自分のリズムで生きる ~気を使いすぎて疲れたときの処方箋~

人に合わせることだけが愛や思いやりだと思っていませんか?

自分のリズムを無視して、人に合わせることだけが愛や思いやりだと思っていませんか?
恋愛・夫婦関係・対人関係がとてもしんどくなる理由は「自分をなくして相手に合わせているから」
半ば無意識的に、当たり前のように他人のリズムだけで生きていると気を使いすぎたり 対人関係に疲れを感じやすくなります。
そんなときの処方箋について解説していきます。

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つい人にあわせ過ぎたり、気を使いすぎて疲れてしまう。

そんなお悩みをお持ちの皆さんから

「よく自分らしく生きましょう、という言葉を聞くけれど、一体どういうことなの?」

とご質問を伺うことも多いのです。なるほどな、と僕も思うのですけどね。

そこで今日の心理学講座は、その疑問に対する一つの考え方をまとめてみようと思います。


■「自分のリズム」で生きるとは

ここでの自分のリズムで生きるとは

「自分のペース、考え方、好み、気持ち、興味などを大切にして行動できている状態」を指します。

<一つのケーススタディ>

あるサラリーマンの男性が悩んでいました。

「うちの上司はいつも威圧感があって厳しい人。報告に行く度に【これはどうなっているんだ!】と詰め寄られ、しどろもどろになってしまう。その度に【もっとしっかり考えてから報告しないか!】といわれてしまう。
このままだと自分の心証も悪く評価も危うい・。
いつもキチンと報告書を作っているのだが、いつもこうだとやる気がなくなる。どうして相手は自分の話を聞こうとしないのか。冷静に話さえ聞いてくれれば・・・」

おそらくこの男性は「上司がもっと冷静に聞いてくれればうまくいく」と考えているのでしょう。

しかし「上司が変わってくれれば」と考えてしまうと、上司が変わる、もしくは別の上司にならない限りこの問題は解決しないことになりませんか? もし次の上司も同じタイプだとしたら、この男性の辛さは変わることはありませんよね。

こんなときほど「なぜ自分はこの問題を抱えているのか」と考えたほうが、より前向きで実現可能性の高い対策になります。

実はこの男性、常に上司のペース(上司の機嫌に左右されている状態)で会話しようとするから、うまく話せないのです。

そもそも相手を気遣うこと自体は良いことですが、つい自分のリズムを見失ってしまい、その場の主導権が上司に渡ってしまうので悩んでしまうことになるのです。

そもそも他人のペースで物事を進めるということはとても難しいことでもあり、そもそも自分の持てるポテンシャルを発揮し難い状況になりがちです。

しかし、その男性が上司から威圧感や怖れを感じたとき、自分のリズム・ペースを見失ってしまう。そんな心の反応がそこにあるから問題が起きるのですね。


■「自分のリズム」を乱すものとは

自分のリズムを乱す感情。その代表例が「怖れ」です。

もし自分のペースで生きれば

・相手にどう思われるだろうか。
・機嫌を損ねるのではないだろうか。
・嫌われるのではないだろうか。
・批判されるのではないだろうか。
・自分だけ損することになりはしないだろうか。

このような怖れを感じているとしたら、どうでしょうか。

つい自ら自分のリズムを否定して人に合わせてしまうかもしれませんね。

では「自分のリズムで生きればが嫌われる、批判される」とどうして感じるのでしょうか。

それこそ「ネガティブなセルフイメージ」の影響なのです。

例えば

「自分はきっと人に嫌われる存在」
「相手の機嫌を損ねてしまう存在」
「自分は嫌われ罰される存在」

そんなセルフイメージを持っていれば、自分のリズムに価値を感じられず、自分のリズムで生きること自体に大きなリスクを感じますよね。

だから「自分よりも他人のほうが正しい・優れている」と感じてしまうのです。そう感じているなら、他人に合わせてしまうことは自然といえますし、人によってはそのほうが安全だと感じかねません。

しかし、本当に自分を否定し、他人に合わせ続けることがあなたのためになるのでしょうか。

きっと違いますよね。

そもそも自分の興味、関心、考え、経験・・・すべてそこに意味はあるはずです。

そもそも「あまりに行き過ぎたネガティブな自分のイメージ」こそ誤解といえます。

この誤解が強ければ強いほど、自分のリズムに価値や意味を感じられなくなる理由をどんどん増やしてしまうわけです。


■自分のリズムで生きていく方法とは

自分のリズムを取り戻す鍵は、「自分のイメージ」をより真実に近づけるように変えることです。

今の自分にどれだけ価値を見ていくかと同時に、

いい自分にも、ちょっと残念な自分にもOKを出していくことです。

ただ他人のリズムに合わせて疲れているときに、あれこれ考えすぎることもストレスになりかねませんよね。

そんなときは、次のようなシンプルな方法を取り入れてみてください。

○「良い気分になることを選び日常取り入れる」

  • 今の自分の考え方、やり方にまずOKを出していく。不要なツッコミはなくす。
  • 自分が心地良いと感じること、好きだと思えること、興味のあることに触れていく。
  • 見るもの感じるもの全て、ポジティヴな情報を選んで取り入れていく。
  • 実現可能性のある「素敵な未来のイメージ」を作って味わう。
  • 自分のどこが良くて何が悪いという白黒思考を手放して、まぁしゃーないと考えるようにする。
  • 人の温かさに触れる。

ポイントは「良い気分と良いイメージを感じる時間を可能な限り増やす」こと。

より良いイメージを強化していくこと。

できる限り自分がいい気分を感じる時間を増やし、いい感情を感じ、よいイメージを作り続けることは「自分のリズムで生きていい」と感じるための早道です。

あれこれ悩み考えすぎてしまうと、更に自分のイメージがネガティブに振れることも多いので、できるだけシンプルに考えてみてください。

すると、自分のリズム・ペースに対しても肯定的な感覚を持つことができるようになりますよ。

この状態になれば自然に「相手のリズム・ペース」も尊重できるので、最初から気を使って人と接することも少なくなるでしょう。自然と人に気を使い、大切にできるようになるものです。

とてもシンプルな考え方ですが、もしあなたが人に気を使いすぎて疲れたときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。