怒りという感情(2)~少し引きずってしまう怒りの対処法~

人にはそれぞれ価値観というものがあります。
価値観に良いも悪いもなく、人それぞれが違ったものをもっています。価値観をとても強く頑固なものにしてしまうと、それは観念と言われるものになり、だんだんと心に余裕が持てなくなってしまいます。

心に余裕がない状態というのは、怒りをとても感じやすい状態ですので、観念を緩めていくことで、怒りを感じる回数を減らしていくことができるようになります。

イラッとする程度ではおさまらず、嫌な気分を引きづってしまう怒りだけれど、一晩寝れば、もしくはしばらくしたらおさまっているような怒りというのがあります。

一概には言えませんが、少しの間、引きづってしまう怒りの場合、イラッとする怒りを何度か我慢した結果、引きづってしまっているということがあります。
そんな場合は、何かしらイラッとしてしまうポイントが、あなたにはあるということです。

それが悪いことではなく、何にイラッとするのかがわかれば、対処法も出てきます。

それは、あなたの価値観に反することなのかもしれません。
「みんな平等でなければならない」
「常に正しくなければならない」

などのように、私たちはそれぞれ価値観というものをもっています。

例えば、みんなが平等であるということは、とても素晴らしいことではありますが、正直なところそうはいかないことも社会では、たくさんあるのも事実です。

でも、「みんな平等でなければならない」と、強く思っていると、極端な話しですが、会社で配られたお土産のお菓子の種類が自分だけ違ったというだけでイラッとすることになります。

そして、「こんなことくらいで怒るのもな」と怒りを我慢します。
帰宅して夕食を食べようとしたところ、自分だけおかずのコロッケが他の家族よりも少し小さかった。
ここでもまたイラッとします。

そんな時に、翌日会社の同僚とランチに行くと、自分が注文したものだけが、遅れてやってきたとします。
イラッとしますね。

そんな小さなイラッとを、我慢して我慢して我慢していたところ、「腹が立つ」という怒りがしばらく続いてしまうようになるのです。

価値観を丸ごと変えてしまう必要はありません。
ですが、しばらく続くような怒りがある場合は、自分はどんな価値観を持っているのか?と考えてみるといいかもしれません。

自分がイラッとしたポイントを探すのです。

例の場合は、「自分だけ違う」という出来事が起こったときに、イラッとしていました。
それがわかれば、「自分だけ違うということに対して、自分はどんな価値観を持っているのだろう?」と考えます。
そうすると「みんな平等でなければならない」という価値観があるなと気づけます。
そこで、丸ごと価値観を変えるのではなく、緩めるのです。
強すぎる価値観は、観念と呼ばれます。

「~でなくてはならない」「~しなくてはならない」「~するべきである」などのように思っているものです。

これを緩めるには、「みんな平等が望ましい」とか「みんな平等であればいいな」という言葉に変えてしまうのです。
「みんな平等がいい」でもいいですよね。

変換した言葉を、一人のときにでも口に出して何度も言ってみるといいですね。

先ほどのお話は、あくまでも例です。
私たちは、様々な価値観を持っていて、あまりに強い価値観は観念となってしまいます。
そうすると、その観念に反する出来事に遭遇したときに、怒りを何度も感じてしまうことになるのです。
社会の価値観を変えるのは、時間もかかりますし、なかなか難しいものです。

ですので、自分の強すぎる価値観を少し緩めていくことで、怒りを感じるポイントを減らしていくことができるようになるのです。

この記事を書いたカウンセラー

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大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。