転職したいけど、悩むとき

職場の人間関係さえ良ければ、どんなに辛い職場で働いていても人は転職することをそう考えない、と聞いたことがあります。
そうかもしれない、と思ってしまうほど、働くことは、人間同士が多く接触するということでもあるので、摩擦が起きることもあります。
人間関係が良好でないと、働きづらいと感じることも多いかもしれません。
実際に、仕事の悩みの7割は人間関係だそうです。
人間関係がそれほど悪くない場合でも、更なるキャリアアップを目指したくなったり、仕事の内容や職場の環境や労働時間に不満を持ったり、様々な理由で転職したくなることもあるでしょう。
働いていて、ふと「転職したいな」とか「転職もありかな」という考えがよぎったことのない人の方が圧倒的に少ないのではないでしょうか。

「評価されない」、「仕事の内容が物足りない」、「職場が楽しくない」、「頑張っても報われない」、「周囲に溶け込めていない気がする」、「こんな上司なら転職した方が楽に働けるのでは」、「こんな同僚とはやっていけない」、「もっと良い職場環境が良い」等々、何であれ、「現状で満足できない何か」ができたときを起点に、人は少しずつ、新天地を求め始めるのかもしれません。

しかしながら、転職するにあたっては、「本当に転職していいのだろうか?」という気持ちが湧き上がってくるものです。
転職そのものがストレス度が高く、それだけに転職に対する恐れや不安を抱えることが多く、転職するか躊躇ってしまうのです。
そしてもちろん、現在働いている会社から得るメリットもそれなりにあったりもするから悩むのです。

◆転職の動機は何か?

先程、「現状で満足できない何か」の例をいくつか挙げたように、「現状で満足できない何か」は人によって異なります。
つまり、それは転職するときの動機にもなりますが、それは人によって様々です。
大きく分けると、転職の動機は、「更なるキャリアアップを目指したい」、「取得した資格を活かした職業に就きたい」、「夢だったあの会社で働きたい」といったポジティブなものと、「職場の人間関係が嫌」、「仕事で評価されない」といったどちらかというとネガティブなものに分けられるかもしれません。

ポジティブな動機であれば、勢いをつけて、歩みを進めるときなのだと思います。恐れを超えて、思うがままに羽ばたいて、駆け抜けることが、今、求められているのでしょう。

どちらかというとネガティブな動機であれば、なぜそう思っているかを精査してみる必要があります。
言い換えると、仕事をしているときのどのような感情を味わいたくなくて転職を考えているのか、その感情がどこからくるのかをみてみる必要があるということです。

どちらにせよ、心残りのようなものがある場合は、深層心理で、本当はやるべきだと分かっているのに、やれていないことが何かしらあるようです。乗り越えられなかった課題は、乗り越えられるまで度々やってくるといいます。次のステージを楽しく迎えられるように、できるのであれば今の内に、乗り越えてしまった方が楽ですよね。

◆何れにせよ大事なのはアカウンタビリティ

「現状で満足できない何か」は、「不満」と言い換えてもいいかと思います。
不満を感じているとき、人は気分が晴れなかったり、不安や緊張を感じます。
そして不満は、起きていることが「誰かのせい」や「何かのせい」であるとどこかで思っていると、そこから生まれやすいものです。

ここで大切になるのが、アカウンタビリティの概念です。
私たちに起こることは、全て自分自身の責任(選択の結果)であるという考え方です。
起きているその結果に自分も関わっているのかもしれない、何かできるのかもしれない、という考えを必要に応じて取り入れてみることが肝要です。

「誰かのせい」、「何かのせい」でこうなっているということは、相手が変わらなければ自分や状況は変わらない、といっているようなもので、窮屈な感じがしますし、自分に選択権がないようにすら感じます。
そして同時に、心の中で責めたその「誰か」に対して、深層心理で罪悪感も感じているはずなので、罪悪感も手放すことができます。
罪悪感も、持っているととても苦しいものです。

アカウンタビリティの概念は、自分が被害者にならない、自由で楽な考え方です。少し厳しい考え方のように感じるかもしれませんが、この考え方は、自分を罰したり、責めたりする為にあるわけではありません。

◆アカウンタビリティが転職にもたらす恩恵

アカウンタビリティの概念が身につくと、自分自身が被害者になることが減り、不満が減ります。
そのため、転職をすることになっても、ポジティブな動機で転職先を選んでいくことが可能になります。
不満が減ることで、今の会社を見直し、敢えて転職をしないという選択肢を最終的に持つこともあるでしょう。

ネガティブな動機で選択したことは「あの時〇〇しておけば」という消えない後悔になりやすく、それはひいては自分への不満になっていきます。
自分が後悔しない選択なら、辞めることはとても前向きな選択になりやすいのです。

アカウンタビリティが転職にもたらす恩恵はもう一つあります。アカウンタビリティにより不満を持ちづらいマインドを持っていることは、自分が自分らしく伸びやかに頑張ったり、成功するための鍵になるのです。
そのマインドは、転職したとしても、転職せずに現在の会社に残るとしても、良い評価を受けやすくなるでしょう。
また、そのような社員を、会社は欲しがるものです。

気付いていないことが多いのですが、そもそも不満は、自分が持っている才能や、大切にしたい何かがある、ということにも関連しています。
その才能や思いに気付いて、自分自身が本当に大切なものや欲しいもの、なにより自分らしくいられる場所を、前向きに選んでいくことができますように。
そして益々活躍していけますように。

この記事を書いたカウンセラー

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人間関係全般、家族問題、自己嫌悪、自己変革や魅力開花、ビジネスに関する問題を得意とし、クライアントの感情をしっかりと受け止め、感覚と思考をバランスよく使ったカウンセリングを行う。 繊細な感受性や豊かな女性性を持ったカウンセラーで「何から話していいか分からない」という方からも好評である。