自分にやさしくしてみると

「自分に与えよう」と意識づけをして行うと、やさしさの感情が心から吹き出してくるのです

こんにちは 平です。

先日、21歳の女性からご相談を受けました。

彼女は「仕事に生きたい」という女性で、多くのキャリアを積み、大きな成功を手にしたいという思いをもっていました。

といっても、まだまだ21歳のお嬢さんです。

普通であれば、恋愛にも関心の高い世代のはずですが、その方面についてはまったく心が閉じていました。

このような場合は2つのケースが考えられます。

一つは、ひどい失恋をし、二度とそんな経験はしたくないという思いから心を閉じてしまったというケース。

もう一つは、日本人の女性には多いのですが、恋愛には奥手で、恋をすることに恥ずかしさを感じてしまい、
大人としての心を開くことがいまだにできていないというケース。

この彼女の場合、一見、奥手なタイプですが、けっして恋愛下手という風にも見えませんでした。

そこで、過去の恋愛のことに話をふってみたところ、
案の定、「なぜ、そんな話をしなければいけないんですか!?」と強い抵抗感を示されたのです。

すぐにバレますよね。大きな失恋があったケースだな、と。

そうしてわかったのが、彼女は恋愛をすると相手の男性に強く執着してしまい、ものすごく嫉妬や自己嫌悪を感じてしまうということでした。

そして、そんな自分が大嫌いなので、“愛されない私”は仕事に生きるしかないと思うようになったようだったのです。

人からはほめられることも多いというのですが、彼女の中に眠っていたのは“魅力がなく、かわいらしくない女の子”という自分のイメージでした。

そこで、ちょっとおもしろいことをしてみました。

じつは彼女は美大に在学中で絵心のある女性だったので、2つの絵を描いてもらったのです。

これは、最近たまたま、フェイスブックでヨーロッパのどこかの国の感動的なCMを見かけたのを参考に思いついた方法です。

なにをしたかというと、まず、彼女が自分のイメージとしてもっている“暗くて、かわいくなくて、嫉妬深い女性”の絵を描いてみてもらいました。

次に、彼女がまわりの人によく言われるものの、信じていないという“笑顔がきれいで、かわいらしく、品のいいお嬢様”を描いてもらいました。

できあがった2枚の絵を眺め、彼女は愕然としました。自分のイメージで描いた自画像が、あまりにひどい女性だったからです。

その彼女に、「恋愛するとき、仕事するとき、どちらの自分でいることが素敵だと思いますか?」と聞いたわけですが、答えは明らかでした。

そして、これから、「笑顔を表現し続ける」というところからの、ものごとの見方や考え方を学んでみようと彼女は思ってくれたのです。

それまでの彼女は、自分自身をひどく罰し、ムチ打つように扱っていましたので、まず、自分へのやさしさを取り戻すことが必要でした。

そこで、私からはこんなお願いをしてみました。
「お水を飲むときも、ごはんを食べるときも、たえず“自分に与える”という意識をもってください」

たとえば、「きょうは、自分においしいお水を飲ませてあげよう」、お風呂に入ったときは「きょうは、自分をきれいに洗ってあげよう」、
眠るときは「自分をゆっくり休ませてあげよう」などと意識するということです。

ふだん、当たり前のようにしていることも、「自分に与えよう」と意識づけをして行うと、やさしさの感情が心から吹き出してくるのです。

すると、自己嫌悪もどんどん自愛へと変化しそして、それがあなたの表情をゆるませ、笑顔をもたらしてくれるのです。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。