仕事が辛すぎる・・

相談者名
りい
はじめまして!今受付の仕事を始めて5カ月になりますが、仕事内容になかなかついていけず、後輩に追い抜かれ始め、先輩から毎日嫌みを言われたり怒られたりしています。
それに加えて、私はかなりの人見知りでなかなか自分からみんなの輪に入ることができず孤立してしまいます。頑張って話そうとはするのですが変に緊張してしまい挙動不審になってしまったり、とんちんかんな返答をしてしまうため、陰口をよく言われ、かなり変わった子として見られてしまいます。
自分は障害があるんじゃないかと思うくらい仕事もできず、人間関係もうまくいかないのが本当に嫌で毎日毎日悲しくて辛くてどうしたらよいかわかりません。
ちなみに私は去年大学を卒業し新卒で入った会社を1か月で辞め、その後クリニックで4カ月勤務しただけなので今の会社を辞めるともう職は見つからないと思うので辞めたくても辞められない、でも辛くて悲しい。
こんな不安定でどうしようもない私に何かアドバイスなどいただけたらと思います。
カウンセラー
鶴園みあ
りいさん、はじめまして。
このたびは、無料相談コーナーにご相談をお寄せいただき、本当にありがとうございます。
お返事をさせていただきますカウンセラーの鶴園みあと申します。
宜しくお願いいたします。

さて、りいさんは、今、お仕事の内容についていけず、人間関係でもうまくいかなくて、とっても辛い毎日を過ごされているのですね。
いただいたお便りから察するに、りいさんはとても頑張り屋さんのようですから、きっと今、必死で頑張っていらっしゃるのでしょう。
でも、頑張っているのに、なかなか結果が出せず、後輩に追い抜かれはじめ、先輩からも叱られて、ものすごく焦って、かと言って、どうしたら状況を変えられるのか分からず、どうしようもなくて、ジレンマに陥っていらっしゃるようですね。
また、思うように結果を出せない自分自身を、ものすごく責めていらっしゃるのではないでしょうか。
いただいたお便りからも、りいさんのご自分を責めるお気持ちが、随所に見受けられました。
「自分は障害があるんじゃないかと思うくらい仕事もできず、人間関係もうまくいかないのが本当に嫌で・・・」「こんな不安定でどうしようもない私に・・・」というように、私は何もできない、ダメな人間なんだ、とずっと責めていらっしゃいませんか。
ご自分に失望しつづけてこられたのではないですか。

でも、「私はこんなにダメなんだ、私はどうしようもないんだ」というりいさんの思いがしたためられた、このお便りを拝見して、私は思わずツッコミを入れてしまったんです。
「本当にダメで、どうしようもない人が、こんなにしっかりとした文章を書けるはずがないじゃないか」って。

とても辛くてお気持ちが不安定なはずなのに、とても抑制がきいて、きっちりと整理された分かりやすい文章。
社会人らしい、きちんとした言葉遣い。

今のりいさんの状況なら、もっと感情的で、とっちらかった文章になってもおかしくないんです。でも、りいさんは、感情をただ、ただ、ぶつけるのではなく、読み手に伝わりやすいように、冷静で客観的な表現で、書いていらっしゃいます。
また、お仕事で使い者にならないほどダメな人であれば、TPOに合わない言葉遣いや、子供っぽい言葉遣いがあってもおかしくないのですが、りいさんの場合は、とても丁寧で、きちんとした言葉遣いなんです。

たかが文章と思われるかもしれませんが、その人の人柄や才能、魅力などいろんなものが、その人の書く文章やその人が発する言葉に顕れるものなんです。

りいさんは、決して、どうしようもない人ではありませんよ。
持っていらっしゃる才能をきちんと発揮することができれば、立派に仕事ができる人です。

りいさんは全く気づいていらっしゃらないようですが、りいさんは、才能や魅力をたくさんお持ちの方なんですよ。
いただいた短いお便りを拝見しただけでも、そのうちのいくつかは見つけることができました。

とっても頑張り屋さんで、真面目で、ひたむき。繊細で、優しくて、周りを気遣うことのできる女性。
りいさんは、いつも周りに気を遣っていらっしゃるし、直面した問題には全力投球で、何がなんでも逃げずにきっちりやらなきゃ、と頑張っていらっしゃいますよね。
ただ、その気遣いや頑張りが、今、少し裏目に出ているだけなのではないかな、と思うんですね。

今、りいさんの中では、「きっちりやらなきゃ」という気負いと、「でも、私には何もできない」という自信のなさが、綱引きをしていませんか?
これって、まるで、とても強そうに見える敵を目の前にして、「相手をやっつけなきゃ、俺たちがやっつけられちゃう」という危機感と、「でも、俺たち、そんなに強くないし、勝てないよ~」という自信のなさに襲われて、腰が引けてオロオロしている戦闘部隊に似ていませんか。
たとえメチャクチャ強くなくても、一人一人が自分の持ち味・才能を生かして、自分にできる最善をつくしたとしたら、もしかしたら、いい勝負になるかもしれないんです。
でも、一人一人が、「俺なんて、全然ダメだし・・・」なんて思ってしまったら・・・ちっとも戦えませんし、敵前逃亡しかなくなっちゃいますよね。

今のりいさんも、これとよく似た状態のように思われるのですが、いかがでしょうか。

もちろん、先輩に満足してもらえるような結果をいきなり出すのは難しいかもしれません。
だって、まだ5ヶ月なんですから。それに、人それぞれ成長のスピードって違いますし。
でも、「私は何をやっても、失敗するんだ。何もまともにこなせないんだ」とご自分の力を一切否定していたら、委縮してしまって何もできないかもしれませんが、「たとえ不完全でも、できることはあるはず」とそのときの自分にできることをコツコツとやってみたら、そこそこイケるのではないでしょうか。だって、もともと、きっちり仕事ができる力を備えているりいさんなんですから。

お仕事を始められて5ヶ月、最初のころと比べて、全く何もできていませんか?
大学を卒業されたころから考えても、全く変わっていませんか?
そんなことはないでしょう?
必ず、何かしら出来ているはずなんです。

もちろん他人と比べたら、スローペースかもしれませんが、それがりいさんのペースであり、個性でもあるんです。

今、えらそうにしている先輩たちだって、働き始めのころは、きっと右も左も分からず、怒られたり、悩んだりもしたはずなんです。
残念ながら、そのころの自分の苦労や辛さをちゃんと覚えていて、今同じ状況にある後輩に優しく教えてあげられる人って、そうたくさんはいないんですけどね。

だから、小さなことで結構ですから、ご自分ができている部分を見つけて、いっぱい認めてあげてほしいんですね。
今のりいさんは、りいさんご自身から「あなたは何もできない、ダメな子!」とさんざん責められて、自信を完全に失い、「こんな私が頑張っても、何も変わらない」と頑張る気力も、仕事への情熱も、失いかけているのではないですか。
子供も大人も一緒なんです。欠点ばかりを指摘されて、攻撃されたのでは、気力も情熱も失い、せっかく持っている才能も力も発揮できないんです。
でも、ほんのわずかなことでも、できてるところを、「あなたは、これができてるじゃん」「それって、すごいことじゃん」って褒められて、認めてもらえたなら、どんどん頑張れると思いませんか。
それをまずは、りいさんご自身の中で、やってみていただきたいんですね。

あまりにもご自分を否定し責めていると、周りに、あなたを否定し責める人ばかりを引き寄せてしまったり、ご自分が否定され責められるような状況を無意識に作ってしまう、ということが、心理学では言われているんです。
なので、もしかしたら、りいさんがご自分を否定したり責めたりしなくなったなら、周りの状況も変わってくるかもしれないんです。

ですから、どうか、もっとご自分のできてるところや才能や魅力を認めてほしいな、と思います。

具体的には、小さなことで結構ですから(むしろ、この小さなことのほうが大切であり、効果的なんです。)、「私、これはできてる」「私、これはちょっと得意かも」ということを、リストアップしてみてください。
お友だちや、優しく接してくれている先輩・後輩がいればその人などに、聞いてみるのもいいですよ。
また、今までに誰かから言われた褒め言葉を思い出してみるのもいいですね。

もしもご自分でリストアップするのが難しければ、カウンセリングをご利用になられてもいいと思いますよ。カウンセラーが、あなたの才能や魅力をいっぱい見つけますからね。

そして、それらを踏まえて、今のあなたができることってあるはずなんです。その、できることをきっちりやってみてください。それは些細なことかもしれませんが、こだわりをもって、そして誇りをもって、きっちりやり続けたなら、それが、あなたのさらなる成長につながり、また、自信につながることでしょう。

たとえば、先ほど申し上げたように、りいさんには、優しさ、気遣いという才能があります。
それを踏まえて、今のりいさんにできることといえば、受付のお仕事で、お客さんに優しく笑顔で接すること、なのかもしれませんよね。
それはとても些細なことかもしれません。でも、きっちりやり抜こうとすると、意外と大変なんです。だって、自分が辛いときでも、お客さんを優しさと笑顔で迎えなければいけないのですから。どんなふうに接すればお客さんは心和むのか、笑顔の自然さ、声のトーン、服装など、こだわりだしたら、いろいろと出てきますよ。そして、それをやり続けたなら、お客さんから「あそこの受付には、りいさんという、とっても親切なお嬢さんがいるから」と評判になるかもしれませんよ。「受付であなたから元気をもらってます」と言ってくれるお客さんも出てくるかもしれません。やがて、受付に絡む他の仕事がいまいちでも、「受付といえば、お客さんに信頼されているりいさんしかいない」なんて、先輩・後輩たちも認めざるをえなくなるかもしれませんよ。

これは、本当にたとえばのお話ですが、こんなふうに、小さなことでいいんです。今の自分にできることを見つけて、それをコツコツとやってみていただきたいんですね。

「できない自分」を見つけて、責めて、できないことを無理をしてやろうとするのではなく、「できてる自分」を見つけて、褒めて、認めて、できることをきっちりやってみてくださいね。

それから、人間関係についてですが、これも人見知りなご自分を責めて、否定して、無理をなさると、かえって、しんどくなると思うんですね。
頑張って話そうとしても、緊張して挙動不審になって当然なんです。
仮に話せたとしても、ちっとも楽しめないから、りいさんもしんどいし、和やかな空気を作ることができなければ、意味がありませんよね。

なので、内気でおとなしい、おしゃべりが苦手なりいさんの個性を消して、無理に話そうとするのではなく、そんなりいさんの個性を生かしてみてはいかがでしょうか。

話そうとするのではなく、みんなの話を聞くほうにまわるんです。

「え?それだけ?」と思われるでしょうが、もしも、相手の話に興味を持ってあげて、できればニッコリ微笑みながら、「ウン、ウン」とうなずいて、相手が話しやすいように相槌を打ってあげたなら、相手はどんな気持ちになるでしょうか。
とっても嬉しくなると思いませんか?

多くの場合、人って、「自分の話を聞いてほしい」「自分に興味を持ってほしい」と思ってたりするんですね。
だから、上手に聞き役になってあげるほうが、喜ばれるのではないでしょうか。
最初は、ぎこちないかもしれませんが、無理に話すよりも、こちらのほうが、りいさんはやりやすいのではと思うんですね。

りいさんは、決して、ご自分がおっしゃるような「どうしようもない私」ではありません。

ご自分が持っていらっしゃる才能や魅力といった「武器」を、すべて、「こんなのは使い物にならない」と否定なさっては、とうてい戦えませんよね。
でも、その「武器」を有効に使うことができたなら、あなたは、どこでも戦えるはずです。

りいさんの今回のお便りを通して、りいさんの才能や魅力を見させていただいた私が、太鼓判を押します!
そして、これからのりいさんの頑張りを、応援します。

だから、どうか、ご自分の才能や魅力を、ご自分の個性を、誇りに思って、大いに生かしてくださいね。

もっともっと、りいさんらしさが輝きますように。

このたびは、ご相談いただき、本当にありがとうございました。

鶴園みあ

この記事を書いたカウンセラー

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