失恋の処方箋(4)~肯定的な体験に変えてから卒業~

失恋を肯定的な体験へ

失恋という否定的な体験を肯定的な体験に変えられることがあります。
失恋初期のダメージが多きときは難しいかもしれませんが、失恋のダメージが癒え、自己肯定感も回復してくると、失恋の体験を肯定的な体験に変化させることができます。
あの恋愛を否定的な体験としてではなく、肯定的な体験に変えて卒業していきましょう。

***

失恋当初は、

・別れた相手を許せるようになる自分を想像できない
・別れた相手以上に好きになれる人が現れるなんて想像できない
・恋愛で良いこともあったはずなのに、思い出すと嫌なことばっかり思い出す
・別れて相手にしてあげられなかったこと、してしまったことを思い出し罪悪感と失敗間の沼にはまってしまう

そんな状態からスタートした失恋初期から、心が癒えてくると初期の思いに変化がでてくることがあります。

人に失恋の悲しみ、寂しさ、怒り、みじめさ、罪悪感、失敗か等々の気持ちを話していくことで感情を外に流していき心を浄化するということをしていったり、傷ついた自己肯定感を修復するということをしていくと、心が癒えていきます。

すると当初抱えていた思いに変化が現れてきます。

・別れた相手のことを許してもいいかな、もう水に流してもいいかなと思えるような自分も時おり出てくるようになる。
・別れた相手以上に好きになれる人はもう今後絶対に現れないと、なんで自分が思い込んでいたのかわからない自分がいる。
・終わった恋愛での良かったことも思い出すようになってきた。
・自分なりにしてあげられたことを承認でき、自分を責めないようになってきた。

などなどのような変化が出てきます。

このような変化が現れるともう失恋からの卒業間際です。

この段階に行くと、失恋から卒業していくために次のようなことを考えていく事をしていくのもいいでしょう。

『この恋愛が何を学ぶ為や、何かを体験する為にあり、何かを学んだり、何かを体験することができたからこの恋愛は完了し卒業となったんだとしたら、何を学ぶ為に、もしくは何を体験するためにこの恋愛があったんだろう?』

卒業しやすくする為に、このことを考えていくことをしてもいいでしょう。

失恋のダメージがたくさんある時期はこのことを考えても答えが出なかったりします。

また、出てきても否定的な答えが出てくることがあります。
(例えば「相手のことを信頼しきってはいけないことを学ぶためにこの恋愛があった」というような否定的な答え)
そして、その答えでますます失礼のダメージが増えてしまうという結果に・・・
(^^;)(汗)

でも、心のダメージが浄化され、傷ついた自己肯定感が修復されてきた段階でこれを考えていくと、ポジティブな答えが出てくるようになります。

・人を愛するということを学ぶためにこの恋愛があったように思う
・自分を大切にすると言うことを学ぶためにこの恋愛があったと思う
・家族や友人など私のことを大切に思ってくれる人がいるという体験をするためにこの恋愛があったと思う
・仕事以外にも大切なことがあるということを学ぶためにこの体験があったと思う
・思いを伝えることの大切さを学ぶためにこの恋愛があったと思う

等々のような肯定的な答えが見つかるようになってきます。

終わった恋愛に肯定的な意味を見つけられ、また何かを学べるようになります。

そうすることで終わった恋愛を否定的な体験ではなく、肯定的な体験にしていくことができるのです。

そして肯定的な体験して失恋から卒業していくことができるのです。

あなたの失恋体験も肯定的な体験に変えられるといいですね。

もし読者の皆さんの中に失恋の思いで苦しまれている方がいましたら、今回の失恋の処方箋シリーズの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

あなたの心が平和になり、楽になり、キラキラとした気持ちで、新しい日を迎えられるようになるのを祈っています。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。