思春期の息子について

相談者名
YURI
まずは現状から
現在息子は中2で、一時不登校がありましたが、現在は昼夜逆転してはいますが、2時とか3時に学校へ行って、夜遅くまで遊んで帰ってきます。
タバコは吸っているし、学校の規則も守らず(持ち物、服装など)、とにかく生活が乱れています。
以前は、私が注意すると「わかってるって。」と言ったり、ごまかしたりしていましたが、最近は、開き直った、というか、嫌だからやらない、とかはっきり言うようになり、手のつけようがありません。
原因(?)
私自身が厳しく育てられ、自分の言いたいことも言えず、周りの顔色を伺って生きてきました。いろんな本を読んで、そのままを受け入れる、とか、「ねばならない」よりやりたいことをやる、ということに固執し過ぎ、子供には何も強制せず、やりたいことをやらせ、嫌がることは無理強いせず、そのままで100点満点、と言って育てました。それが実は、ただ甘やかしてしまっただけで、私のことも、親というより友達というか、それ以下(足であったり、ものを買ってくれたりする人)のように感じています。もちろん大切に思ってくれてもいますが。私が自分の思い通りにいかないとなると、拒否されたように思うのか、とても荒れます。
今までそうやって育ててきたので、現在このようになったのは仕方がないとして、このままでは、社会でうまく生きていけないのではないか、私が死んだ後、一人で(母子家庭です)生きていけるのか、という心配があります。私が急に変わったら、やはり拒否されたように感じるだろうし、今後どのように接していけば、普通に社会生活を送れるように育てなおしてやることができるでしょうか?
カウンセラー
山本真規子
YURIさん 勇気をだしてご相談頂きまして、ありがとうございます。
カウンセラーの山本真規子です。
思春期というのは、人生の中で一番多感な時期ですよね。
特に男の子の場合は、とても荒々しくなる時期でもありますので、お母さんの心配や葛藤はよくわかります。
小さい頃はあんなにかわいかったのに。。。と、私もよく思ったものです。
急に反抗的はものの言い方をされたり、返事をしなくなったり、この時期多くのお母さんが、自分の育て方が間違っていたのか。。と、心を痛められます。>以前は、私が注意すると「わかってるって。」と言ったり、ごまかしたりしてい
>ましたが、最近は、開き直った、というか、嫌だからやらない、とかはっきり言
>うようになり、手のつけようがありません。

思春期というのは、肉体も心も、子供から大人に変化していく微妙な時期ですので、常にいらいらしている状態になります。
自分でも自分を抑えることの出来ないジレンマで、余計にいらいらしてしまい、
早く大人になりたい願望や、あこがれから、背伸びをしてたばこを吸ったり、お酒を飲んだりしたくなる時期ですよね。

>子供には何も強制せず、やりたいことをやらせ、嫌がることは無理強いせず、そ
>のままで100点満点、と言って育てました。

そのままで100点満点だと言ってあげれるお母さんは、すばらしいと思います。
中々子供に伝えてあげれる言葉ではありませんよ。
今までの子育てを間違ったものにするのではなく、むしろ、YURIさんが子供の頃に
感じた嫌な思いはさせたくない!という信念や愛で関わってこられた思いです。
母子家庭ということで、辛いことや、苦しいこともたくさんあったと思います。
それでも、がんばってこられたのですよね。
このことを、ご自身がちゃんと承認してあげてくださいね。

そしてこれからです。
YURIさんが息子さんに対して、“それは違う” “それは今のあなたがやるべきことではない!“ と思われることは、摩擦を恐れずにきちんと叱ってあげてください。
子供が何よりいらだつのは、自分に気を使われていると感じたときです。
自分が理不尽なことをやっていることは、息子さんはどこかでわかっていますよ。
なのに、そのことを見てみぬふりをされたら、まるで見捨てられたように感じるのではないでしょうか。
もちろん、叱れば叱ったで反抗するでしょう。
でも、お母さんがお母さんのために叱るのではなく、息子さんのことを思って叱ることには、自信を持ってくださいね。
あんたを愛してるからいうの~~~!!と叫んであげてください。
今息子さんは理解できなくても、必ずお母さんの必死な思いがわかるときがきますよ。
目の前を見るのではなくて、息子さんの将来を信頼して、見続けてあげてくださいね。息子さんも、何らかの寂しさを抱えているのかもしれません。
でも、このことはYURIさんは十分分かっておられますよね。同情したり、ご自身を責めるのではなく、“私はあなたを何よりも愛しているんだから!”といい続けてあげてくださいね。
そして、何よりも息子さんの強さを見続けてあげてください。
心配は攻撃です。そして信頼は愛です。

今は、YURIさん自身のストレスを浄化させていくことにも目を向けてくださいね。自分のせいでお母さんが落ち込んでいるとなると、逆に子供は寄り付きたくなくなります。人間の心理というのは、悪いことをしてると感じる相手には、一歩も近づきたくなくなるものですよ。
逆にお母さんがどんな状態でも元気に“お帰り~~”と言ってあげる余裕が出来れば、息子さんも自分の生活に戻って気安くなります。
YURIさんのこころの重たさを一人で抱えずに、いつでも気軽にカウンセリングを利用してみてくださいね。

それでは

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。