相手との距離を近づけるには、どうしたらいいの? ~パーソナルスペースについて理解し、上手く活用する~

誰もが警戒心を持っている。そのことを理解し、あなたが先に心を開き、アプローチしていく

近づきたい相手がいるのに、近づけないことがあります。
そこには、お互いの心の怖れが潜んでいることもありますが、フィジカル的なアプローチ方法ひとつで、相手に受け入れられやすい状況を作ることもできます。
今回は、心と体、双方の側面から相手へ近づく方法を説明させて頂きます。

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●なぜか、相手に近づけない

「近づきたい相手がいるのに、近づけない」
そのようなご相談をよく受けます。

相手を前にすると、緊張してしまい、どう接していいか分からなくて、パニックになる。

あなたにも、そのような経験はありませんか?

私達は親しみを感じる人の傍にいたいと願っています。
それでも、自分自身や相手の心理状態、取り巻く環境によって、それが難しいと感じてしまうこともあるようです。

なぜ、そう感じるのでしょうか?

 

●パーソナルスペース

パーソナルスペースという言葉をきいたことはないでしょうか?
このメルマガを読んでくださっている方なら、知ってらっしゃるかもしれませんね^^

パーソナルスペースとは、簡単にいうと「相手が自分に近づくことを許せる、心理的な空間・距離」のこと。
縄張りのようなものですね。

その距離は、相手によって変わります。
恋人や親しい人なら、45センチ以内。
友人や知人なら、45~120センチ程と考えられ、必要以上に近づかれると不快に感じます。

その距離は親しい人ほど、短くなります。

ただ、その距離も、あくまで目安であり、個人差が生じますし、男女でも距離が異なると言われています。

一般的には、女性よりも男性のほうがパーソナルスペースが広いため、女性なら平気な距離でも、男性は妙に緊張してしまうこともあります。
すると、女性側はただの知り合いとして接しているつもりでも、男性側からみると、「ここまで接近するのだから、きっと、自分のことが好きなのだ」と夢のような(笑)妄想を起こすのです。

あなたがそう思っていなくても、相手から「思わせぶりな態度をとられた」と非難され、男女関係でトラブルになった人もいるのではないでしょうか。

そのように「あなたと相手のパーソナルスペースの違い」について理解することが、相手にうまく近づくためのヒントになるでしょう。

 

●誰にでも、警戒心はある

パーソナルスペースは言わば「縄張り」のようなもの。
その縄張りは、誰にでもあり、もちろん、あなたにも自分を守るための壁が無意識に築かれています。

たとえば、満員電車の中では、人が多くて物質的に距離を取ることは不可能です。
そのときに少しでも、他の人の影響を受けないよう、スマホ画面に意識を向け、気にしないようにしたり、音楽を聴くことに没頭し、ストレスを軽減しようとしませんか?

そのように、誰もがパーソナルスペースを守ろうとします。

 

●「よく見かける・近くにいる人」を好きになりやすい

では、そのパーソナルスペースの壁を破り、相手に近づくにはどうしたらいいでしょう。

・頻繁に顔を合わせる
私達は「毎日顔を合わせる人・他の人よりも多く、コミュニケーションをとる人」に好意を抱きやすいと言われています。

相手と接する機会が多くなる分、相手を知ることができ、その結果、警戒心が薄れ、安心できるので、好意を持ちやすくなるのです。

これを「単純接触の原理」と言います。

だから、あなたが近くに感じたい人がいるのなら、できるだけ、一緒にいる状況をつくることです。
ただ、あまりにも強引に一緒にいようとすると、相手にストレスを感じさせてしまいます。あくまでも、相手の反応を見ながら、徐々にその機会を増やしていきましょう。

・共通点を見つける
ふたりの共通の趣味、価値観を見つけ、コミュニケーションを取ったり、共に行動すると気持ちが盛り上がり、ふたりの距離は縮まります。
私達は価値観が合う人といると、自分が肯定されているように感じるのです。

 

●パーソナルスペースの法則をうまく理解し、近づいていく

(1)左右なら、右から近づく
人は無意識に心臓のある体の左側を守ろうとします。だから、慣れない相手に近づく際は、相手の右側から近づいたほうが警戒されにくいのです。

(2)パーソナルスペースは、後ろや横が狭い
パーソナルスペースは「前に広く、後ろや横は狭い」という傾向があるようです。
その法則をうまく利用し、横か後ろから近づくと、緊張感を抱かれにくいようです。

 

●大事なのは、テクニックではなく「心」

ただ、上にあげた例は、あくまでもテクニックであり、大事なのは、やはり「心」です。

誠意を持って、アプローチしましょう。

(1)相手に興味をもつ
あなたが自分ではなく、相手をきちんと見ることができたら、相手が何に関心を示し、どのようなことに熱意を注いでいるのかが見えてきます。

相手の心理や状態を知ることで、コミュニケーションが噛み合い始めます。会話が弾み、お互いに心地良いときを過ごせるでしょう。

(2)相手に自分を知ってもらう・興味を持ってもらう
あなたの心が貝のように閉じていると、相手はあなたのことを知れません。

何も知らない = 警戒心を抱き、近づきづらい

すると、一緒にいる機会が減り、当然距離も縮まらないでしょう。

そのためにも、あなたから先に心を開きましょう。
相手に「私はあなたと向き合っていますよ」とサインを出すのです。

ただ、心を開くと言われても、それがむずかしいと思う方もいるでしょう。

そのようなときこそ、シンプルに考えましょう。

まずは、あなたが先に「微笑みかける」のです。

笑顔は、相手との壁を壊します。
笑顔は、ふたりの距離を縮めます。

そして、あなたの気持ちをすなおに表現してみましょう。

大切に思う人ほど、近づくのは怖いですよね。
その気持ち、よく分かります(笑)

でも、勇気を出して近づいていくと、あなたが今いる場所よりも数倍、数十倍ステキな空間をあなたは手に入れることができるでしょう。

ほんの少しの勇気を振り絞って、アプローチしてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※20/3/1より休会中