子育て以外に何もない自分自身について

 

相談者名
けいこ
はじめまして。初めて相談させていただきます。私は40才の専業主婦です。家族は夫と息子3人(小学6年、2年、幼稚園年中)の5人家族です。夫は仕事が忙しく無口な人で、仲は悪くはないですが、会話があまりありません。子供達は今はたいへんではあるけど、とてもかわいく、特に大きな問題もなく
今までは来ていますが、上の子ももうすぐ中学生という年になり、思春期を迎えるにあたり、不安も多いです。同じような悩みを話せる人がいればいいのですが、専業主婦になって子どもが生まれてから、友達や親しく話せる人ができないので、それがつらいです。できたとしても、しばらくしたら、離れたりして、今は孤独感が強いです。親戚関係も、私の親とはときどき会ったり話したりしますが、夫の親とは夫自身が仲が良くないため、年に1~2回
帰省するぐらいで、普段は電話もほとんどありません。兄弟もどちらの男兄弟のせいか、ほとんど付き合いがありません。(私の弟は、たまに会うとけっこう話せますが、家族でのつきあいは、ほとんどないです)子供達(特に下2人)は、今は私のことが大好きでいてくれて、とてもうれしいですが、
この子達が大きくなって、私から離れていったら、私はいったいどうしたらいいのだろうかと、いつも不安を感じています。最近は不安で目がさめることが多くて、とてもつらいです。少しでも、この不安感をなくしたいので、相談しました。よろしくお願いします。
カウンセラー
深澤三津子
けいこさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。けいこさんは、きっと良い母であり、良い妻として、
精一杯、ご家族のために頑張っていらっしゃるのでしょうね。
たぶん、夫や子供達に聞くと、
「お母さん、大好き。いつもありがとう!」という声が聞こえてくるようです。

そんな中、一方で、けいこさんは大きな不安を抱えているのですね。
お辛いですね。
では、ここで、これを心理学的に、その心中を覗いてみるとしましょう。

男ばかりの中に、けいこさんだけが女性という構図があるとすれば、
それは、女性が持っている才能を使って、
男性達を輝かせる・育むという事が求められているのかもしれません。

男性というのは、もともと「与える」事が大好きです。
そして、女性は、「受け取る」事が得意なはずなのです。

ところが、日本のお母さんは、
家族のためには『犠牲』を『愛』と勘違いしてまでも、
何でも与えようとしてしまいます。
それは、家族の笑顔や喜びが大好きで、女性達の生きる源にもなるからですね。

ところが、ここにも、ワナがある事を発見しました。
私も、子どもを持つ母ですので、
こんなステキな家族がいるっていうのに、
何を贅沢な事で悩んだり、考えたり、望んだりするのだろう?!
と、自分を抑圧してきました。
そして、家族のためになると信じて、一生懸命に尽くしてきました。

「面倒みの良いお母さんや尽くす妻は、最高!」
と思っていたからです。

「男は仕事、女は家庭を守る」という日本の文化や風土が大好きだからこそでした。
ところが、これでは、夫婦関係に、対等さを持てない時代がやって来ている事を
受け入れる必要があると気づきました。

何故なら、心理学的に言うと、
これは、『義務と役割』というワナにはまっているという見方をします。

お母さんがお母さんだからと思ってやっている事を受けて育った男性は、
成長しても、それを女性に求めようとします。

特に、日本は、母と男の子の癒着が最も強い国だとも言われています。
こうなると、本来の男性が持っている「与える」という才能が封印され、
女性も、「受け取る」よりも、「与える」という力の方が強くなり、
バランスを崩すのです。
お父さんよりも頼りになるお母さんですね。

けいこさん、今の家族も男ばかり、
もともとの家族関係も、夫の家族も自分も男兄弟だとすれば、
けいこさんが生まれてきて学ぶ本当の目的は、
凄く明確のような気がしますね。

そうです。
けいこさんの存在目的は「受け取る」ことです。

男性達に、どれだけ与えてもらうのか。
子ども時代には、まるで、それを躾の一貫のように、教えてあげられるのかということです。
これは、躾のようだけど、お母さんも嬉しいやり方です。

どんな小さいお子さんでも、
女性が喜ぶ事、ママが喜ぶ事を教えてあげておくと、
息子さん達の未来でのパートナーシップで、
息子さんの男女関係の悩みが少なくて済むでしょう。
何故なら、女性がどうして欲しいのか熟知した男性になっているからです。
これは、学校の教科書には載っていないけど、
人生では、とても大切な学びではないでしょうか?

「女性ってね、お母さんってね・・・」です。
そうすれば、今でも、お母さんが笑ってくれるんだったら、
子ども達も一生懸命与えようとするでしょう。
幼少期や思春期に特に多い、自意識という内側に向きがちな意識が、
与えさせてあげる事で、外側に向くのです。

それから、男の子の思春期問題の担当は、ぜひ、夫にお願いしましょう。
息子も、男の子から男性になる時、困ってしまう問題はたくさんあるでしょう。
でも、恥ずかしさゆえ口に出せないけど、
それを相談したいと思っていると思います。
この時期は、こんな悩みを持っているように見せない努力にも意識を使いますが、
同じ男性である夫であれば、すぐにわかるでしょう。

そこで、この分野では、夫をあてにし、日頃から仕事で忙しく、
なかなか子どもに接し、会話するチャンスを持てない夫に、
子どもに「与える」チャンスを作ってあげるのです。

きっと、息子さんも、お父さんから貰ったモノを引き継ぎ、
未来で自分の子どもに接する時に役に立ち、妻が悩まずに済み、
夫婦間でのパートナーシップの問題が減ると思います。

そして、けいこさん、母である事、妻である事という『義務と役割』を越えて、
今、もう一度一人の女性として、人生を楽しみましょう!!
自分だけの自由になる時間、お金、友達つくり。
その投資が、未来を創ります。
小さい子を持つ女性だって、これを考え、家族に頼んでみる事が、
家族を救い幸せにし、本来の目的を生きることになるのです。

けいこさんが、今も、未来でも心から笑っていられると、
家族も笑っていられるのです。

あなたを愛させてあげてください。
「与える」よりも、「受け取る」事を学びましょう。

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