心の中の小悪魔ちゃんと仲良くなってみよう~自己嫌悪とエゴの声との付き合い方~

私達の中にある自己嫌悪やエゴの声。なかなか付き合いづらい相手なのですが、その仲良くなるアプローチや手放す方法をご紹介。

私達の中には「分かっちゃいるけどできないなあ」とか「つい、やっちゃうんだよなあ」ということがたくさんありますね。

例えば、言わなきゃいいって分かってるのに“余計な一言”を言ってしまったり、やらなきゃいいって思うのについ“意地悪”をしてしまったり。
それがお酒やギャンブルなどの依存性のあるものに対しても同じです(飲まなきゃいいのに・・・みたいな)。

それはまるで心の中に小悪魔ちゃんがいて(人によってはそんなかわいいもんじゃなくて、まるでデーモンだよ、という方もいるかもしれませんが)、あなたに悪さをしているように捉えることができます。

そんな小悪魔ちゃんが騒ぎ出した後、私達は必ずといっていいほど「一人反省会」を開き、猛省と称した自己攻撃を始めます。
それは自分を取調室に連れ込んでくどくどと説教するような感じだったり、竹刀でビシバシ引っぱたく鬼軍曹のようだったり、あるいは、便所裏に呼び出してカツアゲする不良グループのように、傷に塩を塗りこむようなことをしてしまうんです。

でも、そうして小悪魔ちゃんを攻撃すればするほど奴は反省して大人しくなるどころか、むしろ存在感を増し、ますます「またやってしまった・・・」ということが多くなってしまうのです。

●小悪魔ちゃんの正体を理解しよう

私達は小悪魔ちゃんを「悪いもの」としてどこかで決め付けています。

皆さんの職場やご近所にも「嫌われ者」はいませんか?
その人が通っただけで嫌な気分になるように、私達の内面にもそうした部分があるんですね。

私達の中には必ず「自分では愛せない私」が存在します。
それが自己嫌悪であり、小悪魔ちゃんとして活躍している奴の正体なのです。

そして、私達は反省会や自己攻撃を通じて小悪魔ちゃんを追い出そうと努力するんです。
それは必死に自分の欠点を直そうとすることだったり、自分を好きになろうと一生懸命になったり、あるいは、ルールをたくさん作って自分の行動を戒めたりします。

でも、それに成功することってあったでしょうか?

今回は、そこで目の付け所を変えてみることを提案したいんです。
いかに小悪魔ちゃんに出て行ってもらうか?ではなく、いかに奴と仲良しになるか?というアプローチです。

追い出そうとして無理なら、ちょっとの間はしんどくても最後は仲良くなった方が後々楽だと思いませんか?

その小悪魔ちゃんの存在感は、今あなたが傷ついている分だけ大きくなります。

逆に過去に傷ついた経験があったとしても、その後癒された度合いだけ小悪魔ちゃんの存在は少なくなっていきます。

いわば、小悪魔ちゃんが活躍する回数が多いということは、あなたの心が苦しんでいる証拠なんですね。

小悪魔ちゃんがあなたにささやく声は“エゴの声”と呼ばれることもあります。
私達は体の痛みには敏感に反応しても、心の痛みは無視したり、気にしなかったりすることが多いので、放っておけば置くほどその声は大きくなります。

さて、追い出すのではなく、そんな小悪魔ちゃんと向き合ってみましょう。

●小悪魔ちゃんとサヨナラする方法1~仲良くなる~

もし皆さんの友人や家族が傷ついて、酷く落ち込んでいるとしたらどんな気持ちになるでしょうか?
慰めてあげたいな・・・
励ましてあげたいな・・・
何もできないけれど、楽になって欲しいな・・・

そんな気持ちになるのではないでしょうか?

でも、私達は自分に対してはまったく逆の行動をとることが多いようです。
傷ついた自分を許せなくなり、それを酷く責めてしまうのです。

もし、皆さんが傷ついている友人に「そんなことで傷ついて、馬鹿じゃないの?」って言ったとしたら、その友人はあなたに対してどんな気持ちになり、どんな態度を取るでしょうか?

「おぉ、ありがとう!元気になったわ!」
って言う人はまずいませんよね。
まるで傷に塩を塗り込められたように更に落ち込み、時にはそう言ったあなたに対して恨みや憎しみを持つ事だってあると思うんです。

でも、自分自身に対しては平気でそんな言葉をかけてませんか?

とはいえ、自分自身を友人のように扱うのは難しいです。
私達は普通、周りの誰よりも自分に対しては厳しく扱います。

だから、そうした痛みを「小悪魔ちゃん」と擬人化してみるとまだ少し扱いやすくなるのではないでしょうか?

例えば、あなたがダイエットのために我慢しているケーキを小悪魔ちゃんが「食べたい、食べたい」と言ってると思ってください。
それはお腹を空かせた子どもがねだっているように感じるかもしれません。
そしたら、きっと「ダメ!我慢しなさい!また太るでしょ!!」と厳しくののしる代わりに「もうちょっと我慢してね。痩せてキレイになったら、もっといいことがあるからね」と優しく諭してあげることもできるようになります。

彼につい嫌味な一言を言ってしまうのも、あなたの心の中に住まう小悪魔ちゃんの仕業だと思ってみましょう。
奴は不安になったり、過去の傷が疼いて嫌味な態度をとってしまうわけです。
だから、その不安を諌めてあげるのもあなたの大切な仕事になるんです。

これは一重には難しいチャレンジです。
一回でできるわけでなく、何度も何度もチャレンジする必要があります。
でも、それはあなたの心の痛みを手放す大きなステップになりますし、また、自分に自信を持ち、自分をより深く愛することができるアプローチなのです。

○応用編

心の中の小悪魔ちゃんと仲良くなるアプローチは、あなたの周りにいる「嫌な奴」と関係性を改善していくアプローチに応用することができます。
小悪魔ちゃんを「経理のお局様」に置き換えると、分かりやすいかもしれません。

また、彼氏の中にある「困った部分」とか、お母さんの嫌なところなどを受け入れ、理解してあげるためにも有効ですね。

こうした心の小悪魔ちゃんと仲良くなろうとするチャレンジは自分の心を成熟させ、器を広げてくれる効果があります。

●小悪魔ちゃんとサヨナラする方法2~誰かに差し出す~

さて、今度はまた違うアプローチをご紹介しましょう。

私達の多くは自分ではどうしようもない自己嫌悪は周りの人に隠しています。
つまり、小悪魔ちゃんの部分は表に出さず、一人密かに持ち続けるんですね。

だから、あっけらかんと「アタシ、結構嫌味な奴なんだよね」って言える人は、実際はそれほど嫌味な奴ではありません。

思春期時代「むっつりスケベ」という言葉はありませんでした?(今もあるのかな?)
いつも下ネタを連発している人よりも、そういう話を煙たがったりする人の方が実はスケベなんて言われます。

でも、この隠れた小悪魔ちゃんを誰かに差し出し、愛してもらうというのが解決の一つのアプローチなのです。
私達は恋愛で、自分の長所を褒められてもなかなか素直に受け取れません。

「本当の私を見たら、きっとあなたは逃げ出すわ」
と思っているからです。
その本当の私って思ってるのが私の“小悪魔ちゃん”なんですね。

だから、本当はその自分でも愛せない小悪魔ちゃんを誰かに愛して欲しいといつも思っています。
でも、自分でも愛せないんだから、彼が愛してくれるわけが無いと思い込んでしまうのです(投影の法則)。

でも、そこは相手を信頼するいいチャレンジになりますね。
でも、すごく怖いです。
嫌ってるだけ、傷ついた分だけ。

だから、本当に相手を見つめ、信頼することが求められます。
カウンセリング/セラピーの中でこうしたトレーニングをしていくこともできます。

簡単な方法をご紹介しましょう。

* * *

ちょっと想像してみてくださいね。
あなたのすぐ後ろに、小悪魔な私がいると思ってください。
あなたはずーっとその存在を隠し続け、まるで居ないように扱ってきました。
でも、その小悪魔ちゃんはいつもあなたの傍にいて、あなたを困らせます。
何度放り出そうとしても、何度逃げ出そうとしても無理でした。
まるであなたの影のようにいつも一緒にいます。
そして、周りの人からも、大好きな彼からも、大切な誰かからもそれを隠してきました。
きっとそんな部分を見せたら嫌われる、そう思って。

でも、今日、その小悪魔ちゃんを勇気を持って差し出してみましょう。
目の前にあなたの大切な人がいると思ってください。
その人は、あなたが大切に思う分だけ、あなたのことを大切に思ってくれてます。
あなたがその人の悪いところを受け入れてあげようと思っている分だけ、あなたのことを思ってくれています。

だから、ゆっくり、その小悪魔ちゃんをその相手に見せてあげましょう。
そして、愛してもらいたいこと、受け入れて欲しいことを伝えてみてください。
そして、ゆっくりその小悪魔ちゃんをその相手に受け入れてもらいましょう。

* * *

いかがでしたか?
ちょっと心がホッとしたり、スーッとしませんでしたか?
あるいは、色んな感情が出て来て大変だったでしょうか?

今回は二つの方法を紹介しました。
後者は他の人が介在しますので、すぐには難しいと思います。
けれど、誰かを本当に信頼するチャンスですので、ぜひ、いつかチャレンジしてみて下さいね。
あなたが誰かを受け入れた分だけ、きっとあなたも受け入れてもらえます。

この記事を書いたカウンセラー

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