女性とのセックスに興味が持てません

相談者名
私は28歳男性です。女性とのセックスに興味が持てず悩んでいます。

これまでアダルトDVDを見たり、風俗店へ行き全裸の女性を前にセックスをしようとしましたが何ら性的興奮を覚えませんでした(勃起しませんでした)。

そもそも、私は女性の乳房や、お尻、性器、キス等男性が普通興奮するであろう部分や行為に興味が持てません。セックスができないのもそのためかもしれません。

セックスができないことと関係があるのか分かりませんが、実は、私は女性の靴や又は靴を履いた女性の足にしか性的に興奮しないのです。つまり、それらしか私は射精ができないということです(全てではなく好みの靴や足のみです)。

何故そうなってしまったのか自分でもよく分かりませんが、保育園の頃から靴に何となく感心を持っていたことは覚えています。当時は保育園児ということもあり、性欲もそれについての理解もありませんでしたが、使用していた上履きをじっと見つめていた記憶があります。そして、性に目覚める年齢になると同じ学校の女子の上履きに性的興奮を覚え、自宅で自慰行為を始めました。しかし、靴や足以外で興奮することはなく、現在もありません。

自分の性的嗜好だけでもどうかと思いますが、それ以上にセックスができないのが最大の悩みです。通常のセックスができるようになるにはどうすればよいのでしょうか?宜しくお願いします。

カウンセラー
中山けんたろう
Iさん、はじめまして。今回のご相談を担当させていただきます、カウンセラーの中山けんたろうです。

今回のご相談を読ませていただいて、同じ男性として最初に感じたのが、通常のセックスができない辛さの気持ちでした。
セックスは究極のコミュニケーションと言われているように、女性と体を一つに合わせて一体感と親密感を感じ、そして、愛を確かめ合う素晴らしい行為なのですね。
大人の男性であれば、女性とセックスをしたいと思われるのは自然なことですね。

一方で、女性と通常のセックスができないということがIさんの「問題」として現れてきたということは、現在もしくは近い将来に、セックスをする必要性があるから今回ご相談をいただいたのではないのかなと思われました。
例えば、今、恋愛の相手がいらっしゃるとか、そろそろ結婚を考えていらっしゃるということかもしれないと思った訳です。
また逆に、セックスに興味が持てないことで、恋愛や結婚に二の足を踏んでしまうことが、心の重荷になっていらっしゃるのかもしれませんね。

とにかく、まずは、焦らないことです。
普通にセックスができる男性でも、仕事などで心理的に追い込まれていたり、焦っていたりすると、勃起しなかったり、射精ができなかったり、セックスがうまくいかないことがあるものです。
そのような時は、「今はセックスができないんだなぁ」と自分を少し客観的に観て、心に余裕を持たれることをお薦めします。
セックスができないことで自分を責めたり焦らせてしまうと、セックスができない自分を余計に心理的に追いつめることになってしまうからです。
ひとまず、「セックスができない自分」を自分自身の心の中で、しっかり受け入れてみましょう。

さて、次に、女性の靴や靴を履いた女性の足に対する性的嗜好についてお話しさせていただきますね。

「自分の性的嗜好だけでもどうかと思いますが、・・・」とご相談にお書きいただいています。
私は、特段、「変だ」とか「おかしい」とは思いませんでした。
何に対して性的な興奮を覚えるかは人それぞれ。良いも悪いもないものだと思っています。
Iさんの性的嗜好は、いわゆる「足フェチ」とか「靴フェチ」に分類されるのだと思いますが、何にも問題ありません。
ご自分の性的嗜好はそれとして、やはり、自分自身で受入れることが必要と思います。
なぜなら、性的嗜好を押えつけたり嫌悪感を持ってしまうと、性的な興味自体を封じ込めることにつながりかねないからなのです。

ですので、好みの靴や足に性的興奮を覚えるのは、大いに結構なことだと思います。
まったく性的な興味を持たないよりは、部分的にでも性的な興味を持たれている方がより自然なことだと思います。
どんどん好きになってください。

話は変わりますが、「女性の乳房や、お尻、性器、キス等男性が普通興奮するであろう部分や行為に興味が持てません。」とお書きいただいています。
また、「保育園の頃から靴に何となく関心を持っていた」ことを覚えていらっしゃいますね。

Iさんご自身も何となく感じられているとは思いますが、Iさんの性的嗜好のルーツは、保育園時代か保育園に入る前にありそうです。
女性の靴や靴を履いた女性の足に性的嗜好が集中しているということは、足から上の部分に対する興味が持てていない、もしくは、興味を押さえ込んでいるという見方もできると思います。

記憶自体を心の中に封じ込められているのかもしれませんので、思い出すのが難しいかもしれませんが、Iさんが小さかったときに身近にいた女性、つまり、お母さんや、お姉さん、妹さん、親戚の女の子、保育園の女友達、近所の女友達など、そのような女性に対して性的な感情を持ったり、何かしら性的なことが絡む出来事はなかったでしょうか。
大人の自分からすれば、取るに足らないような些細な出来事だったかも知れません。

何かのきっかけで、女性に対する興味を持った自分を恥ずかしく思い、自分自身に禁じてしまったようなことはなかったでしょうか。
もしくは、女性の性的な部分を垣間見てしまい、幼かったIさんがそれを受け止めきれなかったということも考えられます。
きっかけがわかれば、それを手がかりにして解決へ向かうこともできるわけです。

もし、きっかけが分からない場合は、逆にきっかけにはこだわらずに、今できることをやっていきましょう。

女性は、単にセックスの相手ではありませんよね。
ある女性の人柄や性格、雰囲気、洋服の趣味でも何でもよいです、何かしらの興味を持ち、その女性のことをもっと知りたいなぁ、そして、自分のこともその女性に知ってもらいたいなぁと思って、その女性とのおつきあいにつながっていくわけです。
その延長線上に、お互いのすべてを知りたいという思いが募って、セックスという行為があると考えてみてください。

Iさんの中に、女性の内面に対する興味はどの程度お持ちでしょうか。
女性の肉体ではなく、女性の心や気持ちに対する興味です。
女性の優しさ、思いやり、愛情深さ、かわいらしさ、憎めないところ、センスのよさ、包容力、明るさ、などなど。

女性とのセックスに興味が持てないという点が問題になっていますが、その前に、女性の内面に対する興味がどの程度あるのかを、ご自分の内面と向き合ってみられて下さい。
セックスそのものよりも、「女性の内面に対する興味」の有無や強弱を観ていくことが、一つの突破口になるように思います。

繰り返しになりますが、とにかく、焦らずにいきましょう。
今回のご相談がIさんのお役に少しでも立てれば幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。