相手を「私を怒る人」、自分を「怒られる人」にしないコツ

先日、美容室に行った時、美容師さん(「Aさん」とします)とお話ししている中で奥さんの話が出て、こんな会話がありました。

(Aさん)「最近、うちの嫁さんが怒りっぽくてイライラしているんですよ。」
(私)「そんな時、Aさんはどうされてるんですか?」
(Aさん)「ビクビクしながらご機嫌を取れそうな時はとっているけど、どう対応していいかわからなくて大人しくしてることが多いです。」
(私)「そうなんですね。ご自分に非があることなら素直に謝って、ご自分に非がないことなら、出来るだけ普通に接してみるといいですよ。」
(Aさん)「え?!そうなんですか?」
(私)「奥さんは、小さいお子さんの育児をしながら美容室の仕事もされているので、忙しくて余裕がないからイライラすることが増えたと思うんです。自分がイライラしてピリピリした空気を作っているのは、奥さんも心のどこかでわかっいるので、Aさんがビクビクしたり、無理にご機嫌を取ったりすると『私のせいで気を遣わせている』と奥さんが感じて、罪悪感を持っちゃうんですよ。そうなるとご機嫌が直るのも遅くなっちゃうんで、奥さんに罪悪感を持たせないために出来るだけ普通に接した方がご機嫌の直りも早いと思いますよ。」
(Aさん)「なるほど!そうなんですね。ちょっとやってみます。そういえば、家族で外食や旅行に行く時、嫁さんが行き先の希望を言うので、それでいいと思うから大抵『いいよ』って言ってるんです。今度も旅行に行くんですが、いつも通り嫁さんの希望に『いいよ』って言ったら、嫁さんから『嫌だったらちゃんと嫌って言ってね』と言われました。なんでそんなこと言うんだろうと思ってましたけど、嫁さんは僕が気を遣って無理に合わせてると思ってて、申し訳ないと思ってたのかもしれませんね。」
(私)「そうかもしれませんね。たまには自分の希望を言ってみるといいと思いますよ。」
(Aさん)「そうですね。そうします。いや〜、勉強になりました。聞いてよかったです!」

イライラしている人や怒りっぽい人には、ついビクビクしてしまうものだと思います。
過去に怒られた経験があれば、当然「また怒られるのではないか。」と思ってしまうのも無理もないと思います。
しかし、それが相手に罪悪感を抱かせて怒りやイライラの元になっているとしたら、それは避けたいですよね。
だからこそフラットに接することが、相手を「私を怒る人」、自分を「怒られる人」にしないコツなのだと思います。

私のエピソードを紹介すると、私が小6の時、通っていた空手の道場に中学校の番長がいたんですね。
私は最初その人が中学校で番長だということを知らなくて、普通に優しいお兄ちゃんと思っていたので、番長と知った時は驚きましたが、変わらず「優しいお兄ちゃん」として接していました。
進学予定の中学校では、先輩後輩の上下関係が厳しく、先輩に呼び出されたりするという話を聞いて不安だったのですが、「何かあったら俺が守ってやるから安心しろ」と番長のお兄ちゃんが言ってくれたので、安心して中学に進学することができました。
お兄ちゃんが番長と知った時、私がお兄ちゃんを怖がるようになっていたら、そんな言葉はもらえなかったと思います。

また、自動車学校に通っていた頃、厳しくて怖いと評判の教官がいたんですね。
番長のお兄ちゃんの経験もあり、人の噂や評判はあまり気にしない方だったので、その教官に当たっても怖いと思うことはなく、むしろ可愛がってもらっていた記憶があります。
大柄で強面の男性教官だったので、人から怖がられているのも自分でわかっていたんでしょうね。
だから変に怖がらない私の態度が嬉しくて、可愛がってくれたのかもしれません。
怖いという評判を気にしてビクビク接していたら、「やっぱり評判通りの怖い教官だった」となっていたと思います。
当時、きっとその教官から怒られたこともあったと思うのですが、怒られても自分のミスであり、「ちゃんと運転できるように」という教官の愛として受け取っていたから、怒られた記憶は残らず、「可愛がってもらえた」という記憶が強いのでしょう。

そんな経験もあって、「怖い」と評判の人でも怖がらずにフラットに接することを心がけているからか、相手が心を開いてくれて仲良くなることも多く、「えー!あの人と普通に話せるの?」と周りに驚かれます。

噂や評判に惑わされず相手とフラットに接することが、相手を「私を怒る人」、自分を「怒られる人」にしないコツであり、相手も自分も加害者・被害者にならないコツだと思います。
相手を「私を怒る人」、自分を「怒られる人」に認定してしまうと、それが現実となるので、過去に相手に怒られた経験があったとしても、フラットに接するよう心がけることが、未来に向けて相手を「私を怒る人」、自分を「怒られる人」にしないコツだと思います。

「フラットに接する」って言葉で言うほど簡単なことではないかもしれませんが、意欲を持って心がけることが、あなたを怒る人の数を減らしていくので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大学卒業後、地元企業に就職し、デザイン・経理・総務・秘書・営業事務等の業務を経験。不惑にしてカウンセラーを目指すために転職。離婚も含めた人生経験をベースに、楽になる物事の受け止め方を提案する。生き方やライフワーク、メンタルヘルス、パートナーシップ全般の問題を得意とする。