副業選択の時代?

現在社会はとにかく複雑化、高速化し、日々新しい産業が生まれては消えています。
昔は変化のスピードが非常にゆるやかだったので、一人の人が一生同じ仕事で働き続ける事も珍しくありませんでした。
仮に仕事を変える事があったとしても、それは「何か特別な事が起きた時」だけであって、基本的には世の中も大きくは変化しないし、環境や産業も大きくは変化しないという時代が長くありました。

ところが最近では様々な事が急速に発展してきています。
しかもそれは、早くなったり遅くなったりしている訳ではなく、「基本的に早くなり続けているし、これからもその傾向が続く」と見た方が良さそうです。
なぜそうなるかはちょっと説明が難しいのですが、基本的にコンピューターなどのテクノロジーの進歩は加速的なので、「新しい機械を作ったら、今までよりもっと開発のスピードが上がって、その機械を使った産業でもっと良い機械を作れるようになって・・・」という事が繰り返し起きていると考えるとわかりやすいかも知れません。

そんな世の中ですから、極端な話、「すべての産業、文化が変化し続けている」と言っていいでしょう。
当然その変化する社会の中で、新たに生まれる仕事や、消えていく仕事が生まれるのは、仕方がない事だとも言えます。

そうなってくると、一人の人が一生同じ会社で働き続けるというのは、今までの時代と比べると少なくなってきます。
人間の寿命を80年ぐらいと仮定しても、80年以上続く起業というのは、決して多くはありませんね。
起業の寿命よりも、人間の寿命の方がずっと長いとしたら、一人の人が一生の間に何度か転職を経験する事は必然ですし、今後その機会はますます増えてくる事も予想されます。

しかし困った事に、人間の心理としては、変化というものはあまり良いものだと感じていない場合が多いです。
これは、人間がまだ動物だった時代から持ち続けているとされる、結構強力なものなので、「変化するのがなんとなくイヤ」というのは、多くの人が自然に持っている感覚です。
時代はどんどん変化が進んでいて、転職をする機会もますます増えそうなのに、人間が変化しないという訳にはいかないのですが、「変化」は得意な人とニガテな人の個人差が大きいので、得意な人はどんどん新しい企業や勢いのある事業に参加していきますが、変化が苦手な人はなかなかそれができないという事も多いようです。

***

そんな中、最近よく耳にするようになったのが、副業を持つという選択肢です。
選択肢が増えたというよりは、「企業が細分化されてきたので、一人が受け持つ仕事も細分化された」という見方もできるかも知れません。

人生の中での転職の機会が増えるとしたら、一人の人が一生の間に経験する仕事の数も増えるわけですから、仕事を一つずつ変えていくというやり方ではなく、二つ以上の仕事を同時にやっているという「仕事のスタイル」も生まれているようです。
サイドビジネスとして始めた仕事がメインになり、今までの仕事をやめて、また新しいビジネスを始める、というような事も起きているようです。
あまり断定的な事は言えませんが、現在の時代の流れを考えると、今後副業を持つ人の割合は増えていくのではないか、という見方はそう間違っていないと思います。

ただ、これは従来の働き方と比較すると、人によっては大変複雑で、ややこしい事に感じるかも知れません。
今までは毎日8時間働いて、それを5日間やって2日休んで、それを繰り返していればよかったものが、2つのものを組み合わせる事になると、どうしても多少複雑になってしまう部分はあるかと思います。一日の仕事量も、お休みの間隔なども、まちまちになるかも知れません。

この辺りが上手にこなせるかどうか、自分に合った生活スタイルができるかどうかが、副業を選択する上での重要なポイントになるかも知れません。
うまく馴染まないと生活リズムがおかしくなったり、考える事が多くて疲れてしまいますが、逆にうまく選ぶことが出来れば、一つの仕事ではなかなかできなかった柔軟性や多様性が生まれます。

たとえば、仕事を一つしかしていない場合、会社が忙しくなれば自分も忙しくなるし、会社がヒマになれば自分もヒマになるし、起きる時間や寝る時間も、基本的には会社に合わせたスタイルになりやすいです。
それが自分にピッタリ合っていれば問題ないですが、合っていないとずっとガマンする事になりますし、最初はピッタリだったものがだんだん会社の都合で違ってきても、自分の都合では変えられない場合が多いかと思います。

しかし、もし柔軟性のある副業を持っていたり、最初から2つ以上の仕事を同時にやっていくスタイルなのであれば、片方が忙しい(稼げそう)な時はもう片方を減らしたり、一つがダメになりそうなら辞める前に次のものを探したり、バランスさえ取れれば自分にピッタリ合った生活スタイルを作り出す事もできます。
考えようによっては、夢が広がる話と言えるかも知れません。

副業というと大変そう、複雑そうというイメージがあるかも知れませんが、人間はもともとかなり複雑な事を沢山やっています。
たとえば仕事をして帰ってから家事もしている人などは、すでに専業ではなく副業をやっているとも言えます。
習い事を2つから3つ、3つから4つと、どんどん増やしていける人などもいたりしますね。慣れていけば、人間はそういう事ができる性質があるようです。

「仕事は基本的に1人1つ」という時代が長かったので、なんだか複雑そうに感じる人も多いでしょうが、「最初から2つか3つの事を同時にやる仕事をしているんだ」という状態になれば、「いっぱいあって大変だなぁ」とは感じなくなるようです。
変化する時代に対応していくためにも、転職だけではなく、副業という柔軟な選択肢も視野にいれて、柔軟な変化をしてもらえればと思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

樋掛 豪

恋愛パターンの改善を中心に、家族関係や職場の人間関係、浮気問題や離婚問題、うつなどの心の問題や男女の心理の違いなど、幅広いジャンルを扱う。 慢性的な不安や孤独感、自己否定や罪悪感などのネガティブな感情を癒し、心の中に安心感や充実感を作っていくカウンセリングを得意としている。