予定が多くて心に余裕がないとき

相談者名
mi
仕事など日常の活動に加え、知人と食事やお稽古事など少し先まで予定が入ると心にに余裕がなくなります。
実際に予定が多すぎるかというと、そこまで多くはないと思っているのですが、できるだけ前向きに楽しくこなしていきたいです。
具体的に言うと仕事がベースの毎日に、月に2回知人と食事、月2回お稽古事に通い、副業をしているので少し家で作業をする必要があります。
大体この程度の予定が入るともう心がアップアップした状態になってしまいます。
私の場合人と合うのが苦手であること(でも約束した時点では会いたいと思っている)、また体調がいつもあまりよくないのでそのことがプレッシャーになっていることも一因だと思っています。
予定に引きづられ、せっかくの予定を楽しめず、さらに先の予定を考えて緊張までしてしまいます。
子供のころから忙しい生活をしてきたので、本音で言うとただゆっくり休みたい気持ちもあるのかもしれません。
でも快活に一つ一つの予定を楽しみながらこなせたらどれだけ充実して楽しい自分になれるだろうと思います。
カウンセラー
小島佳織
miさん、こんにちは。
今回、回答を担当させて頂くことになりました小島佳織と申します。
どうぞよろしくお願いします。会いたいと思って約束したのに、その日が近づいてくると気が重くなってしまうこと、私にも経験があります。
そんな風に感じると会う約束自体がプレッシャーになったり、考えただけで疲れてしまいますよね。
もっと一つ一つの予定を楽しめたら良いな、っていうmiさんのお気持ち、とってもよく分かります。

ところで、miさんのご相談を読んでいて気になったのが「忙しく充実した日々を過ごすべき。」とか「楽しまなくては。」といった考えをお持ちなのかな、ということです。

「これくらいの予定、こなせるはずだ。」
「せっかくだから、楽しまなくては。」

miさんは、そんな風に頭で考えていませんか?
もしそうだとしたら、その概念がmiさんを追いつめているのかもしれません。

というのも、意識レベルでは「毎日を充実させるべき。」「楽しむべきだ。」などと考えていても、無意識では「ゆっくりのんびりしたい。」という欲求があるかもしれないからです。
体調がいつもあまり良くない、と書いてくださっているので、もしかしたら「もっと休もう!」というサインを身体が出してくれているのかもしれませんね。

そして、心で感じていることと頭で考えていることにギャップがある状態だとしたら、「楽しむべき。」という考えが強迫観念のようになって自分で自分にプレッシャーを与えてしまっている可能性があります。

「これくらいの予定、こなせなくては。…友達はもっと忙しそうにしているし、私にだってこれくらいは出来るはず。」
「せっかく約束したんだし、楽しまなくては。楽しくて、充実した日々を過ごさないともったいない。」

こんな風に、無意識で自分にプレッシャーを与えているのかもしれません。

また、miさんは子供の頃から忙しい生活をされてきた、と書いて下さっていますね。
忙しい子供時代を過ごされたということは、自分の意思に反して「やらなくてはいけないこと」がたくさんあった、ということだと思います。例えば、たくさんの習い事をさせられた、とか塾通いなど勉強させられる時間が多かった、などです。

子供の頃の生活には親の価値観や生活習慣が大きく影響を及ぼします。つまり、そもそもmiさんのご両親が「のんびり過ごすなんてもったいない!」といった価値観を持っていて、ご両親も忙しく過ごされていたのではないかと考えられます。

miさんのご両親はどうでしたか?
いつも忙しくしていらっしゃいませんか?もしくは、「もっと楽しみなさい」などと言われたことはありませんか?
そうだとしたら、ご両親も「忙しくするべき。」「楽しむべき。」という概念をお持ちで、miさんはそれを自分に課していらっしゃるのかもしれませんね。

確かに予定がいっぱい入っていると充実した気分になりますし、楽しめるのは良いことです。なんだか、忙しくすることや楽しむことが正しいことのように感じてしまうくらいです。
でも、「楽しまなくてはならない。」って思ってしまうと、それ自体が”楽しむ”という修業の場、みたいに苦行となってしまうんです。

miさんは「もっと楽しみたい」とご相談くださっていますが、実は心から楽しむために必要なことは「楽しまなくてもいいや。」って開き直ることなんです。
無理に楽しもうとしないで、素直に心が感じるままにしてあげるんです。

もちろん、つまらない時もあります。楽しくないなぁって感じる時もあります。
でも、それが自然な状態です。そして、心が自由に感じられるようになると「本当に楽しい!」って心から楽しめる状態ができてきます。

楽しくないときは楽しくないって言って良いんです。
それは、楽しめない自分が悪いのではなくて、楽しさの基準も人それぞれなのだということです。

忙しさの基準も人それぞれ、です。朝から晩まで忙しく動き回っても疲れないという超タフな人もいれば、ちょっとした外出をするだけで疲れてしまう人だっています。

周りの人と比較したりせずに、miさんにとってゆっくり休みが取れるペースや楽しめるペースがあるはずなのだと思います。
まずは、心から「充分に休んだなぁ。」って言えるくらいののんびりできる時間を自分にプレゼントしてあげてはどうでしょうか?
もしかしたら、”何もしない贅沢”がmiさんにとって今、必要なのかもしれませんね。

これからの生活をよりmiさんらしく楽しむためのヒントや気付きがあれば幸いです。
ご相談、どうもありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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