学生時代に戻りたい気持ち

失敗した、誰かを傷つけたというのは、後悔する気持ちの代表格だと思われていますが、実は「やれるのにやらなかった」というのが、後悔して一番苦しいことであったりします。

やれるのにならなかったのだとしたら、過去に戻って、何とかやり直したいという思いが強くなってしまいます。

また、過去に感じていた充実感や満足感を、今感じることができていないのだとしたら、過去に感じていた時代に戻りたいとも思います。

さらに、その昔感じていた素晴らしい感情を、今感じるには、大人になりすぎたとか、今更そんな力は出てこないと思っていると、パワフルだった若い時代に執着してしまうこともあります。
残念ながら、私たちは過去に戻ることはできません。

そんなことは、頭でわかっているのですが、どうしても過去の時代にこだわってしまうこともあります。
そんな時は、今を見つめなおすこと、今の自分に今を変える力があることを、改めて認識する必要があるのかもしれません。

◎リクエストを頂きました◎
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自分の中に「過去に戻って学生生活をもう一度やり直したい」という感情があり、それが頻繁に夢に出てきます。

大学時代はそれなりに楽しく過ごし、当時は特に不満はなかったはずなのですが、今振り返ると、受験時代からもっと勉強してさらに上のレベルの大学に入って、勉強に打ち込んだり遊んだり、いろいろな経験をしておけば良かったと強く思っているところがあります。

ただし、それは大人になった今の自分で学生をやり直すということでは決してなく、20代前半の若いその時代に戻ってやり直したいという感情なのです。もう戻らないあの時間に戻りたい、と思っているところからして非現実的なのは分かっているのですが、なかなかこの感情を整理できずにいます。

恵まれているはずなのに、今の自分を受け入れられずに他人を羨ましく思い、それを過去をやり直せればどうにかなっていたかもしれないと思ってしまう、心理学的にこの感情にはどうすれば対処できるのでしょうか?
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。
今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

頭では、「過去に戻ることはできない」とわかってはいても、「あの時こうしていれば」「もっとできたのではないだろうか」「なぜあの時、やらなかったのだろう」と、過去を振り返ってしまうことってありますよね。

後悔と言われるものですが、この後悔というものは、とても苦しいものです。
なぜなら、頭で理解している通り、「戻れない」からなのです。
やりたくても、やれないわけですから、それは苦しみが出てきてしまいますよね。

リクエスト下さった方の場合は、夢に頻繁に出てくるくらいですから、相当な後悔の念がおありなのでしょう。

その戻りたいと思っている当時は、特に不満を感じていなかったとしても、それなりに充実していたとしても、何かしら後悔が出てくるということは、どこかに「もっとやれたかもしれない」という思いがあるからかもしれませんね。

もし、そういった思いがあるのであれば、後悔している学生時代にやれなかったことを、今からもう一度やればいいということになるのですが、それだけでは、整理しきれない気持ちというのものあります。

どうして頭では無理だとわかっていても、「あの時代」に戻りたいのでしょうか?

あの時代に感じていたことを、今感じられていないからかもしれません。

今は、恵まれていて、周りから見ると幸せな状態であったとしても、その本人が、周りを羨ましく思う気持ちが出てくるのであれば、それは今何らかの不満があり、不足していると感じているものがあるのかもしれません。

「あの時代」には、感じることがなかった不満感や、不足感というものを、、今感じていて、それを感じないためには、「あの時代に戻ってやり直すしかない」と感じている可能性があります。

いくら恵まれている、満足しなくてはいけない。と考えたとしても、本人が「恵まれてる」「満足しなくてはいけない」と思うということは、そうは感じることができていないということです。

自分にとって、本当に幸せだと感じることができることは、何でしょうか?

一般的に幸せとされることではなく、自分自身が幸せと感じることが、大切なのです。
その幸せを今手にれるために動き出すということは、必要かもしれませんね。

また、20代のころの学生時代に戻りたいと強く思う場合、あの頃の若さややる気、エネルギーがなければ、現状を変えることはできないと思ってしまっていることもあります。

本当はそんなことはないのですが、「もう若くないから」「いい大人なのだから」「今更そんなこと・・・」と、私たちは年齢を重ねると自分を制限してしまうことがあります。

そうすると、「今の自分では無理だから、あの若い時代に戻って」と、あの時代に戻りたいという気持ちが強くなってしまうことがあるのです。

そんな時は、今の自分にも十分力があり、まだまだやれるエネルギーがあることを、認めていかなくてはいけません。

特に女性の場合、「私には無理」「私には力が不足している」と思ってしまうことが多いようです。
若い学生時代に戻らなくても、今から十分やっていくことができる。

充実した生活を送ることができること、そのために変化していく力が、大人になった今だからこそ身についているということを、見つけていっていただければなと思います。

また、今あるもの、手に入れているものに、注目していくことも役に立つかもしれません。
簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。

ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。