生まれたままの自分にもういちど出会いたい

相談者名
まるちゃん
自分のことがわからなくなってしまいました。

小さいころから自分のしたいことが出来ませんでした。
ほめてもらえるのは「親のいうことをきいているとき」だけでした。
それが私にとって間違いでも、嫌なことでも。

わかりやすい虐待はありませんでした。
しかし、私の幼さや未熟さを利用して、私を思いどおりにしようとする親でした。
成人した今、あれは虐待だったと、私は思っています。

中学のとき、吹奏楽部に入りたいと言ったのに、
「成長期は運動したほうがいいんだよ」と諭され、運動部に入部しました。
その部活で、いじめに遭いました。親に言っても助けてはくれませんでした。
やめずにやりとおしましたが、人を信じる心が打ち砕かれた瞬間の気持ちを今も覚えています。

進路を決めるとき、専門学校に行きたいと言いましたが、「いま進路を狭めるのは良くない」と諭されました。
(この諭す、というのが曲者だったと思っています。洗脳のようなものだったと今は思います)

親に反抗できませんでした。
推薦で短大に進学しました。
この頃、過食と孤独感がひどかったです。

二年生になり、突然
「このまま卒業したら私は一生、親の奴隷だ」と思いました。
短大を辞めました。これだけは譲れませんでした。

短大を辞めたことで、私は親の呪縛から逃れた気がしていました。

ですが、社会人になった今。
全く親の呪縛から逃れられていない自分がいます。

たまに実家に帰るときには「理想の優しい娘」を演じようとしてしまいます。
会社でも「自分がどうしたいか」より「他人がどうしてほしいか」を優先しようとしてしまいます。

それをずっと繰り返しているうちに、私はどんな人間なのか、何が好きで、何をしたいのか、まったくわからなくなってしまいました。

こちらを見ながら、自分を見つめること、向き合うことにチャレンジしてみました。
でも「誰にも影響されていない、生まれたままの本来の自分」を見つけることができません。

生まれたままの自分にもういちど出会いたい。
そして、そのままの価値を受け取って、そのままの姿で、今から生きなおしてみたいのです。

カウンセラー
吉村ひろえ
まるちゃんさん、はじめまして。
担当させていただきます、吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

まず、まるちゃんさんの書いた文章を読んで私が感じたのはまるちゃんさんは≪とても無垢でご自身の人生に前向きで向上心と意欲をお持ちな方≫だと感じました。
まるちゃんさんの心が軽くなるようお手伝いできればと思います。

まるちゃんさんはこれまでの人生で、親御さんに洗脳され虐待を受けてきたと感じておられるのですね。
中学の時のクラブや進路を決めるときなどに、自分の意見や思いを尊重されず親から「ああしなさい、こうしなさい」「それはダメ、これもダメ」と言われたら、”自分”というものが無くなってゆくような感じがされたかもしれませんね。

その上、親御さんの勧めに従って入った部活でいじめられ、苦しんでいるのに助けてもらえなかったなら何を、誰を信じていいのかわからなくなってしまいますよね。
肉体的な虐待はなくても精神的にはいつも不自由を感じ、見えない鎖にがんじがらめにされ、自分は空っぽのまま親の言いなりのように感じて来られたのかもしれません。

> 「このまま卒業したら私は一生、親の奴隷だ」と思いました。
> 短大を辞めました。これだけは譲れませんでした。

もう、まるちゃんさんの心が我慢でいっぱいだったのでしょう。
よく決断されましたね。
しかし、まるちゃんさんが書いてくださっているように

> 短大を辞めたことで、私は親の呪縛から逃れた気がしていました。
> 全く親の呪縛から逃れられていない自分がいます。

これで、全てが解決されるわけではないのですね。

まるちゃんさんと親御さんは【癒着】の状態にあるようです。
【癒着】とは、誰かと自分の境界線がなくなり相手の感情か自分の感情かわからなくなってしまったり、自分の人生か相手の人生かわからなくなってしまい、相手を自分と同じように扱ってしまう状態です。
この【癒着】のパターンは、パートナーや友達などの関係で表れることもあります。

親御さんが勧めた短大を辞めて、一時期は呪縛から解放された気がしても心理的には親御さんがベッタリ背中に張り付いている様な感じがしていたり、常に監視されている様な感覚があるかもしれません。

> ほめてもらえるのは「親のいうことをきいているとき」だけ
> それが私にとって間違いでも、嫌なことでも。

小さな頃から『それは違う、それは嫌だ』と思ってもその声は聞き入れられず、まるちゃんさんの心が少しづつ親御さんに浸食され、終にはまるちゃんさんの心を親御さんに明け渡してしまった様に感じておられるのではないでしょうか。
心を明け渡してしまっている状態では、なにも感じなくなってしまい自分はどんな人間で、何が好きで、何をしたいのかわからなくなるのは当然です。
自分の車なのに他者が運転し、「あそこの景色はきれいだから」 「こっちの方が空気がきれいだから」 「あっちの方が居心地がいいのよ」 と好き勝手に連れまわされると、元々自分が行きたかった方向や、一番見たかった景色がどんなものだったのかあやふやになったり、自分で運転して好きなところに行くことは出来ないだろうと諦めてしまうようになります。

けれど、まるちゃんさんには”自分の心は自分で決める力”があります。
自分の車は自分で運転し、まるちゃんさんの好きな時に好きなところへいく”選択の力”がまるちゃんさんにはあるのです。

> こちらを見ながら、自分を見つめること、向き合うことにチャレンジしてみました。

まるちゃんさんはこれまでもご自身で、自分を見つめたり向き合ったりしてチャレンジしてこられたのですね。
そして、生まれたままの自分にもういちど出会い、そのままの価値を受け取って、そのままの姿で、今から生きなおしたいと思われるのはとても素晴らしいことだと思います。
まるちゃんさんはその意欲と、無垢で澄んだエネルギーをすでにお持ちです。

まずは、まるちゃんさんの心を取り戻すところから始めましょう。
ひとつずつ、丁寧に、親御さんでもなく、他人でもなく、”私が”どうしたいか?”私が”何を感じているか?をチェックしてみてください。
最初はわからなくてもOKです。感じなくてもOKです。
【癒着】を手放してゆきましょう。
【癒着】を手放すとは 《押しつけがましく私を操り人形のように扱ってきたあの親を、最終的には【許す】》 ということですが、その前にまるちゃんさんが自分の本当の感情を感じてあげること、自分の人生は自分で決めても良い、ということを許すことが大事になってきます。

【癒着】の問題は根深いことも多く痛みも伴うので時間がかかるかもしれませんが、ココを乗り越えるとまるちゃんさんの本来の価値、そのまま、ありのままでも愛されるのだ、という感覚を思い出されることと思います。
自分だけでなんとかしよう、と思わずにしんどい時には是非私たちカウンセラーを頼ってくださいね。

まるちゃんさんが自由に、自分の意志で人生を歩まれますように。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。