子供返り

相談者名
こんにちは。
今私のことを好きだと言ってくれる方がいるのですが、その人と一緒にいると自分が小さな子供に戻ってしまうのです。
共通の友達と皆でいるときは普通なのですが2人きりになると子供のようになってしまい、皆でいるときの自分と違いすぎてとまどっています。彼のことが保護者のようにみえてしまい触られるのが気持ち悪くなったりします。
やはり父親との関係に問題があるのでしょうか。妹と6歳離れているのでその間愛情注いでもらったはずですが、あまり甘えた記憶がありません。
もう28歳なので大人になりたいです。。
カウンセラー
三島桃子
桜さん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろし
くお願いいたします。

こういった場合、ご自分でもとまどってしまいますよね。桜さんが書いて下さってい
るように、お父さんとの関係については何かあるかもしれませんので、その辺りから
考えてみたいと思います。

お父さんに甘えた記憶があまりない、という場合、主に次の2つのケースが考えられ
ます。

お父さんが可愛がってくれた感じがあまりしないし、自分も近づこうとしなかったと
いう場合。

あるいは、お父さんは普通に可愛がってくれて、遊んでくれた記憶もけっこうある、
でも、自分の方は何か遠慮やためらいがあって、思いっきり甘えたという感じがしな
い、という場合。

最初のようなケースでは、お父さん自身が何か悩みがあったり、何かに追い詰められ
ていたりして、子どもに気持ちを向ける余裕がなく、そのことから子どもの方も「自
分は愛されてないのかな?」と感じてしまい、お父さんと距離ができてしまった、と
いうことが多いようです。

また、二つ目にあげたケースでは、自分がお父さんと仲良くしすぎると、お母さんか
らお父さんをとってしまうことになるような感じがして遠慮していたり、他にも何か
の事情で「自分が愛されていい」と当たり前に思えなくて、何となくお父さんからの
愛を受け取る気持ちになれなかった、ということがあったりします。

このようなことを感じてしまうというのは無意識のことで、もちろん頭で考えている
訳ではないですし、子ども自身も自分がそんなことを感じているなんて気付いてはい
ないのですが、実は深層心理ではそういうことが起こっていた、ということはけして
少なくありません。また、そういう感じを持ってしまった子どもが悪いわけでもおか
しいわけでもなく、いろいろな事情の中で自然に起きてしまうことなのです。

どちらにしろ、甘えたい時期に甘えていないということで、満たされない部分が残っ
てしまうことが多いので、大人になってからもその欲求が何かの形で出てくることが
あります。今回の桜さんの場合もそうかもしれませんね。

ずっと抑えてきた欲求がある一方で、日常ではその欲求にフタをして、ある意味がま
んして生きているとすると、「この人には甘えられる」という人がそばにいるときに
は、普段抑えている分だけどっと「甘えたい気持ち」が噴き出してくるものです。そ
うすると自分でも戸惑うほど、いつもの自分とのギャップを感じてしまうこともある
でしょう。

改めて、お父さんとの関係を整理してみるといいかもしれませんね。お父さんとゆっ
くり話ができるようなら、お父さんの生い立ちなどをきいてみたりすると、何かヒン
トが得られるかもしれません。また、ヒントがなかなか見つからないようでしたら、
カウンセラーに一度話してみるのもいいと思います。

ご自分の中で整理ができて、実はがまんしていた、寂しかった、などという気持ちと
向かい合ってほぐしていくと、自然に大人になっていけるので大丈夫ですよ。

いずれにしても、「問題が起こる」ということは悪い事ではなく、今よりラクでハッ
ピーになるチャンスが来ているよ、というお知らせみたいなものですので、気持ちを
ラクにして考えていただけたらと思います。

桜さんを応援していますね。ご相談ありがとうございました。

三島桃子

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。