休暇をとることへの抵抗感を解消したい~投影に気づき心理パターンを手放す~

あなたが休むこと=罰されることと感じていると、休暇を求めることへの抵抗感が出てくるのです

会社で休暇を平気で申し出る人と、なかなか勇気が出ず「休みたい」と申し出ることに抵抗を感じる方がいらっしゃるようです。この違いはどこからくるのでしょうか。
一つの考え方として、休暇申請にためらいや抵抗感を感じている人は「そもそも休むことが罪」であると感じている事が多いようです。つまり「あなたが休むことを許していない」と休むことへの抵抗感が出てくるのですね

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◎リクエストを頂きました◎
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ここ数年カウンセリングサービスのワークショップなどに出て、自分の中の無価値感や罪悪感というものに気づき、いろいろなことが良い方向に進んできたなと感じています。
そこで新しく仕事を始めてみたのですが、なかなかうまくできないことが一つだけあるのです。
それは「休みの申請」です。今回実家に帰省するので2日間(予定は1か月後)お休みをしたいのですが、それを言えず困っています。休みたいといったときに嫌な顔をされたり、嫌味を言われたりされるのではないか、自分の評価が著しく下がるのではないかと心配で怖くてたまりません。以前働いていた時も「休みたい」が言えずになんでも引き受けてパンクし、最終的には「仕事を辞めたい」とも言えず、逃げるように職場を去ってしまいまったことがあります。
どうしたら「休みたい」といったときのあの嫌な雰囲気に耐えられるようになるでしょうか。休みを申請して嫌味を言われてもケロっとしている同僚がうらやましくてなりません。彼女と私の違いはいったい何なのでししょうか。教えてください。
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仕事上の「休暇」は私達にとって大切なものなので、できれば楽に申し出たいものですね。ただ会社に休暇を申請するときに「平気で申し出る人」と、なかなか「休みたいと申し出ることに抵抗を感じる方」がいらっしゃるようです。

この感覚の違いを見つめていくと、一つの考え方として、休暇申請にためらいや抵抗感を感じている人は「そもそも休むことが罪」であると感じている事が多いようです。

いただいたリクエストにあるような「休暇申請をしたら人に嫌な顔をされる・嫌味を言われる」と感じるということは「私は罪を犯している・悪いことをしている」という罪悪感を感じている、ということのようです。

これは罪悪感の効果、「きっと私は罰される」という思いを感じていることでもあり、不思議なのですが「私が罰されること」で何故かあなたが納得してしまっている、ということでもあります。

もし、あなたが心理的に罪悪感を選択していると、そのあなたが未来に推測することは「罪悪感にふさわしい結果」になってしまうのですね。

だから相手は「休みを取ろうとしている私を責めるだろう」と推測するかもしれませんし、私が悪いことをしているなら、きっと相手は嫌な気分になるだろう、と感じているということでもあります。

そうであるならば、あなたはどこか「仕事を休まず頑張っているとき」だけ、周囲の人間に受け容れられる、罰されないと感じているようです。

そうなると、あなたにとって頑張ることは「罰されないための手段(補償行為といいます)」になってしまいますから、あなたが疲れ果てて頑張れない時、「私は罰されるような、ひどい人間だ」といった感情を感じることにもなりますね。なので、仕事を辞める時も、あまりの罪悪感から逃げるように辞められる方もいらっしゃるかもしれません。

また、あなたがそれほどまで「休む・頑張れない」ことで罪悪感を感じていると、その投影(あなたの感情を人に映し出す法則)によって、休暇を申請する場の雰囲気がとても悪く、まるで裁きを受けるような印象を感じているのかもしれません。

しかし、あなたが実際に休暇申請をした時の相手の感情が、あなたの思いと常に一致しているわけではありません。

例えば、あなたの上司や同僚があまり休暇を取らない人であれば、おそらく「休みたくても休むことを禁止している」ことが多いでしょう。であれば、その同僚や上司が禁止しているものを、あなたが申請することで、相手が不快感を感じる、ということも考えられます。

が、これはあなたの感情や事情ではなく相手の事情です。ここにうまく心理的な境界線が引けている人は、自分の意志で休暇を申請しても罪悪感をあまり感じないのですね。

このような時、私達はつい罪悪感から「上司や同僚がもう少し理解してくれれば・・・」と思うこともあるかもしれませんが、それこそあなたと相手の感情の境界線が曖昧になっているようです。

相手に理解されなければ私に許可が出ないのであれば、あなたは相手の感情や意志の上でしか行動できなくなってしまいますね。ここが「人との感情の境目が曖昧になっている」部分です。

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さて、こういった悩みを解決していくためにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは「私の感情は私が感じている~アカウンタビリティの概念~」をもって、「どうして私はこんなに休むことに罪悪感を感じているのだろう」と自分の思いに興味を持ってみることです。

例えば、私達が感じやすい「休む」ということにまつわるネガティブな観念は「休むと人から置いていかれる」「休むことはズルい・サボり・逃げであると思い込んだ」「かつて休もうとすると親や教師、先輩などに強く怒られた」といったもの。多くは過去の経験からインプリンティング(刷り込み)され、休むことへの罪悪感が強まっている事も考えられます。

すると、過去の経験から来る観念が、投影として今のあなたの周囲にいる人に写し出されます。今、目の前にいる人が、あなたが過去出会った人物とは全くの別人であっても、あなたの中で同じような過去と感情の動きが再現されることがあります。

なので、こういったあなたの投影を取り戻すことや、過去の経験から来る観念や感情の手放しを行うことで「休むことへの抵抗感」が低減することにつながります。

例えば、「過去の自分」を許すこと、「過去にあなたに休むことを禁止した人」「休むことにネガティブな意見を持っていた人」を許すことによって、その影響下から抜け出すことも可能になってくるでしょう。

ポイントは、「休むことを許していないのはあなたの心」ということ。あなたのココロの中であなたが休むことへの罪悪感を選択する理由が何かしらあるのなら、それは手放しておきたいですね。

(完)

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浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。