繊細敏感タイプが「誰かを助けたい」恋愛をしてしまう心理~自分を知り、その価値を知ることを積み重ねよう~

繊細敏感さはパートナーの気持ちを察する能力が高い故に、犠牲して使いすぎてしまいます

繊細敏感タイプの方は誰かを助けたいという強い思いを持ちやすいために、時に自分を犠牲にして相手を助ける恋愛をしてしまいます。繊細敏感さは誰かの気持ちを察する能力が高い故に、役に立つ場面が多くなります。
ところが自己価値を低く感じていると、自分を犠牲にして、この能力を相手のために使いすぎてしまうのです。
毎日どころか毎秒毎分、繊細敏感さを使って誰かを助けようとしていることに気づき、愛情と優しさが大きいという自己価値をいつも思い出すことが、自分のパターンを変えていく力になります。

***

「自分が繊細で敏感なタイプなために恋愛・夫婦がうまくいかない」

こうしたご相談をよく伺うようになりました。

うまくいかない理由の代表は「犠牲して助けてしまう」です。

繊細敏感タイプの方は「誰かの役に立ちたい、助けたい」という思いを持っていることが多いために、犠牲して助けてしまいます。

すると、自分も苦しいですが、相手もそんな風に身を削って助けられることに罪悪感を感じて苦しくなってしまいます。

では、どうして繊細敏感タイプは「誰かの役に立ちたい、助けたい」と思ってしまうのでしょう。

誰かの役に立ちたい、という思いを達成するためには、相手の求めていることに気がつけないといけません。

こうしたことが得意なタイプこそ「繊細敏感タイプ」です。

繊細敏感さは、相手の気持ちを察することに使えば、とても相手を理解できます。

何を求めているのか、何を期待しているのか、どうしたら相手が笑顔になるか、喜ぶか。

これらを繊細敏感な高感度アンテナでキャッチして、相手に合わせたり、受け止めたり、表現することができます。

このことそのものは悪いわけではありません。

むしろ、こうした能力は才能・魅力であり、仕事・恋愛・人間関係を円滑に有効に活かすことに使えます。

問題は、それを犠牲してやってしまう傾向があるからなのです。

犠牲になりやすい理由は、繊細敏感さが役に立ちすぎてしまうから。

それを全開にすることで、役に立つ、助けられる場面も多いからなのです。

繊細敏感さは、相手の気持ちをキャッチしすぎてしまいます。

時には相手の気持ちだけでなく、雰囲気まで汲みとってしまったり、相手の置かれた状況まで感じてしまうことさえあります。

これは言い換えれば「自分が相手になってしまったかのように」「自分がそこにいるかのように」

感じてしまう、と言うこと。

これだと自分にかかる負担が大きくなってしまい、犠牲になってしまいますが、相手の期待に応えるのに、これほど役に立つことはありません。

自分の大変さよりも、相手の役に立ちたい、助けたい思いが強い人ほど、止められなくなります。

繊細敏感さを全開にすることで、役に立つ、助けられる場面も多いために、自分を後回しにしても喜んでもらえるなら、と犠牲してしまうのです。

この傾向は、自己価値を感じられない人ほど、顕著に現れてきます。

自分を後回しにして繊細敏感さを使うことくらいしか、自分には価値がない、と思ってしまうのです。

この思いが大きくなりすぎると相手のために「自分をなくす」ことをやってしまう場合もあります。

自分の心の中に自分をなくすことができたら、相手の思いをたくさん自らの心の中に入れることができます。

自分の気持ちとは関係なく、相手の気持ちがわかり、求めていることがわかります。

しかし、このやり方では自分が苦しいばかりです。

それどころか、自分の気持ちがわからなくなってしまいます。

しかも、自分の気持ちはなくなっているわけではりません。

感じないように閉じ込めているだけですから、とても苦しくなってしまいます。

これは相手にとっても同じこと。

あなたが相手に罪悪感を与えてしまい苦しめることになります。

また、あなたの本当の気持ちに蓋をすることになるので、

相手があなたの心の中に入れてもらえてないと寂しさを感じさせてしまうこともあるのです。

もし、あなたがこれほどまでに犠牲しているとしたら。

それをやり続けてしまうのは、あまりに自分を苦しめすぎていると思いませんか?

ここまでがんばれるのは、あなたに大きな愛情と優しさがあるからです。

そうでなければ、自分をなくしてまで、相手のためにはなれません。

これほどの愛情と優しさを持っている自分の価値を知ることが、とても大切です。

その上で、「自分がやっていることを自覚する」ことがスタートになります。

これらは無意識にやってしまっているために、止めることが難しい。

ですから、まずは自覚することが、これを止めていく、変えていくという次のステップにつながっていきます。

この二つの質を持っていることを自覚しましょう。

「繊細で敏感なタイプであること」

「誰かの役に立ちたい、助けたいタイプであること」

もともと自覚している、という方も多いようですが、自覚するだけでなく

「自分が思っている以上に、頻繁にやり続けている」

ことまで自覚が必要です。

こうしたタイプの方は、いつでもどこでも、すぐに自分の才能を使って、高感度センサーを働かせて相手の気持ちを自分のことのように察知し、相手を助けようとしてしまいます。

極端に言えば、24時間365日、やり続けている、ということなのです。

気づいたら「そこまでやらなくていいよ」「自分を大切にしていいんだよ」と自分に言ってあげましょう。

合わせて「やりすぎてしまったら相手の負担になるはずだよ」とも言ってあげます。

すぐには止められない、変えられないのですが、地道な積み重ねで少しずつ変化していきます。

繰り返しになりますが、大切なのは、

「これほど自分を後回しにして相手のためにがんばれるのは、よほど大きな愛情を持っているからだ」

と自分の価値を認めてあげること。

これをいつも忘れないようにしながら、気づき続け、自分に先の言葉を言い続けてあげてください。

繊細敏感さと誰かを助けたい思いは、犠牲せずに使えば、自分にとっても、相手にとっても大きな喜びとなる才能なのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。