愛し上手、愛させ下手を返上しよう(2)~助けをもとめられますか?~

愛し上手、愛させ下手のタイプの人は、人から助けてもらうことが苦手な人が多いように思います。

本当は困っているのに相手に心配をかけないように「なんでもないよ」と言ってしまったりします。
パートナーや、大切な友達が困っているときに、手をさしのべられないのは寂しいですよね。ですから助けさせてあげるというのは時には大切なことになるのです。

●助けさせてあげる

愛し上手、愛させ下手のタイプの人は、人から助けてもらうことが苦手な人が多いです。
困ったときに「相談にのって」と言えなかったり、仕事や家事などのやることを たくさん抱えて てんてこまいなのに「手伝って」と言えなかったりです。

しかも、しんどいときほど言えないのです。

例えば、パートナーがおちこんでいるときは、「どうしたの?」と声をかけてあげたりして、元気づけてあげたようとするのですが、自分が落ち込んでいるときにパートナーから「どうしたの?」と聞かれても「なんでもないよ」とか「別に・・・」と答えてしまったりするのです。

このタイプの人は、助けの手をさしのべられても、自分から助けを受け取れなかったりするぐらいですから、自分から助けを求めることは、なかなかできません。

なぜ助けてもらうことが苦手かというと、相手に迷惑をかけてしまったり、負担をかけてしまうような感覚がいやなんですね。

でもね、愛する人や、大切な人が苦しんでいたり、たいへんだったりするのを、ただ見ているだけしかないというのはつらいものです。

「なにもしてあげれてないなぁ・・・」と無力をいっぱい感じますよね。
そう考えると自分を助けさせてあげるというのも愛なんですよね。

先ほどの例えは、パートナーですが友達でも一緒ですね。
大切な友達が、落ち込んでいたり、大変な状況だったりしたら手をさしのべたくなると思いませんか?友達が助けをもとめずに一人で抱え込んでたり、ひきこもっていると心配になるんじゃないかと思います。

そんなシチュエーションのとき、友達が助けをもとめてくれたり、さしのべた手を握り替えしてくれたら、嬉しいと思うんです。

それと同じように相手(友達)も同じ気持ちはあるはず。

だから、助けさせてあげることは、相手を安心させてあげたり、相手が向けてくれる愛情の受け皿になってあげたりすることなんです。

もし、あなたが大変なとき、助けをもとめることで、楽になったり、元気になったり、笑顔がふえれば、それを嬉しく思う人がいるのではないでしょうか?

自分のためには、助けをもとめることができないタイプの人は、“パートナーのために”とか、“心配してくれている友達のために”とか“気にかけてくれている人のために”などなど“誰かのために”助けをもとめてみようと思ってみるといいかもしれませんね。

>>>『愛し上手、愛させ下手を返上しよう(3)~カウンセリングの実際 助けを求める前編~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。