転職活動がうまくいかないとき

新たなキャリアアップを目指したくなったとき、今いる職場や仕事にやりがいが見出せないとき、もっと良い環境や待遇で働きたくなったとき、会社での何かしらの不満が継続して解消できそうもないと感じるとき等々、転職を一つの選択肢として考えることが増えるでしょう。

転職に関しても、カウンセリングで時々、ご相談をお受けすることがあります。
よくある転職活動に関するお悩みといえば、転職活動をしているけれど、なかなかうまくいかず、採用に繋がらない、といったことでしょうか。
特に現在は、コロナの影響により、採用を控えている企業や部署もあるようで、苦戦しているというお話もよくお伺いします。

今回は、転職活動がうまくいかない際に、見直してみると良いポイントの中から、一つをご紹介したいと思います。

転職活動に関するカウンセリングでお話をお伺いしていて感じるのは、皆さん、とてもしっかりと仕事に取り組まれてきていたり、一生懸命に、真摯に仕事をされてきたのだなということです。
中には、休日も仕事のための勉強をされている方もいらっしゃいます。
それなのに、ご本人は、「そこまでできているわけではない」とか「たいしたことはない」とおっしゃる方が多いのですよね。
ここまでできるようになりたいとか、ここまではできる自分でありたい等の目標は多くの方にとって存在するとは思いますが、本当に、たいしたことがないのでしょうか。
実際に、そこまでできているわけではないのでしょうか。
それはあなたが考えているだけであって、客観的に見ると、実はそうでもないことがあります。
同僚から見た場合、他社で同様の業務をしている方から見た場合、転職エージェントから見た場合、実際にどれくらいできているのでしょうか。
あなたの経験や努力は、あなたが思うような価値しかないのでしょうか。
ここでは、上司からの評価については、社内の複雑な事情も絡むことから、一旦考えないことにします。

実際にできているのにたいしてできていないと考えたり、自分への評価が、高い目標と比較しての評価になっているとき、面接でのアピールや、提出する職務経歴書の内容に影響を与えます。
あなたが今日まで着実に積み上げてきた経験は、価値があるものかもしれないのに、それだけの価値はないと自ら言っているようなものかもしれません。
採用されるために、転職活動で自分自身をより良く見せるということは普通に行われていますが、より良く見せようとしているライバルたちと、謙遜しているあなたがいた場合、どのように採用担当者は評価するでしょうか。
しかも、それがあなたの方が本当は経験があったり、能力がある場合は。

転職活動の場でも、あなたはあなたがやってきたことを正当に評価される必要があります。
本来持っている実力や経験を、ちゃんと評価されなければ、採用に繋がらないことがあります。
採用されたとしても、条件面で本来よりも低いオファーをされることもあります。

転職活動をするとき、あなたはどのような心持ちで職務経歴書を書いたり、面接を受けているでしょうか。
自分への期待や目標が高くなっていないでしょうか。
自分が自分で築いてきたものを、正当に評価しているでしょうか。

アピールすることを、自分を過大評価することのように感じていないでしょうか。
あなたの実力や経験を、正当に評価してもらいましょう。
その前に、今まであなたがやってきたことを、今一度、自分が正しく評価をしましょう。

転職活動が長引くと、焦りや、自信喪失して、自分を過小評価してしまうこともあるかもしれません。
だけれども、自分が何を積み重ねてきたのか、何を築いてきたのか、どのような経験を重ねてきたのか、どのような努力を続けてきたのか、もう一度考えてみませんか。
あなたがあなたを正当に評価してもらえる場所で、あなたらしい働き方ができる機会が得られますように。

この記事を書いたカウンセラー