家族の役割の心理(3)〜マスコットと家なき子〜

マスコットと家なき子

家族に問題が起きた時に、子どものは何らかの役割をすることで家族を救おうとすることがあります。マスコットの役割、家なき子の役割はどんな形で家族を救おうとするのかをご紹介します。そしてその役割をしてきたことで磨かれる才能もご紹介します。

***

家族に何かしらの問題が起きた時に、子どもは何らかしらの役割を持つことで大切な家族の問題を改善しようとすることがあります。

家族を助けたい、家族を救いたい、家族の誰かの役にたちたい、問題を改善したいなど、言葉にすると人それぞれピンとくる言葉は違ってくるかもしれませんが、役割を担って家族の問題を改善することを試みるわけです。

今回は、その役割の中のマスコットの役割、家なき子の役割をご紹介したいと思います。

 

●マスコット (チャマー、ピエロ、エンターティナー)の役割

マスコットの役割は、おどけたり、ふざけたり、ムードをあげることをしたりなどをして家族の役にたとうとします。

例えば、家の商売がうまくいってなくて、お父さんが先々のことを不安がっていたとします。
「店の売り上げこのまま低調なままだと、先々苦しいな・・・」などを考えて、暗い顔をしていたとします。

そんな時に、子供がおどけてお母さんの前で歌ったり、踊ったりしたとします。

そうすると暗い気持ちになっていた、お母さんにクスっと笑いが生まれたりします。
心が和む時間が生まれたりするのです。

皆さんの日常でも心が明るくなる時間、和む時間、癒される思いがする時間、気分が変わる時間などが、有ると無いでは全然違いますよね?

マスコットの役割は、このような形で家族の役にたとうとするのです。

もしあなたがマスカットの役割をしてきたとしたら、
「私は、家族に心が明るくなる時間、和む時間、癒される思いがする時間、気分が変わる時間を与えてきたんだな」
とご自身を承認されてみてはいかがでしょうか?

マスカットの役割をされてきた方は、気遣い、ムードメーカー、エンターテイナーの才能が磨かれていることがあります。

大人になってもマスコットの役割をやっていた時のパターンが残っていて、本当は笑うような気持ちではない時にも無理して笑ってしまう、道化てしまう方がいらっしゃいます。

もし、あなたがそうならば、ご自身に、「無理して笑ったり、おどけたりしなくても良いよ」ご自身に行ってあげてもいいかもしれませんね。

 

・家なき子 (迷子、見えない存在、孤児)の役割

家なき子の役割の終わりの方は、家族に自分にエネルギーをかけさせないことで家族の役にたとうとします。

例えば、
姑問題でお母さんが苦しんでいたということがあったとします。
お母さんは、おばあちゃんと折り合いが悪く、子供の目にはそれがお母さんが苦しんでいるように見え、お母さんがかわいそうに思ったとします。

そうすると、家なき子の役割をする人は、甘える事はしないとか、困ったことがあっても相談しないなどなど、お母さんに自分のことでエネルギーを使わせないようにするという形でお母さんの役に立とうとします。

お母さんにかまって欲しいなど言わない。
話を聞いてほしいなど言わない。
学校の用意を一緒に確認してほしいと言わない。
髪の毛を結んでほしいなど言わない。
学校で友達とうまくいかないことがあっても相談しない。
進学のことで何でも相談せずに、1人で悩んで1人で解決をしていく。
などなど、
自分のことで家族にエネルギーを使わせないようにするのです。

もし、あなたが、家なき子の役割をされてきたとしたら、あなたは大変だったと思いますが、あなたは家族に随分と楽をさせてあげたのかもしれませんね。

大人になっても家なき子のパターンが残っていて、周りの人に助けを求めずに1人で頑張ってしまう方がいらっしゃいます。
周りの人が大変じゃなくてもです!

もし、家なき子の時のパターンが残っていて、1人で頑張りがちな方は「もう1人でがんばらなくていいよ」と自分に言ってあげてもいいかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。