文章や会話の流れ、あやカゲンもある
と思うのです。自然な・ナチュラルな流れの中でお願いしたいのです。つまり
、伝える側にも日頃からの準備が必要です。「えっ、たったそれだけの事?」
ハイ、でも日常の用事に追われ、悪気はないのに、ついつい目が行き届きにく
くなる事ってありませんか?ありますよね。今すぐは難しい方は・・・では心
がけようと意識することから始めてください。毎日の中で、ちょっとふりかえ
る時間をとろう、って感じで。
伝えられた方も嬉しいし、伝えて受け取ってもらえたら、伝えた方も嬉しくな
るんじゃないでしょうか?「あ、この人は俺の(私の)事ちゃんと見ててくれ
てたんだ。」って安心感は、対人関係をスムーズにする潤滑油のひとつじゃな
いでしょうか?
一番のキーポイントは「日頃から相手に興味を持つ・関心を持つ」だと思いま
す。
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