同性・大好きな人への執着

その人のことは初対面から大好きになり、２年くらい取引先の仕事相手として付き合ったのですが、その仕事が終わる時に急激に寂しくなり…

その後、本人に「ずっと好きだった」ことを伝えて納得してもらえたのですがそれと同時に
「仕事人の殻を脱いだ自分はズボラだけどいい？」と言われました。

それが本当にその通りで、数ヶ月に一度メールをしてもほとんど返信がないですし、時々仕事場に用事があって行くことがあるのですが、そのついでに会いたいと言っても「忙しいから無理」と言われることが多いです。
これで本当に普通の友人的な付き合いができれば良いのですが、彼女の会社と私は今でも仕事のつながりがあり、相手にとって私は「取引先の人」でもあるので休日に遊びに誘ってもまず断られます。
少し仲良くなったと思ったのに、今の私は彼女にとって、同僚でもないし仕事仲間でもない、友達でもない。
機会があれば会える程度の、「過去の仕事仲間」という感じなのかもしれません。

私としてはもっと彼女と仲良くなりたいと思うのですが、同時に忘れたいとも思っており…彼女への執着を手放せればどんなに楽かと思います。
どうしたらこの執着を手放せるでしょうか…
ちなみに、恋愛的な感情ではない…と思います。

どうしたら執着を手放せるか、ということを考える場合、まずは、「なぜ執着してい
るのか」ということを探ってみると、ヒントが得られるかもしれませんね。

さくらそうまやさんは、その人のどんなところが好きなのでしょうか？一緒にいると
どんな感覚を味わえるのでしょうか？

きっと、他の友達とは違うところがあるのではないでしょうか。

例えば、一緒にいると不思議と明るい気持ちになるとか、彼女の華やかさがこちらま
で華やかな気分にしてくれる、とか、ほっとするような安心感がある、とか。自分と
似たところがあって、他の人にはわかってもらえない感覚を説明しなくてもわかって
もらえるとか。他の誰よりも話していて楽しいとか。

それが何であっても、「私にこういう感覚を味わわせてくれる人は他にいない」とい
うものを感じた時、当然のことながら、私たちはその人に執着する気持ちを持ってし
まいがちです。ということは、その感覚に飢えている、という見方ができます。

仮に、「他のどの友だちよりも話していて楽しい」ということが、自分にとってのそ
の人の魅力だったとします。これは裏返せば、他の友だちと話していてもあまり楽し
くない、ということでもあるわけです。だから、「話していて楽しい」という感覚に
飢えている、飢えている分、強く求め、執着してしまう、というわけです。その人、
というよりは、「話していて楽しい」という感覚を欲しがっている、とも言えます。

そのことに気付くと、執着を手放しやすくなります。

また、別のパターンもあります。

相手の人に誰かを投影している、という場合です。その人を見ていると思い出す人が
いないでしょうか？過去の友だちであったり、家族の誰かであったり。

わかりやすい例で言うと、例えば、小さい頃にお母さんを亡くした人が、職場で出
会った年上の女性に、無意識にお母さんを投影し、とても慕っていたとします。とこ
ろがこの年上の女性が転職で会社を辞めることになった。すると、永遠の別れ―自分
のお母さんと同じように―になってしまうような悲しみを感じてしまい、仕事が手に
つかなくなった、というようなケースです。

「過去に別れがあった、または痛みを伴う関わりのあった誰か」とその人を重ね、
「今度ばかりは絶対にこの人と離れたくない、絶対にいい関係でいたい」などと感じ
てしまうのです。

こういう場合は、「過去に誰かとの間で感じた痛み」を抑圧していることが多いの
で、抑圧している痛み、感情と向き合い、解放していくことで、今の問題を解消して
いくことができます。

執着を手放すためには、自分でもよくわかっていなかった自分自身の気持ちを理解す
ることが役に立ちます。さくらそうまやさんの心の中には、どんな「執着の理由（わ
け）」があるのでしょうか。そこが整理できるとおそらく執着を手放すことができる
と思いますし、人生の転機にもなっていくと思いますよ。

自分の心の中の深い部分を探っていくのは難しく感じるかと思いますので、よかった
ら電話カウンセリングなどもご利用してみてください。当社にはたくさんのカウンセ
ラーがおりますので、お時間の都合など合うカウンセラーがきっといると思います。

参考になりましたら幸いです。ご相談ありがとうございました。

三島桃子