トラウマ

相談者名
ねこやん
 初めまして。私は現在33才独身女性です。これまでアルバイトやパート、正社員を経験して約2年前に、有期雇用のパート(事務)をし今年3月末で契約満了で退職しました。人見知りで消極的な私は環境が変わったりすると慣れるのに時間がかかり、仕事を覚えるのが遅くそして自信がないせいか、人付き合いが苦手な方で人間関係で相手の顔色を伺いすぎたり、気を回し過ぎたりして精神的に疲れてしまったり、頑張り過ぎる傾向があるのかな、と思います。
どうしても自分以外の人と比べて引け目を感じてしまうせいか、仕事に対しても人間関係にしても完璧じゃなくてはいけない、と強迫観念に捉われてしまい、自分で自分のことを駄目出ししてしまいます。自分を犠牲にした生活をこれ以上送るのは無理だとうすうす感じていました。正社員として働いていた会社を辞め、パートとして今年3月まで働いていましたが、そこで何か過去のつらかった事が癒されたらいいな、と希望をもって最初は愛想良くしていましたが、予想していなかった事が起こりました。そこの正社員の男性にセクハラされたのです。私はとっさにそんなことされた自分が恥ずかしくて、誰かに相談したりせず黙って我慢しました。他の人との人間関係もうまくいかず、私はただ理不尽さに耐えていましたが、ある時我慢できず思いっきりけんか腰で言いたかったことをぶちまけました。そしてますます周囲との距離を広げてしまいました。結局セクハラした相手は会社を辞めました。つらかったです。結局粗末に扱われた思いが残り、私はまた1つトラウマが増えたように思います。どうすればトラウマは解消されるのでしょうか。
カウンセラー
松尾たか
ねこやんさん、はじめまして。
今回ねこやんさんのご相談を担当させていただく松尾たかと申します。
どうぞよろしくお願いします。職場でのセクハラや人間関係に傷つき、トラウマがひとつ増えてしまったと感じるほど辛い思いをなさったんですね。
でも、そのトラウマから抜け出し、幸せに向かっていきたいというねこやんさんの気持ちが強く伝わってきます。
ねこやんさんの気持ちが少しでも軽くなるようお手伝いさせていただきますね。

ご自身でも頑張り過ぎる傾向があると書いてくださっていますが、私たちは自分に自信がないと思っていると、その埋め合わせをしようとつい無理をし、頑張ってしまいがちです。
元々、ねこやんさんは人に対して気が遣えたり気持ちを汲んだり出来る人のようですから、どうしても相手のことを考え、相手の意向に沿うように動いてしまうのでしょう。

>どうしても自分以外の人と比べて引け目を感じてしまうせいか、仕事に対しても
>人間関係にしても完璧じゃなくてはいけない、と強迫観念に捉われてしまい、
>自分で自分のことを駄目出ししてしまいます。

私たちは自分自身が完璧ではないと信じていると、つい自分のダメなところばかりを探して、「それじゃダメでしょう! なんで出来ないの!」と自分で自分を必要以上に責めてしまいます。 まさにねこやんさんが仰る、自分へのダメだしです。

なぜ自分に対してそれほどまでにダメだしをしてしまうのか。
それは、今の私はでは受け入れてもらえない、今のままの私では良くないと思っているからなんです。そして、その自分を隠すために一生懸命に頑張ろうとします。
こんなところが至らない、あんなところもダメ、と自分を批判し嫌っていると、他人からもそう思われているんじゃないかという思いが湧いてきます。
そうすると嫌われるかもしれない恐怖心や受け入れてもらえないという怖れから、人との関係にも緊張が生まれるようです。
失敗しないように、嫌われないように一生懸命頑張るのですが、なんだか上手くいかない。その結果、自分で自分をまた攻撃してしまいます。

また、他人から理不尽な扱いをされ、本当は怒りや辛さや悲しさを感じたとしても、怒りを感じるより「私が悪いんだわ」と自分のせいにし、我慢をかさねてしまうことも多くあります。
だけど、感じている相手に対する怒りや憎しみ、そんな自分への怒りや自分を許せない思いは心の中に蓄積されていきます。 そして、吐き出す先のない、やり場のない思いがいっぱいになりすぎて、爆発してしまったりするんですね。

ねこやんさんは、もしかして、心のどこかに「すべて私が至らないから。私は粗末な扱いをされても仕方がない」というような思いはありませんか。
そして、そんな自分を大嫌い、と思っていませんか。

もし、そんな感覚に心当たりがあるようなら、まずはその自分を許してあげましょう。
その自分を受け入れてあげましょう。
たとえば、「そんなふうに思ってしまう私。辛いね。悲しいね。」というように、ねこやんさんが自分自身をわかってあげる。  そうするだけでも、心はラクになっていきます。
辛かったこと、悲しかったこと、頑張ったことなど、どんな気持ちも(もちろん嬉しいや楽しいなどもです)受け止め、大切にしてみてくださいね。
自分自身を大切にすることが出来ると、自分にOKが出せるようになり、ねこやんさんの雰囲気も自然と変わっていくと思います。

ねこやんさんにとって毎日が心穏やかに過ごせるよう願っています。

ご相談ありがとうございました。

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。