周りの人に自分の今の状況を伝えてみてもいいのかもしれないですよ

仕事をしていると部下や同僚、上司に対して、どうして私の気持ちを理解してくれないの?こんなに頑張っているのに評価されないのはどうしてなの?どれだけやればいいの?と感じたことがあるのではないでしょうか?
そうするとやる気がなくなってしまったり、無力感を感じたり、仕事をすることに対しての意味さえ感じることが難しくなってしまうこともあるかもしれません。

そんな時にちょっと考えて欲しいことがあるんです。
私の気持ちを周りの人に伝えたことがあるかな?てことなのです。

私は周りに迷惑をかけずに、できる限り自己完結をしたいタイプの人間でした。
仕事でも頼まれたことは極力断らず、自分のキャパ以上のことでも自分が成長するためと思い無理をして頑張ってきました。
もちろん周りに頼ることもしないでいました。

すると同僚から「中野さん仕事が早いからこれもお願いします」と仕事を回されることが増え、心の中ではもう手一杯なのにどうして私に仕事を振ってくるの?自分でやればいいのに・・・と感じていました。

上司からも「中野さんにこの仕事をお願いしたいのだけれど、大丈夫?」と言われると断れなくて、どんなに自分の仕事が手一杯でも「大丈夫です。できます」と、心とは裏腹の答えをしてしまうのです。
こんな状況を繰り返していました。

ある時に中途採用の女性が職場に入ってきました。
彼女は私とは正反対の性格でした。
仕事で上司からお願いされると「今はこの案件の状況が滞っていて、新しい業務を追加ですこなすことができません。」と伝えていました。
同僚からのお願いも同様で「私はパソコン操作があまり得意でないので、同時進行で業務できないんです。」と。

当時彼女の態度を見ていた私は本当にイライラしてしまっていたのです。
同じ時間働き・同じお給料をもらっていて「仕事ができない」と言うのはなんてことなの!!私はこんなに頑張っているのにおかしくない?と感じていました。

数年経ち私が転職を後管理者として部下を持つ立場となりました。
そしてことの時やっと「自分の仕事の状況(進捗状況や仕事量、自分のキャパ等)を周りの人達に伝えること」の大切さを知ることになったのです。

どんなに自分の中で頑張っていても周りの人達は気づいたり、知ることができにくいことでした。

上司として部下がどんな状況で仕事をし、どこまで仕事が進んでいるか?今現在どれくらいの仕事量を抱え、手一杯になっていないか?どんなサポートを上司に必要としているのか?を話してくれないとわからないということでした。
もちろん経験がありますからある程度の上司としての予測はありますが、本当の細かい部分は本人にしかわからないのです。

以前の私のように何でも仕事を引き受けてしまい、自分の今仕事の中でおかれている状況を伝えずにいれば周りにはわからず、逆に何も言わないからまだまだ大丈夫なんじゃないか?と理解され、さらに仕事量が増える結果になってしまうのです。

前述した転職をしてきた女性はきちんと自分の状況を周りの人達に伝え、自分のできる仕事量や能力を伝えることで周りが彼女を理解し、彼女ができる仕事をできる範囲でお願いすることができていたのです。
彼女自身も負担なく自身ができる仕事をこなしていたのだと思います。

頑張っている人からすると「できない」なんて言えない!!と思ってしまうかもしれません。
「できない」と伝えること自体が自分を許せないように感じてしまう方もいるかもしれませんね。
でも上司からみると「できない」と伝えてもらえた方が部下を理解でき、無理をせずに仕事をこなしてもらえ、円滑に職場が動いていく。
それこそが上司として自分の役割を果たすことになっているのは間違いないことなのですよね。
一人で抱え込むことを望んでいる人はいないのですから。

勇気がいるかもしれませんが、自分の状況を伝えられことができる周りの人達に話すだけで、自分が思う以上に周りの人達は理解してくれるものです。
頑張り過ぎないことも仕事を続けるうえで大事なことなのかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

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いじめ、恋愛ベタ、離婚、子供の不登校など自身の経験を活かした幅広いジャンルを得意としている。 心理学との出会いで体験した「愛にフォーカスすると、人生はどこからでも変えられる。」をカウンセリングで大切にしている。 どこまでも寄り添う深い共感力でお客さまをサポートするスタイルに定評がある。