一緒に暮らしたい

相談者名
リース
私と夫は高校からの付き合いで、結婚15年目の40歳同士の夫婦です。
夫は2年前から海外に留学しており、私は日本で働いています。
一緒に行かなかったのは、私が仕事が好きで辞められなかったのではなく、
二人の今とこれからの生活のためでした。
1年目を過ぎる頃までは、休暇に会いに行ったり、夫が帰ってきたりと
順調だったと思います。
1年目を過ぎてから夫は、全く寂しさを感じないことに驚いたそうです。
今まで一人暮らしの経験がなく、一人で過ごすことが楽しかったのもある
そうですが、それ以上に寂しさを感じないのは、私が思うほど、自分は妻への
思いがないのではないかと思ったそうです。
そして、昨年末に会った時に夫婦以外の関係になりたいと言われてしまいました。
それまですっかり夫を信頼し、夫がこんな風に変わってしまうと想像もしていなかった私は
随分ひどいことを言ってしまいました。そしてメールから浮気疑惑も
発覚し、責めたり問い詰めたりと随分醜いことをしてしまいました。
それでも、チャットやメールや直接会って話して、今年の春には、
来年には一緒に住めるように頑張るとまで言ってくれる様になりました。
浮気疑惑をクリアにしたくてまた、蒸し返してしまったためか
10月にはこれからは私とは別の人生を歩きたいと言われてしまいました。
信頼関係はあるけれど、もうキスまでしかできない関係としか思えないと。
私は、そんなことは嫌だし、早く一緒に住みたいです。それだけを楽しみに
一人で日本で頑張って働いてきたのに。
私は仕事を辞めて、夫の住む所へ押しかけて行ってはいけないのでしょうか。
別れるのが夫への愛でしょうか。私の気持ちはどこにいってしまうのでしょうか。どうぞよろしくお願いします。
カウンセラー
伊藤昌代
リースさん、はじめまして。
ご相談ありがとうございます。伊藤と申します。よろしくお願いします。

メール拝見しました。
リースさんは、ご主人にとても協力的であったんですね。けれど、ご主人は、留学を機に、変わっていって・・・。昨年末に、ご主人から、

> 夫婦以外の関係になりたい

と、言われた時は本当に驚かれ、とてもお辛かったのですよね。

~ 何がどうなっているのだろう?!
~ 本当は一緒に住みたいのに我慢して、日本で仕事をしているのに!
~ もしかしたら、私は何か悪いことをしたのかしら?
~ 彼は何か気に入らない事があるのかしら?
~ 私がこんなに求めているのに、彼はそうではないなんて、もしかしたら、他に大切な誰かがいるのではないかしら?

人生の半分以上を共にしてこられたご主人ですから、その言葉そのものが信じられないと思われたのではないでしょうか。
そして、信じられないにも関わらず、事実として目の当たりにされた時、ご主人への愛情と共に、不安や怒り、悲しみや疑いなどでごちゃごちゃになってしまい、悲鳴をあげていたリースさんを感じました。
だから、

> 随分ひどいことを言ってしまいました。そしてメールから浮気疑惑も
> 発覚し、責めたり問い詰めたりと随分醜いことをして

しまったのですよね。

私達は、誰かを責めている時、自分自身をも責めて罰してしまうんですね。
これは、大好きな人とケンカする状況をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。相手に文句を言ったり責めたりしている時、その行為は、「大好き」を表現してはいませんよね。
こうして、私達は、自分自身の「本当の気持ち」を裏切っている自分や、文句を言ったり責めたりせずにはいられない「嫌な気持ちを私に感じさせることをする相手」を許せない自分を責めてしまうんです。心の、とても深い部分で。
意識の深い部分の罪悪感になりますので、日常では感じないことも多いのですが、これがあると、具体的には自信が持てなかったり、懐疑的になったり等という形で現われる場合があります。

何故こんな事を書かせてもらったかというと、リースさんのメールの、

> それでも、チャットやメールや直接会って話して、今年の春には、
> 来年には一緒に住めるように頑張るとまで言ってくれる様になりました。

を読んで、リースさんが本当に頑張って来られたのを感じたのですね。色んな感情が入り乱れる中、ここまで来るのはとても大変だったと思うのです。
すごい努力がありましたよね。
けれども、この後で

> 浮気疑惑をクリアにしたくてまた、蒸し返してしまったためか
> 10月にはこれからは私とは別の人生を歩きたいと言われてしまいました。

という状況とご主人からの提案があり、今、リースさんはお辛いんですよね。
今回のメールに書いてくださった、これまでの出来事と、リースさんが努力されたことを見てみた時に、昨年末に出来た「心の痛み」そして罪悪感が作用してしまったかなと、私は思ったのです。

例えばもし仮に、家を出た途端に、水溜りで滑ってこけて怪我をしたことがあったとしたら、それからは、雨の日に出かける時は用心して歩くでしょうし、雨上がりの日には、溜まっている水を掃き流しておこうと思うこともあるのではないでしょうか。「もう二度と滑って怪我をしない為に。」

「もうあんな嫌な思いはしたくない」と思う時に、私達は防衛的になってしまいます。何を守っているかというと、「傷ついてしまった(罪悪感を持っている)自分」です。リースさんは、今、

(1) 早く一緒に住みたい。ご主人が大切。

(2) 仕事を辞めて、ご主人の所へ押しかけたい。

(3) 別れるのが夫への愛でしょうか。

と思っていらっしゃいますよね。(1)は問題はありません。ご主人との人生を考えていくうえでとても大切なもの(だからこそ、今回ご相談も頂いているのですよね^^ )ですから、しっかりと決めておいてくださいね。 但し、(2)と(3)は、今のままでは、お二人のどちらか、又は両方がしんどいという点が問題ですね。例えば、(3)などは、リースさんが、「やってしまった自分自身」を責めている時に出てくる考えではないでしょうか?

> 私の気持ちはどこにいってしまうのでしょうか。

と書いてくださいましたが、この「しんどいと感じる点」が、(お二人それぞれ異なるかもしれませんが)お二人が今後も共に歩んでいかれる為に、今ある課題なのだと思います。
(1)のようにご主人への想いが募る時に、昨年末から、ご主人を責めてしまった(=傷ついた)あの、リースさんのもう一部分は、どうなっていますか?

お辛いのは、もしかすると、「あの時のように責めたり蒸し返したりしないように」と、傷ついたご自身を心の中の牢屋に閉じ込めてしまっているからかもしれません。愛情と恨み辛みは、反対の表現ですが、積極的に両方を感じながら「愛情」を選ぶことを続けていくと、あきらめではなくヒーリングになります。
ご主人は、初めての一人暮しで、これまでの生活を変えてもいいと思える魅力的なものを見つけられたようですが、リースさんは、それには興味ありますか?
今の、「二人では無理」とあきらめる選択肢しかないように感じられる状態は、お二人に課題があることを表していますが、その課題よりもご主人を見ましょうね。それがリースさんのしたいことなのですから! そして、その時、先にあるのは、元どおりの15年間の生活というよりも、全く新しい、より楽しくて幸せな生活ではないでしょうか。

一度、今のリースさんの心の中に、どんな感情が、どのくらいずつあるのかを見つめてみられてはいかがでしょうか。
「ご主人との生活」というゴールが決まっているリースさんですから、そこから、どのくらいの位置にいるのかを知ることで、様々なネガティブな感情の罠から自由になりやすくなれます。辛い時はお一人でなさらなくてもいいですからね。よろしければ、いつでもお手伝いさせて頂きます。

リースさんとご主人の両方にとって良い道を築いていけますように。
何か参考になれば幸いです。応援していますね!!

伊藤昌代

この記事を書いたカウンセラー

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