怒りという感情(4)~怒りはあって当たり前の感情~

怒りというのも、私たちが普通に感じている感情のうちの一つです。

ですからあって当たり前の感情なので、怒りをコントロールしよと、抑え込んだり、飲み込んだりしないことが大切です。基本的には、他の感情と対処法は同じなのです。感じることで無くしていくことができるのです。

いま感じている怒りは、どのレベルの怒りなのかを理解して、それにあった対処法をしていくことで、怒りに飲まれて我を失くしてしまうということがなくなります。コントロールしようとすると、かえって大暴れしてしまうことがありますので、注意が必要な感情でもあります。

怒りがあるところ、痛みがあります。
怒りがあるところ、悲しみがあります。

ですから、怒りに対処するというのは、心の痛みや悲しみに対処するということになります。

小さい怒りは、「少し痛かったですよ」「ちょっと悲しかったですよ」と表現すること。
中レベルの怒りは、観念となってしまった価値観を作ったところに、痛みや悲しみがありますので、その痛みや悲しみが緩和するように、観念を緩めてあげること。
とても大きな怒りは、しばらく置いて置けば勝手に治りましたという程度の、怪我ではないのです。

きちんと心の傷のケアしなければ、怒りがなくなることはありません。

怒りはきちんと感じてあげましょう。
怒るには、必ず訳があるのです。

その訳を解明してあげて、その訳にあった対処をしてあげることが大切です。

怒りを抑え込んでしまうと、自分を傷つけることになります。
飲み込んだ怒りは、行き場を失って、自己攻撃という形になってしまうのです。
それは、ひょっとしたら、幸せにならないような選択ばかりしてしまうという形で現れるかもしれませんし、事故や病気という自分を攻撃するような形で現れるかもしれません。

どんな形で現れるのかは、わかりませんが、怒りを飲み込んで抑え込んでコントロールしようとするのではなく、上手に表現して、解消していく術を身につけていくことが必要なのかもしれませんね。

何故か怒っている人ばかりが、私の周りにいるとか、何故かイライラしてしまうとか、怒りに関することが、自分の周りに起こっているのであれば、それは何らかの怒りを飲み込んだからかもしれません。

投影の法則を使って考えてみると、怒りというものが自分の中にあるから、怒っている人に目がいくのであり、怒っていない人であっても、怒っているように見えるのです。

イライラしてしまうというのも、自分の中に小さな怒りがありますよというお知らせだと思ってみると、自分の中にある怒りに気付きやすくなります。

感情は、この心理学講座でもよく書かれていますが、感じてあげることによって昇華することができます。

だから、怒りも抑え込んだり、飲み込んだりするのではなく、きちんと感じてあげることが大切なのです。

怒りを感じるというと、周りの人や、怒りの元になった人に怒りをぶつけることだと、勘違いをしてしまいがちですが、そうではありません。

自分が怒っていることを受け入れ、認め、その怒りにあった対処をしていくことなのです。

私たちが生活している社会では、怒りを周りの人やその元になった人にぶつけると、様々な問題が出てきてしまうのです。

怒りというトゲトゲした針の先を、丸くして表現したり、トゲトゲした針を作ることになった元を修正したり、針そのものを溶かしてしまうような対処法を色々と試してみる必要がありますね。

怒りはあって当たり前の感情です。

上手にお付き合いしていく方法を学ぶ必要があるのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。