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人生を失敗したときの納得方法

ご相談事例集

今井美緒子 2012年2月15日

相談者名	Aus
はじめまして。独身女性、過去１５年英語圏の国に住んでいます。７年の同棲生活後、５年前に別れて今も独身です。現在働きながら大学院で勉強中です。自分に自信がなかったために理不尽な状況でも耐える傾向があり、自分で決断を下して行動する事もできない性格で、前の人とも見切りをつけて別れることができなかったのが、私の最大の失敗です。６年間結婚の話をしながら実現せず、若い頃の時間を無駄に過ごした事に今でも毎日後悔しています。もう４２歳。万が一結婚できたとしても（こちらは日本よりも色々な人がいる分、色々な状況の人を受け入れてくれる土壌があると感じます。）子供はできないでしょう。でも、これは私が望んでいた生活ではないのです。私が欲しかったもの（仕事・結婚・子供）が今後絶対に無理となれば、一体どうやって自分を納得させ、“仕方ない。”と受け入れてこの先長い余生を更に生きていいのかわかりません。５年前の別れをきっかけに自分をかなり変えました。今は勉強中でほとんど自分の時間がないのですが（本当は婚活しようとも思いましたが、再びうまくいかずに時間を無駄にするよりは、努力すれば必ず終了できる大学院の方が安全のような気がしました。また失敗のダメージをひきずりながら大学院を始めるには精神的・体力的にもきつく、キャリア的にも遅すぎるかと思われます。）４年前に好きな趣味も見つけました。かなり孤独な勉強生活を通し、友達はあくまで友達だと思わされました。自分の様々な取り返しのつかない失敗を生む要素が育った家族からだと感じるようになり、今は日本の家族とは距離を置いています。おそらく自分が納得できる幸せを感じない限り、家族と普通に話すことはできないと思います。挽回できる程度の失敗であればこんなに卑下することもないし、挽回できずとも納得できる方法があれば、せめて気は楽になるはずです。ただ、その理由のようなものが見つからないのです。私にとって“納得”は大切なようです。長くなってしまいましたが、何かアドバイスお願いできますでしょうか？
カウンセラー	今井美緒子
Ausさん、はじめまして。ご相談ありがとうございます。今回担当させていただきます今井美緒子と申します。よろしくお願いいたします。日本を離れて海外で生活されているとのことですが、日本での生活とはまた違った苦労も多かったのではないでしょうか。結婚を考えていたパートナーとのお別れは、Ausさんにとってとても辛いことだったと思います。でも、そこから自分を変えようと頑張ってこられたことは、とても素晴らしいことです。働きながら勉強を続けるのは、体力的にも精神的にも辛い部分もあるでしょうが、新しい目標を見つけて前向きに進んでいこうという気持ちが、Ausさんの世界を変えるパワーにも繋がっていくはずです。せっかく頑張っているのですから、Ausさんが望んでいる幸せに少しでも近づきたいですよね。仕事も、結婚も、子供も、今のAusさんから見ると遠いもののように感じるかもしれませんが、Ausさんが求める限り幸せになることができると私は思います。幸せに近づいていけるように、Ausさんの心の中を整理しながら考えていきましょう。 Ausさんにとって一番の失敗に、7年同棲していたパートナーとのことをあげてくださっていますね。 20代から30代にかけての7年間は、女性にとってとても大切な時間だと思います。結婚を考えていたのであれば、なおさら別れるのも迷われたのではないでしょうか。お別れすることになったときの、Ausさんの喪失感は本当に大きいものだったと思います。本当に、辛かったですね…。私たちは、何かの問題を前にしてうまく乗り越えられなかったとき、失敗感を感じます。その失敗感が大きければ大きいほど、後悔の念でひどく自分を責めたり、自信を失ってしまいます。自信をどんどん失っていくうちに、絶望的な気持ちになって、諦めへと繋がっていくかもしれません。そうなってくると、何も期待しない、何も求めないという思いがでてきて、光を見いだすことができなくなってしまいます。恋愛においても、一生懸命愛したのにうまくいかなかったという思いが強い度合いだけ、次に誰かを好きになるのがとても怖くなってしまいます。新しい出会いがあったとしても、過去に経験した痛みから、次は失敗しないようにと慎重になりすぎたり、傷つかないようにブレーキをかけてしまうのです。その失敗感や痛みに意識がフォーカスされてしまいがちですが、その中でAusさんが学んだことや、得たものがきっとあったのではないでしょうか。私たちが失敗をするとき、そこから学べることが何かに気づくことが、失敗から抜け出して新しい道を見つける方法でもあります。失敗という経験から何を受け取るかは、Ausさんの選択次第です。それを受け止めることはとても辛く勇気が必要でもありますが、自分を責め続けて後悔して、欲しいものを諦めて自分を納得させることよりも、Ausさんの人生を素敵なものに変えてくれるはずです。 Ausさんは今まで本当に頑張ってこられたと思います。だからこそ、幸せになることを諦めないでほしいと願います。 Ausさんは無駄に過ごしてしまったと感じるかもしれませんが、この時間は、Ausさんが一人の人を深く愛していた時間でもあります。これだけの時間一人の人を思い続けることは、なかなかできることではありませんから、人を好きになれた自分をまずは認めてあげてほしいと私は思います。自分を変えようと努力をし続けることや、不安を持ちながら新しい目標を見つけて勉強を続けていくなかで、辛いこともたくさんあったと思います。 Ausさんは、痛みを抱えながらも前に進む強さも持っているのです。自分に自信がなかったとおっしゃっていますが、Ausさんができていたことや頑張ってきたことがたくさんあります。それがAusさんの人間としての幅を広げ、魅力へと繋がっていきます。まずは、自分の価値を受け取ってみてくださいね。お話を聞いている限り、失敗感を感じながら休むことなく走って来たように感じたので、前に進むパワーを持ち続けるためにも、心を緩められる時間、休息を意識してとってあげてくださいね。 Ausさんが経験したことは、Ausさんを人間的に成長させてくれる出来事でもあったと思います。ここから何を学んで、どう幸せに繋げていこうか？向き合って乗り越えていけたぶんだけ、幸せになるための選択の幅が広がっていくと思います。 Ausさんの人生が光り輝くものになることを願っています。この回答が、お役に立てれば幸いです。ご相談ありがとうございました。

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今井美緒子

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