ちょっと変わった“心理学的”婚活ガイド(2)~あなたにとって「結婚」を求める動機とは?~

「結婚したい」という目標を持っていることや、その目標を実現するために行動することは、素晴らしいことです。

もし、目標を持ち、実際に行動しているにもかかわらず思うようにうまくいかないことが出てきたら、その動機と動機の元になっている感情をチェックしてみましょう。
動機と動機の元になっている感情によって、あなたの態度や雰囲気といった、あなたがまわりに与える印象が変わってきます。
たかが印象されど印象。対人関係において「印象」は重要な要素です。

●あなたにとって「結婚」を求める動機とは?

婚活をするということは、結婚を1つの目標にしているということです。

目標を持つというのは、大事なことであり、目標を持っているということは素晴らしいことです。

その目標を達成するためには、「どうやってその目標を達成するか?」という方法や手段も大事なのですが、もっと大事なものがあります。

それは、『どんな動機からそれを目標にしているのか?』ということです。

さらには、その動機の元になっている「感情」というのもとても大事です。

話を婚活に戻すと、「結婚をしたい」という目標には、動機があります。
そして、その動機の元になっている感情があります。

その動機や動機の元になっている感情というのが、婚活の成功に大きく影響を与えているのです。

例えば、「一人は寂しいから」というのが動機だったとします。

そうすると、寂しさを埋めるためにパートナーを求めますから、あなたの寂しさを埋めることをそのパートナーに求めるようになります。

それは言い換えると依存的な恋愛であり、「私の寂しさを埋めてくれない」「私に寂しい思いをさせる」といった相手への不満を持つことが多くなったり、束縛やコントロールが強くなって、相手にとっては「重い」「ウザい」と感じさせることにつながります。

もし仮に、あなたのパートナーが依存的で重かったりウザかったりして、それが一生続くとしたら?…と想像してみると、どんな気持ちになるでしょう?

「一生一緒にいたい」と思いにくいですよね。

例えば、「まわりの友達や年下の後輩はみんな結婚しているのに、私だけ結婚していないから」というのが動機だっとします。

その動機の元となっている感情に目を向けてみると、まわりはみんな結婚しているのに自分だけしていないということで、なんだかそれが劣っていることのように感じていたり、自分には価値がないように感じる感情が隠れていたりします。

その劣等感や無価値感を解消するために結婚をしようとすると、その劣等感や無価値感のために、お付き合いが始まらなかったり、お付き合いがうまくいかなかったりすることがあります

劣等感や無価値感を解消するための結婚相手を選ぶ時、自分のその劣等感や無価値感を埋めてくれて余りあるものを持った人、例えば、社会的な地位が高い職業の人やお金持ちの人を選ぶ傾向が強くなります。

そうすると、まず、「私とは釣り合わない」「私なんか相手にされないに違いない…」などと思い、そうした人に近づくこと自体が難しくなります。

もし近づくことができたとしても、その人の側にいることで、その人の魅力を感じる分だけ、自分の劣等感や無価値感が刺激され、二人の心の距離が近づけば近づくほど苦しくみじめな思いをする恋愛になったりします。

もし仮に、その苦しみやみじめな思いが一生続くとしたら、それでもあなたは結婚をしたいでしょうか?

おそらく、多くの方は“No”と答えるかと思います。

「そんな思いをしてまで結婚なんかしたくない」というのが本音に近い意見なのではないでしょうか?

正確には、ただ、そんな嫌な思いをしたくないだけなのですが、心には「結婚なんかしたくない」というのが刻み込まれるのです。

そうした劣等感や無価値感、そして、「結婚なんかしたくない」という思いが心の奥深くに隠れている時、あなたの意識とは裏腹に、結婚やパートナーを遠ざけてしまうのです。

結婚したい動機と、その動機の元になっている感情によって、あなたが相手の人に与える印象というのが大きく変わってきます。

「意欲的」「積極的」というのと、「がっついている」「必死」というのでは、印象が大きく異なりますよね。

今、あなたがどのような動機や感情を持っていたとしても、それは間違いでも悪いことでもありませんが、ネガティブな感情を解放し、動機を変えることはできます。

「私はなんで結婚したいの?」自分の心にこんなふうに問いかけてみて、結婚を求める動機とその動機の元になっている感情をチェックしてみてください。

>>>『ちょっと変わった“心理学的”婚活ガイド(3)~「手放し」でパートナーと結婚を引き寄せる~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。