おかあ、陣痛の痛さってどんなんやった?

「おかあ、陣痛の痛さってどんなんやった?」
このコラムがアップされる頃、息子は一児のパパになる予定です。

息子が陣痛について質問した理由は、自分の子供が産まれるとき、奥さんがどんな痛さを感じたら、どのタイミングで病院に行けばいいのか、また、仕事中だったらどうしようか等、様々な状況を想定して、病院に駆けつける方法を考えてたから、というのです。

他にも、「子供の頃の絵本が残ってたら送って!」とLINEが飛んできたこともありました。赤ちゃん用の絵本を今から買い集めたり、今からお腹にいる子供に読み聞かせをしたいからだというのです。早くも親バカ全開です(笑)
他にもオムツのことなど、最近の息子は、いろんなことを聞いてきます。自分の子供が生まれてくることが本当に楽しみでしょうがない様子でした。

私も私で、息子に質問される度に、当時のことを思い出して話すわけです。パパになる息子からの質問に、自分の子育てを振り返っていきました。

ちょっと話は変わりますが、そもそも私がカウンセリングを受けようと思ったきっかけは、子育てにつまづいたことでした。「あんな母親になりたくない」と思っていたのに、あんな母親になっていたと気付いて愕然としたからでした。

頭ではわかっていても、ついつい子供に厳しくしてしまう。そして子供の寝顔を見ながら、いつもごめんねと後悔する、ということの繰り返しだったんです。

「私なんかがお母さんでごめんなさい」
「他のお母さんのもとに生まれたほうが幸せだったんじゃないだろうか」
と、何度も何度も自己嫌悪に陥りました。

手作りの服や手作りのお菓子を作り、楽しそうに育児をしている同世代のお母さんを見ていると、どうして自分は出来ないんだろう?と自分を責め、更に余裕をなくして子供に厳しくしてしまう、という悪循環にはまっていました。

それらの気持ちを、自分自身を癒していくことによって、少しずつ楽にはなっていったのですが、子育ても終盤を迎えた頃から、考えるようになったことがあります。

例えば、「素敵なパートナーをゲットして幸せな結婚をする」というような、見た目にもはっきりした目標だったら、目標を達成したという実感があると思うのですが、「あんな母親になりたくない」が目標だった私は、どんな母親になったんだろうか。果たして目標は達成できたのだろうか?どこがゴールなんだろうか?と疑問を持つようになったんです。

もしかしたら皆さんの中にも、いいお母さんにならなくちゃとすごく悩んで、上手く出来ない自分を責めている方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。

子育てって、何が正解なのか本当にわからない。育児書を見ては「こうしなくちゃいけない」って頑なだったし、ダメなところを見つけるのが得意な私は、ダメ出しをしたらきりがなくて、自分の子育ては不正解だったんじゃないか、としか思えなくなっていました。

もっと優しくしてあげればよかった、なんであんなことを言ってしまったんだろう、と、どうしても自分を見てしまうと、後悔ばかりにスポットが当たってしまいます。

だけど…、悩んだからこそ、息子としっかり向き合えたのかもしれない、と思います。自分としては一生懸命やったつもりの子育て。悩んだのも無駄ではなかったのかもしれない。正解を探すより、それぞれのやり方でよかったんじゃないかなと息子を見て感じました。

まだまだ子育て真っ最中の方も、これからも色々悩むと思いますが、どんな体験も悩みも、結局はこれでよかったんだと思えたら、それがゴールなのかもしれないなと思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

前田 薫

対人関係、自分を好きになれない、人の目が気になる等の自己の問題。 母娘関係、家族関係などが得意である。親との関係や対人関係などで悩んだ 自身の経験から学んだことを活かし、感覚的で一緒に考え提案していくスタイルが得意である。母性的で柔らかい雰囲気のカウンセリングには定評がある。