人の評価の中で生きる方法(4)~自分の選択、そして、器を信じる~

意識レベルでは持つことを自覚していないあなたですが、無意識の世界では、むしろそれを自ら望んで手に入れた、という解釈がなされます。もしあなたが裕福な家に生まれたとしたら、それは偶然ではなく、あなた自身が選んだこと、という見方です。

こうした無意識レベルの選択を信頼できるようになると、きっとすーっと肩の力が抜けるはず。それはあなた自身が自分の器を信じ、受け入れることができた証拠。そのとき、きっとあなたの理解者が現れるのです。

 

無意識レベルでは自ら選択したこと

より深い意識のレベルでは、私たちの意志や感情とは全く違うことが起こります。
私たちを支配しているのは、なかなか自分でも意識できない深層心理。

自分では望んでいないと思っていても、無意識が望んでいることが現実の社会ではたくさん起こってきます。
今回ご紹介している事例もそうですし、事故や病気、倒産などの出来事もそうです。

無意識のパワーは途方もなく、私たちの意志や感情ではとても太刀打ちできません。
私たちの意識や感情にできることは、その動きをただ受容し、その意味を受け取ることであり、変化を望む場合は根気よく働きかけを続けることで、なかなかすぐに変えることは難しいのです。

したがって、そこではただ起きていることを謙虚に受け取ることが大切と言えます。
目の前にあるもの、起きているもののすべてが、自分が望んだもので、自分が選んだもの、という自覚を持つんです。

この家に生まれてきたのは自分自身の選択。
この顔を選んだのも自分自身の選択。
このパートナーを選んだのも自分自身の選択。
起業して成功するのも自分自身の選択。
高学歴を収めるのも自分自身の選択。

そう思うことに意識や感情レベルで反発が起こったとしても、それを謙虚に受け止めようとしてみてください。
たとえ時間はかかっても、いわゆる「肚に収める」ことができるはず。すると、すーっと楽になります。

そうして、私たちは素直に自分自身を受け入れることができます。

「お陰様で」を心から伝えるために必要なことは、こうして自分自身をありのままに受け入れることなのです。

 

自分の器を、信じる。

あなたにはこの現実を受け入れるだけの器があり、そして、この現実を自らが望んで起こしました。
だから、周りがそういう風に見たとしても、それを胸を張って受け止められるだけの器量を持っているのです。

あなたには、あなたを理解してくれる存在が必ずいます。目を見開いて、その方向を見てください。必ず出会えますし、あなたは決して一人ではありません。

そこで出会えた“仲間”“理解者”“師匠”はあなたの人生にとってかけがえのない存在となり、同時に、あなたの人生をより色濃く、美しく彩る存在となります。

そのとき、あなたが持っている価値は多くの人にとって嫉妬や羨望の的ではなく、“恩恵”となり、還元することが可能になるのです。
多くの場合、それがあなたの生まれてきた目的であり、使命なのです。

周りから嫉妬や羨望を受けるということは、あなたがそれだけ魅力を持ち、輝きを放っているということ。だから、それを受け止めたときに、あなたはその輝きを分け与える存在(リーダー)になるのです。

だから、私は「受け止めましょう。あなたの持つ価値を、ただ、自分が選んだものとして、受け取りましょう」と提案するのです。

ぜひ、自分自身の人生を生きるために参考にしてみませんか。

#なお、「私には何もない」と感じられる方は、あなたが持つかけがえのない魅力、価値、才能にまだ気づいていないか、受け取れていない方とお見受けします。本当に「何もない」という人はこの世にはいません。あなたには必ず「ある」と信じ、探し続けて頂きたいな、と思うのです。

さて、今回ラストのエクササイズです。

(1)本文中にもありますが、あなたが今持っているものに対して「これは私が望んだことです」と10回繰り返し声に出して言ってみましょう。

(2)あなたのことを受け入れ、理解してくれる人、あるいはその可能性を感じる人を思い浮かべてみてください。その人の笑顔を感じてみてください。それだけで、心が温かく、そして、地に足が着く感覚がやってくると思います。

(完)

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