イライラと怒っている人の心の中

人は誰でも、イライラしますし、腹が立つこともあります。
それ自体は、いい気分のものではありませんが、そうなることが悪いわけではありません。

ただ、イライラしている人を見たり、不機嫌な態度をされたり、八つ当たりされたり、怒られるようなことがあると、非常に迷惑ですよね。

イライラや、怒っている感じというのは、近くにいると伝わってきますので、気にしないようにしていても、なかなかむずかしいものですよね。

「私、なんかしたかな??」

人によっては、こんなふうに感じて、ソワソワしてしまったり、自分を責め始めてしまって、気が付いたらクタクタになっているなんてことも少なくありません。

今日は、いくらこちらが、迷惑を被っていても、相手を変えることが、むずかしくてできない、そんな状況を、少しでも、ちがう見方をすることで、和らげられたらと思います。

おつきあいいただけたらと思います。
2つの視点で、書いてみますね。

イライラと怒っている人の心の中は、どうなっているんでしょう。
ちょっと分析してみましょう。

イライラしている。
怒っている。

いつもは、そうじゃない方の場合は、明らかに何かちゃんとした理由があるはずですから、それが解決すれば、おさまるはずです。

親しい方なら、「何かあったの?」と声をかけてあげるのもいいと思いますが、そこまで親しくない場合は、そうっとしておいてあげよう、見守ってあげようと思ってあげましょう。

気にしておいてあげるだけで、その方は、ずいぶんと助かるものです。
見えないサポートになるんです。

では、いつもいつもイライラ、プリプリしている人のケース。

何か大きな理由がある時だけでなく、ほんのちょっとしたことでも、不機嫌になったりします。
周りにいる人は、とばっちりがこないように、腫れ物に触るような態度になりますし、場がピリピリと緊張した状態になりやすく、近くにいる人は、みんなものすごく疲れますよね。

こんな時は、その人のことを、「怖い人」と思うものですが、実はちがうんです。

「怖がりな人」

その方の本質は、実はこれなんです。

怒っているということは、何かしら、叶えてもらえないことがある、もしくは、どうせ叶えてくれないんでしょう?という思いが隠れています。

そして、自分には怒るに値する正しさがあり、自分は正しいけど、誰かは間違っているという言い分があります。
周りにいる人が、なんだか責められているような感じがするのは、これを感させられるからなんですね。

もし、何か叶えたいことがある時、丁寧にお願いするという方法が、王道なわけですが、それができない分、悪い態度になってしまう分、それを叶えてくれる人はいないだろうと感じているということになります。
 

丁寧にお願いする。
ぶっきらぼうに頼む。
黙っている。
不機嫌。
怒っている。
 

でも、叶えてくれる人がいないというのは、困るわけです。
感情的には、とても傷ついて、悲しいということです。

悲しみを隠すのに、怒りを使うことは、実は少なくありません。
大きな悲しみほど、大きな力を使って、抑えなければならないからです。

「願いを叶えてくれる人が、自分にはいない」という思いが生まれた時、こんな思いも生まれたはずです。
「自分は、そんな価値のない人間なのだ」と。

だから、怒っている人は、大きな声で、圧力をかけないと、自分のいうことなど、誰も聞いてはくれないと感じていて、ひとりぼっちの世界にいるのです。

外から見たり、感じたりするのと、まったくちがう心理が、怒っている人の中にはあったりします。

そんな心理について、知っておいていただくことで、怒っている人の近くにいる時に、無駄に傷ついたり、苦しくなってしまうことを少しでも防げると思います。

それから、もうひとつ。
ふたつめの視点はこちらです。

実際には、ご自身が責められているわけではないのに、まるで責められているような気がして、苦しくなってしまう方。
ご自身と怒っている人との関係性に似た、過去のものを映しているのかもしれません。

その時のつらい感じが重なるということが、私たちの記憶によって起こることがあります。

怒っている人を変えることは難しいですが、私たちの中のつらい記憶が、そうさせているのなら、その痛みを癒すことで、感じ方を変えることができるでしょう。

カウンセリングは、今、起こっている困りごとが、そんなふうに過去のものとリンクしているのをみつけ、癒すお手伝いができます。繰り返し起こるようなことも、カウンセリングでパターンをみつけ、解決していきます。

生きやすい人生に、楽で幸せな日々にするために、今からできることがあります。
知識として知っておくことも、癒すことで楽になることも、その助けになるでしょう。

よろしかったら、是非使ってみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。