夫との生活に意味を見出せません

相談者名
ウーロン
結婚6年目、30代夫婦です。子供はいません。
夫は「自分のことは放っておいてほしい」と言います。
激務のため体を休めてほしいのですが、椅子やソファに座ったまま寝てしまい、ちゃんとベッドで、と言っても拒否します。そして疲れが抜けきらず職場でも眠い、でも家で疲れを取ろうとはしない、私には理解不能です。

子供も欲しかったです。夫は「もしできなくても2人で楽しく暮らせれば」と一見思いやりのあることを言いますが作る努力もしていないのにできるはずがありません。
一人でPCのHサイトを見ながら処理しています。

私がいてもいなくても同じでは?と問うと「いなきゃ困る」と言いますが、必要とされていると感じることはありません。「ごはん作り拒否」をしても「どっかで食べて帰るからいいよ」と意に介さず、掃除を放棄しても汚くても気にせず結局私が動きます。

何も必要とされていない、私に無関心なことがとても辛いです。
夫を心配して言うことは夫の心には届かず、女として求められることもなく、夫への気持ちがどんどんなくなっていきます。
私が悩んでいる風であっても、何一つ声をかけてきません。夜一人でベッドで堪えきれず泣いていても、様子を見に来たこともありません。見て見ぬ振りです。

過去に、隠れて女性と会っていたこともありました。体の関係があったかは知りません。
夫は友達だと言いますが、平日ほぼ毎日電話し、休日も会っていたとなると、単なる友達とは思えませんでした。
私に無関心なことや女性関係を合わせて考え抜き離婚してほしいと言いましたが「もう嫌がるようなことはしないし、生まれ変わる」と言い、ちょうど転勤にもなりましたので私も「もう一度」と思いやり直すことにしましたが、何も変わりません。
女性のことは、軽く話したり遊べる女性と楽しく会ってたいという感じだろうと思いますが、私が夫との関係で悩み涙していた時に、夫は私と向き合わず外の楽しさに逃げていたことが、辛くて仕方ありません。
辛さから逃れたく離婚が頭をよぎる反面、もう一度思い遣り合える関係に戻りたいとも思い、複雑な思いです。

何をしていても虚しく楽しくありませんし、諦めやどうせという気持ちがずっと私を支配しています。HPにありました「デッドゾーン」の気持ちに近いように思います。

カウンセラー
三島桃子
ウーロンさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞ
よろしくお願いいたします。

ウーロンさんのデッドゾーンに追い詰められた気持ち、とてもつらいと思いますが、
人生のピンチの中には必ずチャンスも隠れています。今起きていることを整理してみ
るところから始めてみましょう。

まずは、ご主人について。

ハードワーカーでいつも疲れている、なのに疲れがとれるようにしない。自分のこと
は放っておいてほしい、と言う。セックスを避ける。パートナーに対して無関心に見
えるのに、「君がいなきゃ困る(君が必要だ)」と言う。

こういった感じの男性は、ハードワーカーには意外と多いんです。職場では、質も量
も他の人に負けないだけの仕事をしなければいけない、という強い感覚があり、仕事
に必死で取り組みます。毎日そんな感じなので、家に帰ると、もうこれ以上がんばれ
ない、というぐらい疲れているのがいつものことになってしまいます。

家に帰ったらもうとにかく好きにしたい、放っておいて欲しい、家族と話もしたくな
い、という疲れ方をした経験は誰でも一度か二度はあると思うのですが、いつもそん
な状態だと考えてもらえばいいと思います。

こんなふうに自分が疲れている時って、どうなりますか?何もかもどうでもいい、た
だ、自分のしたいようにやらせてほしい、と感じるのではないでしょうか。そしてそ
れがずっと毎日続くとしたら、パートナーに関心を向けることも疲れ過ぎてできなく
なるのも無理はないんですよね。疲れをとるために工夫するような気力もないでしょ
う。

また、セックスに関しては、男性は「うまくやらないといけない、相手を満足させな
いといけない」という観念があり、ハードワーカーの男性はさらに、「ミスは許され
ない」みたいな感覚まで合わせ持っているので、まるで「仕事」のように感じてしま
い、「こんなに疲れているのに無理」となってしまうようです。

でも、誰のためにこんなにハードワークしているかというと、実は奥さんのためだっ
たりします。奥さんを守るために命がけで働き、その奥さんのもとに帰る。これが男
性の「愛している」なんですね。

男性はそれが当たり前で、女性にもわかってもらえると思っていて、そこを女性が理
解できないことに驚くようです。説明するまでもないだろう、と。「オレはここに
帰ってきているのだから、それはオマエを愛しているということで、必要としている
ということだ」という感じですね。

女性にはこの辺りはなかなかわかりにくいんですけどね。

それにしても、奥さんのために必死で働くとしても、ここまで無理をしたり疲れを溜
めることはなく、ある程度余裕を持っている男性はたくさんいます。

ではなぜ、ウーロンさんのご主人はこんなにくたくたなのでしょうか?

おそらくは、ご主人が育つ過程で、生き方を苦しくさせるパターンが身についたのだ
と思います。一見普通の家庭であっても、苦しい生き方を選ぶベースを作ってしまう
ような要因が実はあった、ということも珍しくはありません。その辺りをじっくり見
ていくことで、何か理解できることがあるかもしれません。

また、そんなに疲れているならどうして他の女性と?と思うかもしれませんね。奥さ
んは大切だからこそ義務感や責任感、罪悪感を感じてしまうので向かい合うことがし
んどいけれど、他の女性であれば自分の責任を感じることがなく、気がラク、という
ような場合もあります。疲れや責任感、義務感などでパンパンになっている自分の気
持ちのガス抜きとして、どうにも必要だった、ということも考えられます。

男って、女性には思いもよらない形でストレスを溜め込んでいることがあって、結局
のところ奥さんを大切に思うあまりそんなことになっている部分もあるようです。

また、こういったご主人側の要因と同時に、ウーロンさん自身についてもこの状況を
生み出してしまう要因がないかどうか見てみることが大切だと思います。

「夫婦の問題は夫婦で作っている」、とよく言われますし、私もいろいろなケースを
見てきて、そのように思います。どちらが悪いというのではなく、お互いの課題の持
ち寄りで問題が起きている、ということです。

もう少しウーロンさんのお話を伺ってみないとはっきりしたことは言えませんが、
ウーロンさんはがんばり屋さんであったり、コントロール癖があったりしないでしょ
うか?

コントロール癖というのは、自分の思ったように相手を動かしたいと思ってしまうパ
ターンのことです。また、自分自身のこともコントロールしようとしてしまいます。
自然な衝動や感情よりも、頭で考えた「理想の状態」を優先しようとしてしまう、と
いう感じでしょうか。

また、がまんし過ぎや、自分を責めてしまうことが多い、というようなことはないで
しょうか?

もしこういったことがあるようなら、どうしてそうなっているのかな、ということを
ご自分で理解することで、思いもよらなかったことに気付いたりします。

ご主人にいろいろ事情があるように、ウーロンさんにもいろいろ事情がある。二人と
も追い詰められていて、苦しい気持ちを感じている。そういうところからスタートし
て、全体的な状況を理解できたとき、今後どうするか、という選択が自然にできたり
します。

また、理解を深める過程で、二人の状況がいい方に変化していくこともあります。二
人の間に起こっている問題は、双方にとって、何かのギフト―これからの人生を豊か
にしてくれるもの―をもたらしてくれる、という見方もできるんですね。

こういった作業は、一人ではなかなか難しい場合が多いので、よかったら初回無料の
カウンセリングなどで複数のカウンセラーと話してみることもお勧めします。

デッドゾーンの向こうには、光が一杯の場所が待っています。今は本当につらいと思
いますが、素直に誠実にご自分の内面と向かい合うことで、道は開けていきますよ!

ご相談ありがとうございました。

三島桃子

 

この記事を書いたカウンセラー

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