目上の人や上司の前で緊張してしまう~目の前にいる上司は本当に怖い人?~

目上の人や上司の前で緊張してしまうというご相談を頂きました。

同僚や友人の前では自然に振舞うことができるのに、なぜか目上の人や上司の前では、自分らしくいられなくなる。その背景には、父親(幼少の頃に接した大人の男性)との関係・父親に感じていた感情が深く結びついているようです。

したがって、目上の人と親しくなるには、その関係性を再確認し、「上司は自分の味方」と認識できれば、少しずつ、あなたからアプローチすることができるようになります。それが上司と親しい関係を築く礎になります。
今回の心理学講座では、どのように考え、アプローチしていけばいいのか?上司の気持ちを理解する考え方や方法などをお伝えさせて頂きます。

◎リクエストを頂きました◎
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上司や習い事の先生など、目上の人と親しく話せるようになりたいです。
どうしても固くなり、気軽に話せないのです。
学生時代から、先生に対して気軽に話す事ができませんでした。
友達みたいに話している人を見るとうらやましいです。
目上の人と親しく話せるようになるアドバイスをいただければ幸いです。
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●目上の人・上司が怖いと感じるルーツ

目上の人が怖い、上司の前で緊張してしまう。そのように感じている方は多いのではないでしょうか。同僚や友人の前では自分らしく振舞えるのに、なぜか目上の人の前では緊張してしまい、不自然になってしまう(><)

なぜなのでしょう?

そのルーツは幼少の頃にあると考えられています。特にキャリアや権威に関しての問題は父親(力強さや権威の象徴のため)との関係性から影響を受けやすく、あなたが父親に抱いていた感情・距離感が、大人になってから、目上の人との関係に反映されていきます。

> 友達みたいに話している人を見るとうらやましいです。

もしも幼少の頃、あなたが父親とフレンドリーな関係で気軽に話していたとしたら、上司にも友達みたいに接することができるでしょう。その逆で父親が厳しかったりスパルタだったとしたら...

父親=怖い人・あなたを裁き叱る人

このような観念が目上の人(男性・女性の上司に限らず権威を表す人)の象徴となり、その思いを投影することで、「上司は自分を裁き、否定する人」と、いつも見張られているような感覚に陥り、怖さや緊張感が生じる要因にもなります。

幼少の頃、父親との距離が遠かった人ほど、大人になってからも目上の人との距離を遠くに取り、父親は自分の味方で守ってくれる存在と感じていた人は、大人になってからも目上の人に気軽に近づける傾向にあります。

●一番、最初に食べたサラダ

例えば、あなたが生まれて初めて食べたサラダがまずかったとしたら、サラダはまずい物と思ってしまうでしょう。

汚い話ですが、子どもの頃、食べたサラダを吐いてしまった子は、大人になってからもサラダが食べられなかったりします。そのように「一番、最初に経験したこと・感じたこと」というのは私達の心に大きな影響を与えます。

すなわち、あなたが一番、最初に深く関わった目上の男性(父親であることが多い)とうまく関係が築けなかったと感じていたとしたら、その後、目上の人に対して、苦手意識を持ってしまうのも当然のことかもしれません。

●今、目の前にいる人は、本当にあなたに脅威をもたらす人でしょうか?

でも、冷静に考えて頂きたいのですが、今、目の前にいる上司はあなたのお父さんでしょうか?
幼少の頃、あなたに脅威をもたらした身近な大人でしょうか?

違いますよね。

最初のステップは、「今、目の前にいる人は、過去にあなたを裁き、脅威を与えた人ではない」と認識することです。

先ほどの例でいうならば、一番、最初に食べたサラダに苦手意識を持ちすぎてしまうと、その後、どんなに美味しいサラダが運ばれてきても、口にすることができません。良さを見ようとしません。でも、一番最初にサラダを食べた日は、たまたま体調が悪かっただけで2度目に食べてみたら美味しいと感じるかもしれません。

食わず嫌いはもったいないですよね(^^)

あなたの周りにいる目上の人は、全員が怖い人でしょうか?
おそらく、やさしく温かい雰囲気をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

●目上の人・上司の気持ち

もしも、あなたに部下がいて、その部下が、いつもあなたの前では緊張し、あなたを避けるように振舞っていたとしたら寂しいですよね。上司も人間です。あなたが上司の前で緊張しすぎて、無言になったり近寄ってこないと寂しいし、あなたに嫌われていると感じてしまうかもしれません(><)

それだとお互い、距離ができてしまいます。

●目上の人・上司に近付くためには...

では、どうしたら上司に近付いていけるのでしょうか?

> 友達みたいに話している人を見るとうらやましいです。目上の人と親しく話せるようになるアドバイスをいただければ幸いです。

この「親しく話したい」という意欲を大切にし、あなたから近付くことです。こちらが苦手意識を持っていると、その思いが相手に伝わり、どうしても緊張感が走ってしまいます。

そんな時は、あなたからアプローチしていきましょう。その方法は...

1 こちらから笑顔で挨拶をする
2 猫背をなおす

猫背というのは自信がないという印象を与えるので、猫背をなおすだけでも、怒られやすい状況を回避してくれます。

最初はシンプルでいいですし、いきなり怖い上司からするのではなく、あなたが安心して接することができる上司からアプローチしてみましょう。
そこで「緊張せずに話せた」という成功体験を積むことで徐々に自信が湧いてきて、目上の人に対し、苦手意識が薄れていくでしょう。その自信がいずれ、怖い上司にも近付いていこうというモチベーションになります。

●上司の気持ちを感じてみる

そして、上司の気持ちを理解してみようと思うことで、より互いを分かり合えます。

そのためにも、あなた自身がリーダーになってみる

1 会社の打ち上げの幹事を引き受けてみる
2 友人同士の旅行の企画を立ち上げてみる

そのように、日常であなたがリーダーシップを発揮できる場を意識して作り、体験してみることで、上司の気持ちを知ることができ、あなたの上司に対する思いにも変化が表れてくるでしょう。

あなたが上司の気持ちを理解してあげることで、上司との間に深いつながりを感じられるでしょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。