プレゼント選びで失敗しちゃう心理

愛されないようにとちょっぴり愛の出し惜しみをしている自分

素敵なプレゼントをあげられると相手を喜ばせることができるし、自分もいい印象を持ってもらえるとわかっているのに、なぜだか相手の欲しそうなものを外してしまうのは、いったいどうしてなのでしょう?わかっているのに繰り返し同じ失敗を繰り返すとしたら、そこには自分の気持ちを「わかってもらえなかった」怒りと「愛されるのが怖い」という親密感への怖れが隠れていそう。そろそろもっと素直に愛したい、って思っているのですね。

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◎リクエストを頂きました◎
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私はよく人にプレゼントする時に、相手が喜びそうな物から若干外した物を選んでしまいます。そして、後からケチな対応をしてしまった、もっと喜んでもらえるプレゼントが他にもあったはずなのに、と後悔します。わかっているはずなのに、何度か同じ過ちをしてしまう背景にはどんな心理状態が隠れているのでしょうか?
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こんにちは。みずがきひろみです。リクエストをありがとうございます。

●プレゼントにどんな想いをのせていますか?

プレゼントは人の想いを届けるものなので、プレゼント選びにはすごく悩む方も多いのではないでしょうか?相手が喜びそうなものは何かリサーチするところから始まり、自分がその方をどう思っているのかが伝わりますようにと願ったり、相手に余計な気遣いをさせずに受け取ってもらうにはどうしたらいいか、など愛と心配の間を行ったり来たりします。ご相談の方は、「相手が喜びそうなもの」を差し上げたいという気持ちの強い方のようですね。でなければ、「相手が喜びそうなものを外した」のではないか、という観察になりませんし、そのことを残念に思うこともないでしょう。

「プレゼントをあげる」と決めていて、それも「相手が喜びそうなものをあげたい」と思っているのにもかかわらず、「若干相手の欲しがりそうなものを外す」としたら、そこには相手に「愛をあげたい」けれど、「ものすごく喜ばれたら困る」という気持ちが隠れているようです。いいことのはずなのに、なぜ、相手に「ものすごく喜ばれたら困る」のでしょうね?

ここには、分かりづらいのですが、「怒り」と「怖れ」という2つの感情が隠れています。どちらも気づきにくい、ご本人は無自覚な感情だと思います。

●「期待に応えたくない」という怒りはありませんか?

まず「怒り」の方ですが、これは「相手が喜びそうな物から若干外す」ということがささやかな、意図せざる攻撃になっているところから浮かび上がってくる気持ちです。「攻撃」という言葉は穏やかではありませんが、ご本人も「後からケチな対応をしてしまった」と思う、とおっしゃっていて、このプレゼント選びについて自分は「(愛を)ケチった」と感じていると認めておいででず。とても成熟していて、正直な方だと私は思います。

このようにわずかながらも「愛の出し惜しみ」をしている、それも特定の誰かに、というよりは、「よく」そうなってしまうとしたら、「人の欲求(ニーズ)に応える」こと自体がちょっぴり腹立たしい、という感情がありそうです。

そして、「人の欲求(ニーズ)に応える」のが苦手という方は、だいたいが自分の欲求(ニーズ)も後回しになっている、「甘え下手」さんです。子供の頃から、自分の甘えたい気持ちを「無い」ものとして見ないようにしてきませんでしたか?それとも我慢ばかりがづづきましたか?

もしかしたら、家族の誰かに、あなたに愛情はあるけれど、いつも「若干欲しいものを外した」かたちでくれる人がいらっしゃったかもしれませんね。そんなとき、優しい方だと、「いらない!」と怒れずに、自分の気持ちはのみこんでニッコリ「ありがとう」なんて言ってしまうかもしれません。でも、心の中では「わかってもらえていない」と傷ついていたりします。

人は、自分が傷ついた経験をすると、無自覚に、同じような言動や行動をとってしまいがちです。「こういうふうに傷ついたの」とわかってもらいたい気持ちが、「助けてください」「わかってください」とSOSを出しているようなものです。あなたの「愛の出し惜しみ」も、「わかってもらえない」フラストレーションの表現の一つかもしれません。

もしそうだとしたら、子供時代にあなたに「(愛を)ケチった」人も、「私はこんなふうにわかってもらえなかったの」「私は、このように自分の欲しいものをもらえなかったの」という悲しみを無自覚に伝えていたのかもしれませんね。同じような言動や行動を通して、自分を傷つけた人の気持ちを「理解したい」「わかることで許したい」、そんな深い愛が私たちの心の奥底に眠っています。繰り返し感じるフラストレーションは、あなたにご自分の中に眠る深い愛に気づいてもらうための感情なのでしょう。

●親密感が怖いという気持ち。

さて、もう一つの「怖れ」という感情ですが、不思議なもので、私たちは、大人になると、ものすごく仲良くなり、親密な関係になることを怖がります。大好きになりすぎると、あるいは愛されてしまうと、「自分」がなくなってしまうのではないか、と不安に駆られるようなのです。そして、仲良くなりすぎないように、大好きになりすぎないように、愛されすぎないようにと、まるで防波堤を築くように、「愛しにくい」私になろうとします。

「ちょっとだけ相手のニーズを外す」自分は、愛されないようにとちょっぴり愛の出し惜しみをしている自分なのだ、と思ってみると、そこにすごく恥ずかしがり屋な、はにかんだ少女がいることに気づきます。とても繊細でピュアなハートを見せるのは、それが相手に受け取ってもらえないと傷つきそうで怖いです。仮に受け取ってもらえたとしても、自分がそんなに「柔らかい」ハートの持ち主であると知られるのは、素っ裸で街を歩くくらいに恥ずかしく感じます。クールなふりをしていても、実は、それくらい繊細で恥ずかしがり屋さんなのではありませんか?

「もっと喜んでもらえるプレゼントがあったはずなのに」という後悔は、あなたの心の奥底からの、「もっと素直に愛したい」という願いのように私には聞こえます。

(完)

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この記事を書いたカウンセラー

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みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。
深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。