親のお金をくすねる

相談者名
ふみ
中二の息子についてです。

小6の頃から私のお金をくすねるようになりました。たんす等に置いた封筒のお金や、五百円貯金です。
いつも確証をつかんでから問いただします。最初はとぼけるのですが、結局は渋々認めます。
1回目はひどく怒鳴りました。2回目はお互い泣きながらお金の大切さ、働くことの大変さを話しました。そして、もうしないと約束を。でも直ることなく何回か繰り返します。
先月もやはり五百円貯金をくすねたのがばれ(金額にすると3万ほどです)、問いただし、私はどなり、彼は泣きながら怒鳴りと・・・彼もお金をくすねるのを情けなく思ってるようです。・・・ひどい状態でした。なのに、また今日、お金をくすねたのがばれてしまいました。
誰かに脅されてるとかではなく、買い与えたはずのないゲームソフトがあったり、おかしを買ってきたりと自分のこずかいとして使ってるようです。
私もおかしいなと思うのですが、祖母からおこづかいをもらっているので、それで買ったのかなとなかなか確証がつかめず、確証をつかんだときにはかなりの金額になっています。
彼の手の届くたんす等にお金を置いている私も悪いとは思いますが、お金を安心して置いておけない家にしたくないという気持ちがあります。また、お金があるのを知っていても盗らないような強い心をつくらないと将来、バイトや仕事をしたときにレジや会社のお金に手をつけないか心配です。
今日は怒りにまかせて殴ってしまいました。彼に「こんなことしてどうなる。」といわれました。ホントにどうなるです。反省してます。
これからどうしたらよいのでしょう。

カウンセラー
寺島やすこ
 こんにちは、ふみさん。カウンセラーの寺島と申します。
ご相談ありがとうございます。ふみさんが親として、本当に息子さんの将来を心配されているのが伝わってきました。
やはりどんな理由があっても、しつけとして、いけないことをきちんといけない
と教えるのは、子供に関して社会的に責任を負う親のつとめとして、大事なことだと思います。
今は息子さんにそれを理解してもらえなくとも、いつか彼が親の立場になったと
き、きっと解ってもらえると思いますし、逆にほっておくことは愛情がないですよね。
叩かれた息子さんも痛いでしょうけど、叩いたふみさんの手はもっと痛いのです
から。

ただし、カウンセラーとして、お話を読ませていただいて、少々腑に落ちない印
象もありました。ふみさんがこれだけ真面目で愛情深い方ですし、お子さんを愛
していらっしゃる、そのふみさんの遺伝子を受け継いでいる息子さんに、それがまっ
たく伝わってないことはないと思うんです。大抵の子供は親に愛されたい、親か
らみとめられたいという欲求をもっています。 にもかかわらず、
こんなにも息子さんが何度も何度も繰り返すということは、
何か他に理由があるような気がするんですよね。
社会でも盗みは犯罪であると教えています。中二にもなった息子さんにそれが
理解できないはずはないのではないでしょうか?
そこで、もう一度検証していただきたいのですが、
お金を盗むこと以外にも息子さんの行動はいつも一貫せず、はちゃめちゃなとこ
ろはありましたか?何でも親が右といったら、左にいく、親が左といったら、右に
いくというような反抗ばかりしてますか?
もし、息子さんが何に関しても反抗ばかりしているようでしたら、盗みも、反抗
期の親から自立したくてやってる行為かもしれませんね。しかし、普段はそれなりに聞
き分けが良いところもあるんですというような矛盾がある場合、息子さ
んには息子さん側の言うにいえない事情があるのかもしれません。だとしたら、
まずはそれをゆっくり、何度でも、お互いが理解しあえるまで、聞いてあげて欲
しいのです。
子供は未熟なので、大人のふみさんが聞いたら、何をバカなことをと思うよう
な事情かもしれません。でも、そういう思いは一度は胸にしまってあげてください。
彼らは頭から否定されたり、信じてもらえない、聞いてもらえないことが恐くて、
言わないということもあります。また、子供が誘惑に弱かったり、自分の思った
ことを上手に表現できないのは当然です。(だから、子供なんですよね)
ふみさんが息子さんの話を聞いていてもどかしさを感じられることもあると思います。
でも、中二だから体は大きくなって、大人になってるようにみえていても、心ま
で大人になって、誘惑に負けない心や、自分の言いたいことを上手に表現できるように
なるまでは、もっともっと時間がかかるんですよね。
(ホントに子育てってしんどい作業だと思います・・・)

そして、最後に一番大事なのは、お子さんを信頼することです。
お金をくすねることは彼もいけないことだということは解っている、でも、やっ
ちゃうから、子供なんです。彼が理由もなく、ただ誘惑に負けてしまう心をもっ
ているのなら、その弱さをもつ彼を一度は受け入れてあげてください。
息子さんが、もしオデブさんだったとして、ダイエットできなかったら、そんな
に怒ったり、責めますか?
または、おねしょするクセがあったり、ひどい忘れんぼうだったり、遅刻魔だっ
たら、どうでしょう?
欠点は欠点ですが、ゆっくり直していくしかないですよね。
怒ったり、責めたり、プレッシャーをかければかけるほど、
やる気が失せてしまったりするでしょう。
ここはそれを乗り越える力を彼がもっていることを信頼してあげて欲しいのです。
もし、やはり家に目につくところにお金があると、ついやってしまうというのな
ら、何度かは目につかないところにしまってあげてください。
そして、もし、彼が我慢できたり、誘惑に耐えてることに気が付いたら、
いっぱいいっぱい誉めてあげてください。
悪いところを叱ることも大事かもしれませんが、
それよりもっと大事なのは、よくできたところを普段からたくさん誉めてあげる
ことです。

え~、でも、親の私だってそんなに誉めてもらったこともないのに・・・とか、
誉め方がわかりませ~んという場合は、ぜひ、また私たちにご相談くださいね。
自分の価値をみてもらう、相手の価値を見る練習などのレッスンも承っております!!

今回はご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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