ああいう仕事をやってみたい、を実現させる3つの準備

ひとつの会社に勤め続けるにしても、また転職を考えているにしても、自分がもっと輝ける仕事に就きたいと思うとき、その前向きな思いを実現させるために、心がけておくべきポイントをまとめてみました。
 

1.ビジョンを口にする

最初から少しハードルが高いと思うかもしれませんが、まずは、あなたがやりたい仕事、やってみたいこと、憧れるポジションについて、信頼できる上司や顔の広い先輩、あるいは人事に顔のきく同僚など、あなたがこれは、と思う人たちに伝えることをしてみましょう。

今の仕事に関係する人たちに、別の仕事をしたいとは言えない、と思うかもしれません。
そんなことをしたら、多くのことが不利になってしまうと思うこともあるでしょう。

ところが、あなたがもっと輝きたいと思っていることは、誰かに伝えておく方が断然それを実現するチャンスが増えるのではないでしょうか。

なぜなら、自分ひとりの力で何かをやり遂げるのは時間がかかることが多いのですが、たくさんの人の力を借りると、物事が早く進む可能性があるからです。

例えば、あなたの転職や転属の希望を誰かに伝えておくとします。
あるときどこかの部署の誰かが退職することになり、代わりの人を探しているとか、
新しい部署ができるので、やる気のある人を異動させて集めたいと思っているとか、
あるいは知り合いの会社で良い人を探しているという情報を入手したとか、

そのようなときに、その情報を得た人の頭にあなたのことが浮かび、「そうだあの人に声をかけてみようか」と思ってもらえることで、あなたは多くの機会を手にすることができるでしょう。

そして人に伝えるときに重要なことは、今の仕事に不満があるから転職や転属をしたい、と言うのではなく、
こんなことをやってみたい、こんな自分になりたい、だからあんなポジションについてみたい、というビジョンを伝えるということです。

人は前向きにチャレンジしようとしている人を、ぜひ応援しようと思うものです。
あなたが色々な人に応援してもらえるよう、ビジョンを伝えることをやってみませんか。
 

2.今の仕事に打ち込む

実際のところ、今の仕事がきついなぁ、早く別の仕事に就きたいなぁ、あるいは今の人間関係にはうんざりだ、と思うことはあるかもしれません。

しかし、誰かにビジョンを話した場合は特に、今の仕事に打ち込むことが大切かもしれません。

誰かがあなたを推薦しようかなと思ったとき、まずあなたの今の仕事への向き合い方を見てから判断しようと思うでしょう。
そして、「うん、よくやってるな。」と思えば推薦してくれる可能性は高まります。
もしあなたが、今の仕事には前向きに取り組めないけれど、次の仕事ではイキイキとできるはず、と思うとしても、人はなかなかそう思ってくれません。
現在のあなたの様子から未来を想像するほうが、周りの人にとっては容易なことなのです。

せっかくビジョンを語ったのだとしたら、不用意に悪い印象を持たれないよう、今やっている仕事に真摯に取り組み、次のチャンスへの準備をしませんか。
 

3.チャンスが来たら迷わず(迷っても)飛びつく

「チャンスの女神に後ろ髪はない」という言葉があります。
チャンスが来たときに迷ってしまい時期を逸すると、そのチャンスは一気に去ってしまい、みすみす逃すことになってしまう、だから迷わずつかめ、ということだと思います。

なぜこんな言葉があるのかというと、人はチャンスを求めているにも関わらず、いざそれが目の前にやってくると悩むからではないでしょうか。
そして、もっともな理由を意識せずに作り出します。

たとえば「近々新しい部署を創設するので人を募集することになった。君は前から新しいことにチャレンジしたいと言っていたから、公に募集を開始する前に人事に口添えをしてあげようか?」と上司から言われたとします。
新しい部署で働いてみたいと思っていたあなたには、思ってもないチャンスです。

ところが、こんなことが頭に浮かぶかもしれません。

嬉しいなぁ。でもせっかくなんだけど、今、ちょうど繁忙期だから別の部署に行きたいなんて言えないよな、とか。
今異動したら後輩に迷惑をかけちゃうよな、とか。
この部署はなんやかんや言っても自分がいないと回らないしな、とか。

もちろん、どれも嘘ではないでしょう。

ところがこれらは、新しいものに向かうときの「怖れ」によるものと考えられます。
しかし私たちはそうとは気づかず、チャレンジ「すべきでない理由」だと思ってしまいます。

そのような怖れに惑わされないためにも、「チャンスの女神が来たら飛びつくぞ」と、あらかじめ心の準備をしておくことが有効ではないでしょうか。
あなたがビジョンに近づくためには、怖くてもエイっと一歩進んでみることが大切な時があります。

怖れを感じないから一歩進められるのではありません。
怖くても、どうしても一歩進めたい人が、前に進むのです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。 「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。