『あげられる物』

■『あげられる物』         Written by:渡辺晴美
「私には何も出来ない」とか、「私は何をやっても上手く行かないし、
才能なんてないんだわ」と言うような無価値感が大きいと、
何もないという部分を強く感じてしまって、自分が『何か出来る』
と言うことを見逃してしまったり、それさえも受け入れられなくなってしまい、
非生産的な部分に目が行ってしまいますよね。
そこで、今日はその視点を変えることにチャレンジしてみませんか。
題して『ブラックホールからサンタの袋へ』です(笑)
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☆準備
大き目の紙を2枚と
色鉛筆やクレヨンなどを用意しておいてください。
2枚の紙それぞれに円を書いてください。1枚の紙は「A」としておきます。
もう1枚の紙は「B」と言うところでしょうか(^^)
そして、あなたの好きな数字を思い浮かべて、その浮かべた数字の分だけ
円の中をを区切っておいてくださいね。区切り方は自由です。
その大きさや形は均等でなくても、ばらばらでOKですよ。
☆無価値感を感じてみる
まず、自分の内側にある無価値感。
「何もない」、「何も出来ない」、「何もしてあげられない」
そんな部分を感じてみてくださいね。
徹夜で一生懸命に試験勉強したのに、答案用紙を前に全く思い出せなくて、
やっぱりダメだなぁ・・って思った自分。
失恋して泣いている親友を前に、何一つ言葉をかけられないでいる自分。
仕事で大失敗、彼女に愚痴を言ったら振られちゃって・・・
と言う何も持っていない自分。
あなたの心の階段をゆっくりと降りて行くと、その先の深いところには、
長い間しまい込んでいる『無価値感』がひっそりと、たたずんでいます。
かつてどんな時に、その『無価値感』に出会ったのでしょうか?
ひとたび『無価値感』と出会ってしまえば、それはブラックホールのように
やる気や勇気、自分の力を信じる心までも、奪い取られてしまって、
身動き一つ取れなくなってしまうかもしれません。
目の前で苦しんでいる誰か、
そばに居てあげられない誰か、
何も言えない、何も出来ない自分・・・。
何て役立たずなんだろう・・・
自分には生きている価値もないのだろうか・・
生きる意味さえも見失ってしまうかもしれません。
ましてや、目の前にいる「何かしてあげたい人」けど出来ないでいる人が、
大切な人であればあるほど、何も出来ない自分って、
不甲斐なくて情けなく感じてしまいますよね。
☆無価値感を表現する
そんな気持ちが出てきたら、ちょっと体のどの部分で何にも出来ない。とか、
重たく動けないような気持ちを感じているのかを、意識してみてくださいね。
それを意識しながら「A」の紙の円の中にこの辺だなぁと思われる場所を
感じたままの色で塗ってみてください。
塗る場所や色、その色の濃さなど、自分の感じるままでOKですよ。
1箇所塗り終えたら、もう1枚の紙「B」に今度は好きな色で、
好きな場所を塗ってみてください。
これも、塗る場所や色、その色の濃さなど自由ですから順番に
自分の感じるままに塗って下さいね。
同じ事を繰り返して、自分の無価値感全てを紙に塗っていきます。
☆好きな色の自分へ
全て塗り終えたら、2枚の紙を比較してみてくださいね。
どんな風に違いますか?
「A」の紙はあなたの「無価値感」の世界です。
もう1枚の紙はどうでしょうか?どんな色が塗られていますか?
これは、あなたの『価値』を表す紙です。好きな色で塗り、
好きなように描いた紙には、あなたのたくさんの価値が詰まっています。
☆自分の色をプレゼント
サンタさんの袋と一緒ですね。
袋を開けて取り出さなければ、誰かにプレゼントをあげることは出来ません。
あなたが持っていると思わなければ、袋を開けませんよね。
どんなに素晴らしいサンタさんでも、プレゼントの袋を持っていないとしたら・・・
『何もあげられないサンタ』ほど、苦しいものはないですよね。
それはサンタさんだけでなく、あなた自身も同じように感じていた事ですよね。
もう一度、「価値」の紙を見てください。
あなたにはないと感じられても、これだけ塗られた紙には、
あなたの『価値』が詰まっています。
後は、先ほどと反対の作業をしていけばいいのです。
価値の紙のたくさんのパーツの中から一箇所選んでください。
あなたが塗った色や、あなたが塗った濃さからどんなものを感じますか?
そこからどんな価値が想像できますか?
あなたに見えなくても、想像できなくても、こんな雰囲気の価値があるんだ。
どんな価値かなぁ。って思ってみてくださいね。
後は『価値』が勝手に袋から出てきますから(^^)。
そして、全ての箇所に関してやってみてくださいね。
あなたの『価値』というギフトを待っている人が居るのかもしれません。
あなたの『価値』をあげたい誰かを探しているのかもしれません。
全ての袋の『プレゼント』を運び終えたサンタさんが
どんな顔をしているかご存知ですか?
あなたの『価値』を分けて共有できた時、あなたはどんな顔を
しているのでしょうね。
そんな事を思いながら、このエクササイズをやってみてくださいね。
from 渡辺 晴美

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