愛されるヒケツ

多くの人は自分の至らない部分を、隠そうとしてしまいます

こんばんは

神戸メンタルサービスの平です。

女性のクライアントのみなさんにお話をうかがっていると、こんなふうにおっしゃる方がたくさんいます。

「最近は弱い男が多すぎる。“男のくせに!”って腹が立っちゃうんです」

一方、男性のみなさんからも、弱い女性を嫌うようなご意見をよくうかがいます。

「女性はいいよね。いざというときは泣けるから‥‥」

この両者の心理ですが、じつは女性なら「男性に依存したい」、男性なら「女性に依存したい」という思いが裏側に隠れていることがよくあります。

たとえば、キャリアを積んできた女性のみなさんであれば、弱い自分を否定し、強くあろうと努力してこられた場合は多いものです。

人一倍がんばったり、無理したりしてきたがゆえに、「だれかに甘えたい」という思いがあるのは当然のことだと思います。

が、ご本人はそれを抑圧してしまい、「よほどたくましい男性じゃないと、私がためにためたこの大きな依存は受け止められないに違いない」と感じてしまうのですね。

言い換えれば、それほど強くてたくましい男性じゃないと受け止められないほどの依存心が自分の中にあると感じているわけです。

それで、やさしいだけの男性や線の細い男性を見ると、「そんなんじゃ、私の依存を受け入れられない。なんということだ」と嫌悪してしまったりするようなのです。

一方、男性の中には「弱くてすぐにメソメソする女性は最悪だ」と言う人もいますが、じつは、その弱くてメソメソしやすい女性よりも最悪なものがあるとしたら、それは弱くメソメソした男性なのです。

しかしながら、実態を見てみれば、男性の中には打たれ弱かったり、批判を気にしたり、メソメソグチグチしやすいタイプは意外と多いようです。

そのタイプは、自分の中の依存が強いために、女性を許せないなどということも多いようです。

「昔、おかあさんがぼくを励ましてくれたように、一貫してぼくの価値を見つづけ、励ましつづけてもらたい。

なのに、ぼくを励ますべき存在であるきみがそんなにメソメソ泣いていてどうするんだよ?」

つまり、依存心があるゆえに、弱い女性を許せないなんていうことも非常に多いのです。

さて、あなたには、「依存心や弱さというものは、だれの中にもあるものだ」と、自分の中にあるそれを否定したり隠したりするのではなく、受け入れることができるでしょうか。

それができたなら、「弱い=悪い」という構図が「弱い=かわいい」、そして、「弱い=愛される」とあなたの中にある価値観を変えることもできるのです。

そこにいるのが、赤ちゃんだったり、子ネコだったり、ハムスターだったりしたら、弱いものは嫌悪の対象ではなく、かわいらしく、愛くるしい存在だと認知しますよね。

では、なぜ、かわいらしく、愛くるしい存在だと思えるのかというと、赤ちゃんや子ネコやハムスターには、あなたはまったく依存を満たしてもらおうなどと思わないからです。

それどころか、この弱いものを守ってあげたいとか、いつもご機嫌で過ごせるように奉仕してあげようなどと思うはずです。

人間は、人間であるがゆえ、完ぺきではいられません。

その不完全な部分をだれかに助けてもらったり、埋めてもらったりして関係性をつくっていくのです。

けれど、多くの人は自分の至らない部分を、隠そうとしてしまいます。

そして、あまりにも上手に隠しすぎると、まわりの人はいったいあなたになにをしてあげればいいのかがわかりません。

もしくは、男の問題のない人に見られ、結果的に人とのつながりを感じられず、あなた自身が深く絶望してしまうこともあるわけです。

自分の弱みや不出来なところを人に見せることができたなら、人はあなたのことを理解しやすくなり、そして、あなたを愛したり、かわいらしく愛くるしい人だと感じたりするようになるようです。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。