自信のない息子

相談者名
はなまる
こんにちは。
よろしくお願いします。小学4年の息子のことです。物事に中途半端な所があります。やれば出来るのにいつも途中で投げ出してしまいます。かたや兄は学校の授業を聞いているだけで満点が取れる秀才タイプです。おそらく兄に比べて俺は…みたいな所も少なからずあると思います。
人より理解力がない為努力しないと勉強について行けないのですが、宿題の答えを間違え正しい答えに導き教えていると泣き出し怒り逃げ出します。本人は『責められているようでいやだった』と言っていました。大丈夫だよ!ゆっくりと考えて勉強すればいいんだよ!と励まし、出来た時は、頑張ったね!一つ覚えたね!と伝えていますが、やる気にはつながりません。
自信のない息子にやれば出来るんだということをどうしたら教えられますか?
また勉強方法はどのような方法がありますか?
アドバイスをよろしくお願いします。
カウンセラー
嶽きよみ
はなまるさん こんにちは。
今回 担当させていただきます、嶽きよみと申します。息子さんの中途半端さが気になる、というご相談ですね。
息子さんにやる気を出させたい、やれば出来る、と教えたいと思っていらっしゃるんですね。

このままでは これからのことが心配だ、と感じていらっしゃるのではないで
しょうか。
大切な息子さんですから、幸せな人生を送ってもらいたいですものね。当然の
ご心配ですね。

ではまず、やる気 の出ないとき、ということを少し考えてみましょう。

わたし達は、勝つことが絶対に出来ないものに対しては、やる気を持つことが
難しいです。勝てるかもしれない、という 希望があるからやる気が出るので
はないかと思います。

また、誰かにやらされている感じがするものに対して、やる気は持ちにくいも
のではないでしょうか。
それは「しなければならない」ということに対して、わたし達は「楽しい」と
か「ワクワク」というのを感じられないからです。

息子さんの場合を考えてみると、優秀なお兄さんがいらっしゃるということな
ので、

> おそらく兄に比べて俺は…みたいな所も少なからずあると思います。

と、はなまるさんも書いてくださっているように、息子さんの心の中には、お
兄さんには絶対勝てない、という劣等感が少なからずあるのかもしれませんね

はなまるさんも 充分にわかっていらっしゃるとは思いますが、子供には色々
個性があり、ある程度 「やらなければいけない」ということを 忍耐して出来
る子もいれば、それが出来ない子もいるのではないかと思います。

多くの長男・長女は 我慢が身につきやすく、下の子供はそうではない場合が
多いというのも、小さな弟妹が生まれたときに、我慢することで 褒められる
ことが多いからかもしれません。

そんな「いい子」も、大人になってから、感情を溜め込んでしまう、などの苦
労をする場合が少なくありません。

与えられたものをまんべんなく上手にこなす子が、本当は何がしたいかわからなくなったり、お友達がなかなか作れない子が 1つやりたいことが見つかった
ときに大きな才能を発揮する子もいます。

もしかしたら、はなまるさんが 息子さんに感じていらっしゃるネガティブな
部分も、これからの可能性を持った個性として見てあげることができれば、な
ぜ中途半端になっているのか、という理由が見えてきたり、別のいいところが
伸びてきて自信を持ててきたりするかもしれません。

> 大丈夫だよ!ゆっくりと考えて勉強すればいいんだよ!と励まし、出来た時は、頑張ったね!一つ覚えたね!と伝えていますが、やる気にはつながりません。

と、はなまるさんも 色々工夫されていらっしゃるのですね。

勉強がついていけないと 確かにご心配ですよね。
でも、もしも はなまるさんご自身に、中途半端はダメだ、勉強が出来る兄の
ようになってほしい、というお気持ちがあったとしたら、自信のない息子さん
はよけいに出来ない自分を責めてしまうかもしれません。

子供は、親が困っているとき、自分自身をよりいっそう責めてしまうからです

そういう意味では、「不安」より「信頼」が相手を育てる、と 考えられてはいかがでしょうか。

やる気の芽というのは、ほんの些細なことで摘まれてしまいますが、芽が出た
ときに一気に水をやったり世話をすると、ぐんぐん伸びていったりするようなものではないかと思います。

そのためには、息子さんに 「やる気」を教えるよりも、まずは、息子さんをよく観察して、何を面白いと感じ どんなことならやる気を出すのか、などか
らヒントを見つけることをお勧めしたいと思います。

やる気というのは、興味を持つと自然と起こってくるものだと思いますので、興味が持てるような環境を作ってあげることはできるかもしれません。
そして、小さなやる気が見えたときにはそこに「ついて行く」、という感じで
す。

また、昔 つまらないと思いながら勉強させられていたことが実はこんなに面
白いものだったんだ、ということを大人になってから知ることってないでしょうか。
それは、子供にとっては、教える人が それを面白いと思っていたかどうかに
もかなり左右されるものとも言えるのではないかと思います。

もし、何かを教えるのであれば、それを勉強することが 楽しい、と思えるよ
うな方法を探してみてはどうでしょうか。
一般的には、少しだけ難しい、というくらいがやる気を持ちやすいようです。
やる気は、時には 待ってあげることも必要かもしれません。
息子さんと さらに いい関係が気付けることを祈っています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。