他人に価値を決められている?

相談者名
ちえ
初めまして、ちえと申します。いつも楽しく、勉強しながらHPを拝見してます。
ご相談したい事というのは、私はなぜか全く赤の他人でも、その人からの評価?が気になってしまいます。。
ただ道を歩いていて、通りすがりの人でも「変に思われてないかな」「どう見られているかな」
変な話「良く見られているだろうか?」という事が気になっているのだと思います…。
中学校時代、軽い陰口を言われたり不登校だった時があった為、その頃の事が影響しているのかなぁと思うのですが…。
結局中学校も何とか登校する事が出来て卒業もしましたし、今では新しい友人や職場の環境にも恵まれています。
あの時があったから今の自分がある、という位には受け止められています。
それでも今でも、中学生位の学生さんなどを見ると(相手は全く知らない人です^^;)
無意識に「怖い」とか「悪口を言われるんじゃないか?」と反射的に思ってしまい、緊張してしまいます。
今年で23歳にもなりますし、だいぶ年月が経っているにも関わらず、ビクビクしてしまう自分も嫌です。
お話が分かりにくくなってしまったのですが(><;)
他人から評価されている、など人の目を気にしないようにする為にはどうしたらいいのでしょうか??
そして今だに中学生への怖いという印象を失くすにはどうしたらいいんでしょうか…?
悩んでいます、どうかご回答宜しくお願いします。
カウンセラー
三島桃子
ちえさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろ
しくお願いいたします。

ちえさんが知りたいと思っていることは、

○人の目を気にしないようにするためにはどうしたらいいか

○今だにある中学生への怖いという印象を失くすにはどうしたらいいか

という2つのことですね。

まず、いつも他人から評価されているような感じがする、ということについて考えて
みたいと思います。

こういう感覚がいつもあるとけっこうしんどいですよね。他人の目が気になると、
思っている以上に自分のエネルギーを消耗してしまいます。そうすると、しんどいだ
けではなくて、自分にとって本当に大切なことに向ける気力が減ってしまったりしま
す。もったいないですよね。かといって、やめようと思ってもやめられないもので
す。どうしたらいいのでしょうか。

「評価」については、心理的に面白い現象があります。

実は、人は誰でも、自分が自分にしているのと同じ評価を他の人からもされる、とい
う感覚を持っているのです。

つまり、「自分はダメな人間だ」と自分を評価している人は、周りからも「オマエは
ダメな人間だ」と見なされるような気がしてしまいます。

逆に、「自分はけっこういい人間だ」と思っている人は、周りからも「君はいい人間
だ」と思ってもらえると感じるのです。

ということは、ちえさんの場合どうなるでしょう。

ちえさんが感じている人からの「評価」は、「悪い評価=けなされている」という感
じに近いのではないでしょうか。良い評価をされている、と感じたら気分は良くなる
わけで、問題はないわけですよね。良い評価をもらえる自信がない、つまりはどちら
かといえば悪い評価をされる可能性が高いように感じる、ということかと思います。

つまり、ちえさんが「他人から悪い評価をされるように感じる」ということは、そも
そも「自分が自分に悪い評価を下している」からそう感じる、と言えるわけです。

あれ?って感じでしょうか。

自分が自分に良い評価を出していないので、他の人からも良い評価を出してもらえな
いだろうと感じている、ということです。

そうすると、「自分が自分をどう評価するか」ということが実は重要なんですよね。
自分が自分にOKを出せるようになっていくと、他人からの評価は段々気にならなく
なります。「みんなも私にOKを出してくれるだろう」と感じることができるからで
す。

ちえさんが、自分で自分にOKを出していないとしたら、そこにはそれなりの事情が
あるはずです。

その「事情」は、もうひとつのご質問ともつながっているかもしれませんね。

というわけで、「なぜ今だに中学生に怖いという印象を持ってしまうのか、解消する
にはどうしたらいいのか」というご質問に移りますね。

中学校時代、陰口を言われたり、不登校になったり、つらい出来事があったようです
ね。今では「あの時があったから今の自分がある」と思えるとのことですが、そう思
えている一方で、当時のつらい気持ちが消化されないままになっているということは
ないでしょうか。

「あの時があったから今の自分がある」と思うと、「だからもう昔のことはいいじゃ
ないか」と自分に言い聞かせ、昔の悲しい気持ちや苦しい気持ちにフタをしていると
いうようなことは、よくあります。

でもいくらフタをして抑え込んでも、その頃の消化されなていない気持ちは心の中に
残っているので、出口を求めて、中学生を見ると反応してしまうのかもしれません。

「あの出来事は経験として役に立った」ということと、「当時すごくつらかった」と
いうことは別々にして考えてあげる必要があります。「糧(かて)になったけど、あ
の時は本当につらい思いをしたね」と、かつての自分の気持ちも大事にしてあげるこ
とはとても重要なのです。

例えば、小さな子どもが一人でお留守番をしていたとします。予定の時間になっても
お母さんは帰ってきません。子どもは段々不安になってきて、「お母さんが帰ってこ
なかったらどうしよう」と、ものすごく怖くなってしまいます。子どもにとっては自
分の命に関わる一大事です。

やがてお母さんが帰ってきます。

結果的に、悪いことは何も起こっていないし、この子はこういう経験をすることで、
「お母さんの大切さ」を身にしみて学んだかもしれません。

でも、お母さんが、「帰るのが遅くなったけどよくお留守番できたわね。これもいい
経験だから、すごく寂しくて怖かったことはなかったことにしなさい」と言ったら、
どうでしょうか?

その反対に、「帰るのが遅くなったけどよくお留守番できたわね。でもずいぶん寂し
かったでしょう、怖かったでしょう、ごめんね、よしよし」という対応をしてくれた
ら、どうでしょうか?

寂しかった気持ち、怖かった気持ちをちゃんと認めてもらえた方が、ずっとすっきり
して、次に行ける感じがしませんか?

中学生の頃のご自分の気持ちが、どこか抑え込んだままになっていないかどうか、少
し振り返ってみてください。そして抑え込んだままになっているようでしたら、当時
の自分の写真などを見ながら、「私、あのころどんな気持ちだったかな?」と思い出
してみてください。

どんな気持ちが出てきてもいいんですよ。どんな気持ちが出てきても、自分のことを
「弱虫」とか「ダメな子」と思う必要はありません。すべての気持ちには事情があり
ます。誰でも、同じような事情を抱えれば同じような気持ちになります。どんな気持
ちにもOKを出して受け止められた時、ちえさんの中で何かが大きく切り替わると思
いますよ。

また、今の自分にOKを出せる感覚にもつながっていくと思います。

お一人でやるのが難しいようでしたら、いつでもカウンセリングなどご利用くださ
い。

応援していますね。
ご相談ありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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